定年後をどうする?(広報ひの 平成29年11月1日号)

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ページID1016987  更新日 令和3年4月13日

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 高齢化の進行で、高齢者の社会参加や就労の場の創出は大きな課題です。一口に高齢者といっても、その経歴は自営業・会社員や公務員などさまざまです。60年前は日本全体の就業者に占める雇用者数の比率は47・5%でしたが、昨年には88・9%になっています。つまり、雇用されていて定年退職した方への高齢者対策の比重が著しく高まっています。

 4月に出版された『定年後~50歳からの生き方、終わり方』(楠木新著)は、この定年後の男性に焦点を当てています。会社を通して間接的にしか社会とつながっていないサラリーマンは、定年後、地域や家庭での私的な人間関係を結ぶのに不慣れで孤立しやすく、定年後の行く末が厳しくなることが懸念されます。著者は「60歳から74歳までの黄金の時期を輝かせる方策」を提言します。その中で印象に残ったのが、「子供の頃の自分を呼び戻す」という指摘です。「小さい頃に得意だったこと、好きで好きで仕方がなかったことが次のステップのカギを握っている」とのことです。

 この本を読み、『13歳のハローワーク』(村上龍著)という本を思い出しました。子供の持つ好奇心を大切にし、その好奇心を対象別に分け、その対象先にある数百の仕事・職業を紹介するという内容です。大人の世界の入口である13歳に対して書かれた本と定年後に向けた本が通底すると思いました。定年後をどうするか、行政の課題としても、そして私自身の問題としても、真剣に考えていきたいと思います。

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