Nコン応援記～七生緑小学校 合唱団6連覇を現地で見る(広報ひの 平成30年11月1日号)

　10月7日、渋谷のNHKホールで「第85回NHK全国学校音楽コンクール小学校の部」の全国コンクールが行われ、私も会場でその様子を見守りました。全国831校が参加し、北海道から九州までの各ブロックから選ばれた11校が共通の課題曲と自由曲の2曲を合唱します。

　音感に自信のない私ですが、各校の演奏を採点しながら冷静に聴いていました。いよいよ7番目、七生緑小の演奏が始まった時も最初は冷静でしたが、すぐに「ドカーン」という心を揺さぶる衝撃波を感じ、涙腺が緩んでしまいました。演奏終了後は、「もう今日はこれで十分、とてつもない感動をもらったので、後の採点がどうなろうと私にとっては特別な金賞だ」と思ってしまうほどでした。結果は6年連続の金賞・日本一でした。

　七生緑小の演奏だけが、他の10校とは異次元にあり、追求しているものが違う、と感じました。特に自由曲「ああひまわり」は「上手な合唱」をはるかに超えた音楽による壮大な叙事詩といった趣でした。この曲は、作詞家の覚和歌子さんと作曲家の横山潤子さんが、今回のNコンに臨む七生緑小のために作詞・作曲してくれたそうです。とても小学生とは思えないポテンシャル、子供たちの力を引き出した後藤朋子先生の手腕と指導力に脱帽です。そして後藤先生を支えていただいた教職員や保護者・地域の皆さまにも心から感謝申し上げます。