10奉安殿(庫)

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ページID1024965  更新日 令和5年10月2日

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阿弥陀如来坐像背面に文字が刻まれている図
真慈悲寺と阿弥陀如来坐像背面図

 真慈悲寺(しんじひじ)と阿弥陀如来坐像

 百草八幡神社の境内にある奉安庫には、国指定重要文化財の銅造「阿弥陀如来坐像」が安置されています。この阿弥陀如来坐像は真慈悲寺の存在を示す重要な資料となっています。


 背中の銘文から、この像は「源氏」(源氏出身の女性)が施主となり、建長2年(1250)に僧慶祐(けいゆう)を願主として子孫の平安や亡くなった人の冥福を祈るために「日本武州多西吉冨真慈悲寺」に造立されたことがわかります。

 古社寺保存法により大正3年(1914)に国宝重要文化財に指定され、昭和25年(1950)に文化財保護法施行により国指定重要文化財となりました。毎年9月の例大祭には一般公開されます。

阿弥陀如来坐像背銘文字の配置図
銅造阿弥陀如来坐像背銘

 金銅仏(こんどうぶつ)の姿の阿弥陀如来坐像(あみだにょらいざぞう)を造立(ぞうりゅう)いたします。天皇・将軍・武蔵の守護(しゅご)らの安穏(あんのん)を祈願すると共に、その繁栄、夫の父母や実家の両親の菩提を弔い、また造立者らの極楽往生(ごくらくおうじょう)など一切の恵みが平等に与えられることを祈願いたします。

建長二年(1250)初夏

武蔵国多西郡(たさいぐん)吉富郷(よしとみごう)真慈悲寺(しんじひじ)

施主(造立者)源氏の女

願主仏子(がんしゅぶっし)(僧)慶祐(けいゆう)

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