市長の行政報告(令和5年第2回定例会)

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ページID1024204  更新日 令和5年6月5日

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1.日野地域未来ビジョン2030の策定

 「日野地域未来ビジョン2030」を令和5年3月に策定しました。策定にあたっては、ワークショップやアンケート、デジタルツールを使うことで、若い世代や子どもたちも巻き込み、約4,800人の方からご意見をいただくとともに、対話をしながら進めてきました。こうして作られたビジョンを貫く「しあわせのタネを育て合う日野」というメッセージには、自らの幸せを主体的に実現していく、相互に寄り添っていくという思いを込めております。
 このような地域づくりを実現していくためには、市役所においても、職員一人ひとりが状況や課題の変化、社会の要請に応じて自ら考え、しなやかに対応していく力を発揮していくことが求められます。バックキャストの視点を個々の事業にも取り入れることで、ビジョンの実現を目指してまいります。
 地域内外にもビジョンで実現したい価値観や未来像をしっかりとお伝えしながら、諸力融合で取り組んでまいります。

2.日野市ジェンダー平等条例が施行

 日野市すべての人の性別等が尊重され多様な生き方を認め合う条例(略称:日野市ジェンダー平等条例)が4月1日に施行され、同日、日野市パートナーシップ制度を開始しました。4月末までに1件の申請がありパートナーシップ宣誓証明書を交付しました。また、4月22日、23日には、渋谷区代々木公園で開催されたアジア最大級のLGBTQ関連イベント「東京レインボープライド2023」に参加しました。
 東京レインボープライドは、性の多様性への理解を社会に広めることを目的に、企業、行政、大学、支援団体等多くの主体が参加するイベントです。平成24年に第1回が開催され今年で12回目を迎えます。当日は、多摩地域の10市(日野・清瀬・国立・小金井・国分寺・多摩・東村山・府中・町田・武蔵村山)共同でブースを出展しました。ブースでは、当市の虹友カフェ、にじいろ相談等の支援施策の周知を行い、イベント全体で2日間延べ24万人、10市による共同ブースに約1,600人の来場がありました。
 今後も、日野市ジェンダー平等条例の理念である、性別、性自認、性的指向にかかわらず、すべての人がありのままに尊重される社会づくりを推進してまいります。

3.「ほっとプレイスうちたす」がオープン

 4月1日に、誰でも・いつでも・予約なしで、利用できる地域の居場所として「ほっとプレイスうちたす」がオープンしました。
 利用率が低かった多摩平中央公園地区センターを地域の居場所にしたいという市民の提案を受けて、令和元年度より市民の手でリノベーションを開始しました。令和3年度に東京都区市町村包括補助事業の採択を受けて本格的なリノベーションに着手し、リニューアルオープンすることとなりました。
 「うち(家)」にはないもの、ないことを「たす」場所になるようにとの想いを込めて、「うちたす」と名付けました。
 多くの市民のアイデアや想いが詰まった地域の居場所として、オープン以降、親子連れや小・中学生、高齢者まで多くの方々にご利用いただいております。
 今後は、地域をつなぐ仕組みづくりとして、コミュニティガーデンの取り組み等を予定しており、地域コミュニティがより一層活性化するための支援を続けてまいります。

4.日野市消防団第8分団第1部詰所器具置場が完成

 川崎街道の拡幅工事に伴う日野市消防団第8分団第1部詰所器具置場の移転が完了し、4月9日に開所式を実施しました。
 第8分団は、落川・三沢・百草地区を所管し、第1部は主に三沢地区を担当し ております。新たな移転先は「三沢たちばな公園」の南東になります。今後も、三沢地区の地域防災拠点として機能してくれることを期待いたします。
 これからも、消防団活動を支援し、安心安全なまちづくりを行ってまいります。

5. 北川原公園ごみ搬入路に関する住民説明会を開催

 4月25日に東部会館にて北川原公園周辺4自治会地区にお住まいの方を対象に、また5月25日には三沢中学校にてクリーンセンター地元5自治会地区にお住まいの方を対象に、裁判における経過報告と違法性の解消に向けた取り組みについて説明会を開催しました。
 説明会では、北川原公園整備の都市計画決定に至る歴史的背景、裁判に至る経過と判決内容、今後の取り組みについて説明を行い、参加した住民の方々からも質問や意見をいただきました。
 今後は、今回の説明会を踏まえ、全市民向けに説明会を開催し、一日も早い違法状態の解消に向けて取り組んでまいります。

6. 多摩動物公園と「環境・SDGsに関するパートナーシップ協定」を締結

 公益財団法人東京動物園協会多摩動物公園と、5月27日に「環境・SDGsに関するパートナーシップ協定」を締結しました。
 これは、SDGsのゴールの達成、地球環境保全の取り組みを推進するため、生物の多様性の確保および動物と共存できる世界を実現し、次世代に継承していくことを目的としたものです。
 当日は、環境関連のパネル展示や多摩動物公園と共催で日野市および市内の物産・事業者・観光のPRを目的としたイベントも行いました。
 今後は、多摩動物公園と連携し、SDGsの達成に向けて取り組んでまいります。

