老人=心身の衰えた人?(令和6年9月号)
9月は老人の日、老人週間が定められています。日野市でもさまざまな高齢者関連のイベントなどが行われます。高齢者の明るい話題では、平均寿命の延伸によって日本は世界有数の長寿国となったこと、暗い話題では、高齢ドライバーによる悲惨な事故、とりわけブレーキとアクセルの踏み間違えという心身能力の衰えに起因する事故が多発しています。
心身能力の衰えといえば、11月に行われる米国大統領選挙では、民主党のバイデン大統領が高齢による心身の衰えが原因で立候補を断念しました。81歳という年齢は史上最高齢の大統領であり、バイデン氏にとっては81歳が年齢の壁であったわけですが、例えばマレーシアのマハティール氏のように90歳を過ぎても1国の首相を務めた人もいて、一概に何歳になったらもう無理というわけではありません。
心身の衰えには個人差があって、一概に何歳から老人であるという定義も見直しを考えるべきかもしれません。先日、日野市老人クラブ連合会の会長から老人クラブの会員が減っているとのお話を聞きました。「老人」という表現が持つ、否定的なイメージが老人クラブ加入を敬遠させているのではという懸念がある一方で、長く使われて定着している表現でもある、とお悩みとのこと。
老人=心身の衰えた人、というステレオタイプからは脱しましょう。高齢者が自分らしく生き生きと暮らせるために、どうすればいいか、やるべきことはたくさんあるはずです。
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