長寿を恩恵にする(広報ひの 平成29年8月1日号)

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ページID1016993  更新日 令和3年4月13日

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 高齢化社会を考える時に、社会保障費の増大や、介護・医療のリスクなど、どうしても悲観的になりがちです。しかし、これから到来する長寿社会に生きる人々はこれまでと生き方を大きく変えざるを得ません。

 長寿であることがマイナスになるのではなく「長寿を恩恵にする」、そんな前向きの考え方を提唱する著書があります。昨年11月に出版され、わずか1カ月で第4刷まで版を重ねた「LIFE・SHIFT…100年時代の人生戦略」(リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット著)です。

 この本で展開される議論の前提は、2007年にアメリカ・カナダ・イタリア・フランスで生まれた子供の50パーセントは少なくとも104歳まで生きる、日本の子供は107歳まで生きる確率が50パーセントあるということです。

 そうなると人生70年時代の「教育↓仕事↓引退」という3ステージモデルでは人生の設計が困難になります。これまでより長く働かねばならず、年齢にとらわれない新たな知識・スキル獲得のための再投資を必然化し、一つの企業に属するだけの働き方で一生が終わらない次のステージへの「移行」ということも考えねばなりません。それに合わせた企業・政府による制度政策の変更と、何よりも自身の人生を豊かにするための当事者による「自己の再創造」が求められています。

 一握りのビジネスエリートへの指南書ではありません。若い世代にご一読いただき、将来を前向きに捉えていただく一助になればと思います。

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