7.日野中央公園にインクルーシブ遊具を整備

 ユニバーサルデザインのまちづくりを進めるため、日野中央公園にインクルーシブ遊具を整備し、5月15日より遊具の使用を開始しました。
 令和4年3月に策定した「第二次日野市ユニバーサルデザインまちづくり推進計画」に基づき、日野中央公園へのインクルーシブ遊具の整備と併せて段差解消などのバリアフリー化も行いました。公園の整備を行うにあたっては、どんな人でも使いやすい公園づくりをテーマに、計5回のワークショップを開催し、様々な立場の方や団体の方々からご意見をいただきながら進めてまいりました。
 今後も、ユニバーサルデザインの視点を重視したまちづくりを進めてまいります。

8.シェアサイクル実証実験を開始

 市と企業の相互協力と連携のもと、新たな交通システムとしてシェアサイクルの有効性や課題を検証するため、オープンストリート株式会社と「日野市シェアサイクル実証実験に関する基本協定」を締結し、4月28日から3年間の実証実験を開始しました。
 この取り組みは、電車、バスなどの公共交通機関の補完や回遊性の向上による地域活性化を実現し、健康増進や脱炭素社会の形成、SDGsの推進に寄与するものです。
 ステーションは、市役所本庁舎や万願寺中央公園など公共施設に29カ所、民間施設4カ所、合計33カ所設置しました。
 今後は、さらにステーションを増やし利便性を向上させるとともに、隣接市との地域連携に繋げていきたいと考えています。

9. 「第26回ひの新選組まつり」隊士パレードを復活して開催

 第26回ひの新選組まつりを5月13日、14日に開催しました。雨天による一部開催内容の変更もありましたが、2日間で、約36,000人の来場がありました。
 高幡不動尊五重塔で13日に行われた隊士コンテストでは、全国から集った37人の中からミスター土方をはじめ各隊の隊長、土方・近藤の従者など17人が選ばれ、翌日14日に実施した隊士パレードを主導しました。また、市内小学生による春日隊、中学生による甲陽鎮撫隊やブラスバンド隊をはじめ、市内の企業、老人会、地元自治会など各種団体も参加し、4年ぶりに実施したパレードを彩りました。
 このほか、JR日野駅では日野第一小学校、JR豊田駅では豊田小学校の6年生児童によるひの新選組まつり開催PRの構内アナウンスを放送し、開催機運を盛り上げました。
 長く続いたコロナ禍を乗り越え、全国から多くの方を「新選組のふるさと日野」にお迎えし、魅力溢れるまつりとなりました。
 今後も、地域の賑わいのあるまちづくりに繫げてまいります。

10.ひとり親家庭養育費確保サポート事業を開始

 ひとり親家庭の生活の安定と、子どもの健やかな成長を支えるため、4月より、弁護士による無料相談と養育費取り決め費用の一部を補助する「ひとり親家庭養育費確保サポート事業」を開始しました。
 弁護士相談は、月2回の相談日を設け、養育費を受け取っていない、ひとり親家庭や、離婚を考えている方などを対象に、課題の整理や法律分野の助言などを行います。
 また、児童扶養手当受給相当の所得の方で、養育費の取り決めなどの手続きをされた方を対象に、公正証書作成手数料や家庭裁判所への調停、または、裁判に係る費用等の一部を補助します。
 事業実施にあたっては、母子・父子自立支援員も一体となって、ひとり親家庭の支援をしてまいります。

11.高校生等医療費助成制度(マル青)の開始

 4月より、高校生等医療費助成制度(マル青)を開始いたしました。
 0歳から6歳までの乳幼児を対象とした「マル乳」、15歳までの義務教育就学児を対象とした「マル子」に加え、新たに18歳までの高校生相当年齢までが対象となりました。
 今後も、全ての子どもの健やかな育ちと子育て世帯への支援に努めてまいります。

12. 自閉症・情緒障害特別支援学級「つぐみ学級」を開設

 4月から日野市立小学校で初めての自閉症・情緒障害特別支援学級を東光寺小学校に開設しました。それまでは、当該学級が適切であると思われる児童であっても、通常の学級に在籍しながらステップ教室を利用するなどの支援を受けていましたが、本学級の開設により児童の特性に応じた、より適切な支援を行うことができるようになりました。
 学級名は「つぐみ学級」です。「つぐみ」は鳥の名前で、「成長する心」という意味があります。児童の成長を願い、鳥のように自由に羽ばたくように、学校生活を楽しんでほしいという気持ちが込められています。
 「つぐみ学級」は、2年生から5年生の計11名、2学級編成でスタートしました。この学級が入級した児童にとって安全・安心な学級になるよう、教育委員会と連携して支援を行ってまいります。

このページに関するお問い合わせ

企画部 市長公室
直通電話:市民相談係 042-514-8094 広報係 042-514-8092
代表電話:042-585-1111
ファクス:042-581-2516
〒191-8686
東京都日野市神明1丁目12番地の1 市民相談:日野市役所1階、広報・秘書:日野市役所4階
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