新型コロナ災禍を乗り越えるために(広報ひの令和2年5月1日号)

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ページID1016943  更新日 令和3年4月13日

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 今年は暖冬のせいか、3月19日に早くもツバメを目撃しました。桜の花も小・中学校の入学式まで頑張ってくれました。季節は初夏に向かい新緑のまぶしさを感じるようになりましたが、世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス感染症のため外出もままならず気分がふさぎがちになってしまいます。このウイルス感染症は人類が過去に経験したペストやスペイン風邪の流行による被害と同等の人類史上まれにみる巨大災害といっていい試練であります。

 一刻も早い収束と経済と暮らしの復旧を願うところではありますが、一つ気になることがあります。日本でも阪神淡路大震災や東日本大震災の発生後、多くの犠牲への悲嘆や悲しみがあったけれど、ボランティアの力への信頼や「絆やつながりの大切さ」というプラスの価値も未曽有の大災害を通じて生み出されたと思います。

 しかしながら、このたびの人類史に残る災害級のパンデミック(感染症や伝染病が世界的に大流行する状態)において見いだされているのは、ウイルス感染者や医療従事者への差別であったり、マスクの高値転売であったり、国際レベルでもマスクの輸出禁止だとか他国へ輸出されるマスクの横取りなどでした。新型コロナウイルス以前も自分の国だけがよければいいという自国本位主義が世界各地で広がっていましたが、今は各国が鎖国に近い状態であることもあってその傾向に拍車がかかっているように見えます。

 今回の新型コロナウイルスのパンデミックが生み出すものが差別と偏見と分断では悲しすぎます。今のところ医療関係者の命がけで献身的な診療行為や、テレワークやオンライン学習のような働き方改革や学び方改革などがプラスの価値として評価できるものでしょうか。感染症収束後の大きなダメージからの回復には、予算やお金も大切ですが、夢と希望を託せる新たな肯定的な価値観が生み出されていることも必要だと思います。

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