骨粗しょう症

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ページID1025191  更新日 令和6年4月2日

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骨粗鬆症とは

骨は古い骨を壊す作業と新しい骨を作る作業の両方が常に繰り返されるという新陳代謝(リモデリング)を繰り返しています。通常はそのバランスが保たれていますが、バランスが崩れた状態になると骨量が減少してしまいます。その結果骨がもろくなり、容易に骨折するような状態になるのが、骨粗しょう症です。最初は、自覚症状はありませんが、腰や背中に痛みが生じて、ひどくなると骨折を起こし、寝たきりの原因となる場合もあります。

原因

  • 閉経後の女性ホルモン低下

骨粗しょう症になる人の80%以上が女性といわれています。女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、骨の形成を促し、骨の破壊を抑える作用をもっています。そのため、閉経期を迎えてエストロゲンの分泌が低下すると、急激に骨密度が減り同年代の男性に比べて早く骨密度が低くなります。

骨量の変化 骨量は成長期に増え40歳ごろまで維持され、その後徐々に減っていきます。

  • 無理なダイエットによる栄養不足や運動不足などの生活習慣

ダイエットによる栄養不足は、骨粗鬆症の原因になります。特に成長期は丈夫な骨をつくり、骨にカルシウムを貯蓄する大事な時期なので、極端なダイエットをすると将来の骨密度に悪影響を及ぼします。また、骨は負荷がかかるほど、骨をつくる細胞が活発になるので、外出する機会が少なかったり体を動かす習慣がない人は骨が衰えやすいと言えます。

その他にも骨を形成するカルシウムやマグネシウムの不足や、カルシウムの吸収に必要なビタミンDなどのビタミンがバランスよくとれていないことが挙げられます。また、喫煙や過度な飲酒の習慣がある人は骨粗しょう症のリスクが高くなります。

症状

骨粗しょう症そのものは特に自覚症状がないまま加齢とともに進行します。自覚できるのは「背中や腰が痛い、曲がってきた、身長が目立って低くなってきた」など、老化によるものと思いがちな症状です。
転ぶなどのちょっとのはずみで骨折しやすくなり、骨折するとその部分が痛くなり動けなくなります。

検査

骨の検査は、X線や超音波などを使って骨量を調べることにより行われます。検査の前に食事制限や特別な準備も必要なく、検査自体も短時間で痛みもありません。

予防

  • 食生活

1日3回規則正しく、バランスのとれた食事をとりましょう。特にカルシウム、ビタミンD、ビタミンKなど、骨の形成に役立つ栄養素を積極的に摂りましょう。カルシウムとビタミンDを同時に摂ることで、腸管でのカルシウム吸収率がよくなります。また、タンパク質の摂取量が少ないと骨密度低下を助長します。

カルシウム

牛乳・乳製品、小魚、干しエビ、小松菜、チンゲン菜、大豆製品 など

ビタミンD

サケ、ウナギ、サンマ、メカジキ、イサキ、カレイ、シイタケ、キクラゲ、卵 など

ビタミンK

納豆、ホウレン草、小松菜、ニラ、ブロッコリー、サニーレタス、キャベツ など

控え目にしたい食品

避けたい嗜好品

スナック菓子、インスタント食品の頻繁な摂取、アルコールの多飲、カフェインを多く含むコーヒーの多飲、たばこ など
  • 運動

骨は、負荷がかかるほど骨をつくる細胞が活発になり、強くなる性質があります。散歩を日課にしたり、階段の上り下りを取り入れるなど、日常生活のなかでできるだけ運動量を増やしましょう。骨折予防に有効な運動は、ウォーキング、ジョギング、エアロビクスなどがありますが、ご自身の体の状態にあわせて無理なく続けることが大切です。骨粗しょう症治療中の方や膝に痛みがある方は、運動を開始する前に医師に相談してください。

 

 

このページに関するお問い合わせ

健康福祉部 健康課
直通電話:042-581-4111
ファクス:042-583-2400
〒191-0011
東京都日野市日野本町1丁目6番地の2 生活保健センター
健康福祉部健康課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。