胃がん
胃がんの特徴
胃がんは、男性のがん死亡率第2位、女性のがん死亡第5位のがんです。
胃の壁の内側をおおう粘膜の細胞が何らかの原因でがん細胞となり、無秩序にふえていくことにより発生します。早い段階では自覚症状がほとんどなく、かなり進行しても症状がない場合があります。
代表的な症状は、胃(みぞおち)の痛み・不快感・違和感、胸やけ、吐き気、食欲不振などです。食事がつかえる、体重が減る、といった症状がある場合は、進行胃がんの可能性もあります。
また、胃がんから出血することによって起こる貧血や黒い便が発見のきっかけになる場合もあります。しかし、これらは胃がんだけにみられる症状ではなく、胃炎や胃潰瘍の場合でも起こります。胃炎や胃潰瘍などの治療で内視鏡検査を行ったときに偶然に胃がんが見つかることもあるので、自身の判断で症状に応じた胃薬を飲んで様子を見るよりも、詳しい検査を受けることが重要です。
「早期がん」の段階で発見・治療すれば治療後の経過は良好で、5年後の生存率(診断から5年後に生存している割会)は約96%と言われています。
胃がんのリスク要因
胃がんのリスク要因として以下のものが挙げられます。
- 塩分の取りすぎ
- 野菜・果物の摂取不足
- 喫煙する
- ピロリ菌の感染
特にピロリ菌については、感染していない人と比べて感染している人は5倍胃がんになりやすいとも言われています。
胃がんの予防
- 減塩する
- 塩分を抑えること、すなわち減塩は、胃がんの予防のみならず、高血圧、循環器疾患のリスクの低下にもつながります。食塩摂取量の目安は、日本人の食事摂取基準(厚生労働省策定「日本人の食事摂取基準2015年版」)によると、1日あたりの食塩摂取量を男性は8.0g未満、女性は7.0g未満にすることを推奨しています。塩蔵食品、食塩の摂取は最小限にするよう心がけましょう。
- 野菜と果物をとる
- 野菜と果物の摂取が少ないとがんのリスクが高いことが示されています。しかし、野菜や果物を多くとればリスクが低下するかどうかという点に関しては明らかではありません。
野菜と果物をとることは、脳卒中や心筋梗塞をはじめとする生活習慣病の予防にもつながるので、できるだけ毎日意識的にとるようにしましょう。厚生労働省は1日あたり野菜を350gとることを目標としています。果物もあわせた目安としては、野菜を小鉢で5皿分と果物1皿分を毎日食べる心がけで、400g程度になります。 - 禁煙
- がんになった人のうち、男性で30%、女性で5%はたばこが原因だと考えられています。また、がんによる死亡のうち、男性で34%、女性で6%はたばこが原因だと考えられています。
現在吸っている人も、禁煙することによってがんのリスク(がんになる、またはがんで死亡する危険性)を下げることができます。
さらに、たばこを吸うことは、本人だけでなく、吸わない周りの人にも肺がんなどの健康被害を引き起こします。
日野市胃がん検診
日野市胃がん検診は、厚生労働省の「がん予防重点教育及びがん検診実施のための指針」に定められた検査項目を実施しております。
- 胃エックス線検査
- バリウム(造影剤)と発泡剤を飲んで、胃の粘膜を見やすいように膨らませて行うエックス線検査。
胃粘膜にまんべんなくバリウムを付着させるため検査台で様々な体勢をとって撮影します。 - 胃内視鏡検査(胃カメラ)
- 鼻や口から、先端に小型CCD(撮像素子)がついた管を入れ、胃の内部を直接観察します。
エックス線検査で異常が見つかった場合の精密検査としても行います。
- 出典
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国立研究開発法人国立がん研究センター がん対策研究所
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