みんなのふるさとこぼれ話29
ふるさとこぼれ話29
高幡不動尊で八十八カ所巡り
高幡不動尊金剛寺の裏山で、季節の紫陽花だけでなく、八十八カ所巡りが楽しめるのをご存知ですか。明治42年(1909)、池田金太郎ほか7人の発願により、四国八十八カ所霊場にちなんだ弘法大師の石像八十八体が寄進されました。一~八十八の番の札所に見立てた石像をお参りし、最後に大師堂前で「お砂ふみ」をすれば、四国八十八カ所を巡礼したのと同じ功徳が得られるとされています。それぞれの石像に寄進者の名前や祈願が彫られています。
発願者のひとり池田金太郎は、銀座の老舗天婦羅屋「天金」の主として知られ、寄進者の中には、当時銀座にあった魚河岸の関係者も多く見られます。また、最期の八十八番は、フルーツパーラーとしても知られた「神田万惣」の寄進です。地元の七生村からも、五十子藤四郎(六番)、森久保作蔵(十二番)、小宮佐一郎(三十四番)、平八重郎(四十九番)、平又蔵(五十五番)、土方邦三(五十六番)や日野町から落合作五郎(四十六番)などの名前が見えます。
一巡りした後は、大日堂そばに平成30年5月20日に建立されたばかりの「藤蔵・勝五郎生まれ変わりの地記念碑」へもお立ち寄りください。
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