みんなのふるさとこぼれ話60 明治時代からある三角点

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ページID1023858  更新日 令和4年12月26日

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みんなのふるさとこぼれ話60

明治時代からある三角点

三角点について書かれた七生村役場文書写真
三角点について書かれた七生村役場文書

 百草896-11に三角点公園という変わった名前の公園があります。

  三角関数の原理を用いて距離を計測する方法を三角測量といいますが、三角点とは、三角測量の際に経度、緯度、標高の基準になる点のことです。明治時代に正確な地図を作るため、参謀本部陸地測量部によって、見晴らしの良い場所に約4Km間隔で三角点が設置されました。一等から四等まで、全国に約11万点の三角点があるといわれ、現在は国土地理院の管理下にあります。

 三角点の位置は、多くが地面に埋設された標石で表され、地図記号は「三角記号の中に黒点」です。

 七生村役場文書によると、明治35年(1902)4月28日、三沢字九号神明峰1307番の山林に三等三角点が選定されました。百草896番の隣接地で、これが公園名の由来となった三角点です。

 続けて同年5月22日、南平字十九号七曲(ななまがり)911番の山林に、三等三角点が選定されました。現在の多摩動物公園内みはらし広場の位置です。これらは6月に出張測量官の実地踏査を経て、正式に標石が建てられました。標石を建設する敷地一坪は買上げてくれることになっていましたが、七生村の場合、土地の所有者は無料で貸地にしました。

 このほか市内には、大坂上二丁目にも三等三角点があります。三角点は私有地にあって実際に見ることが難しい場合も多いですが、まずは地形図などから探してみてください。なお、土地の改変などで、かつては存在したものの現存しない三角点もあります。

 

問い合わせ 郷土資料館 042-592-0981

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直通電話:042-583-5100
ファクス:042-584-5224
〒191-0016
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