用水を守ろう(広報ひの 平成29年10月1日号)

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ページID1016988  更新日 令和3年4月13日

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 日野の用水は、多摩川・浅川・各所の湧水と合わさって、「水の郷」「水都日野」といわれる美しい景観をつくり、日野市は平成8年に当時の国土庁から「水の郷」に選定されました。

 その用水の中で日野用水が開削から450周年を迎え、10月15日には記念シンポジウムが開催されます。

 そもそも用水は何のためにあるのか。日野用水開削450周年記念誌「日野の用水」には、「用水は、田んぼ(水田)に使いました。稲を育て、米をとるための水が用水です。多摩川や浅川から水を取り入れて、田んぼに水が流れ込むように、昔の人が計画し、水路を掘ってつくったものです」とあります。

 昔日野は多摩の米蔵といわれるほど米作りが盛んであったため、市内に網の目のように用水が作られました。その後、市民と行政が力を合わせて保全してきた歴史があります。

 この用水の管理は、市と農家を中心する用水組合が担っていますが、組合員の高齢化が進み負担が重くなっています。

 また、川から用水を引く水利権は田んぼに水を引く限り保障されますが、農家が減り田んぼが無くなれば水利権も無くなり、用水は枯れ、水の郷の風景は消えてしまいます。

 市内の米作農家の数は平成7年の124戸(55ヘクタール)から年々減少して平成27年には23戸(10ヘクタール)と、あまり時間は残されていません。

 日野市の誇る宝である用水を守るためには、用水を管理する人手の確保と水田を守る努力が必要です。
市民の皆さまのご支援・ご協力をお願いします。

このページに関するお問い合わせ

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