ひの多文化共生プロジェクト
そもそも「多文化共生」とは
「国籍や民族などの異なる人々が、互いの文化的ちがいを認め合い、対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員として共に生きていくこと」(総務省多文化共生研究会、2006)
流れ・歴史
以前は地域国際化と言われていたが、2006年に総務省が「多文化共生推進プラン」を策定。これをきっかけに日本ではインバウンドよりも、在住外国人のための支援に重きを置くようになる。
東京都では2015年、東京オリンピック開催が決定した時期に「東京都多文化共生推進指針」を策定。
そして日野市では2021年4月、多文化共生の担当課となる「平和と人権課」が組織されました。
全国的な課題
1980年代から国内の外国人人口は増加、2013年頃から急増の一途を辿っており、そのほとんどが15歳~39歳という稼働年齢層である。その反面、日本人人口は2008年をピークに年々減少しているのに加え、少子高齢化が進行している。
このような現状から、在住外国人も地域に住む一市民であると捉え、地域社会の担い手となることが期待されるが、言語、文化、価値観や習慣の違いによる教育面や福祉面における意識の差、地域住民とのトラブルなど、外国人と日本人を取り巻く課題は多岐に渡っている。
『ひの多文化共生プロジェクト』について
日野市は、国籍を問わず、誰もが地域の一員として共に生きられる、多文化共生のまちを目指すため、『ひの多文化共生プロジェクト』をすすめています。
1 日野市の現況
第一位 |
第二位 |
第三位 |
第四位 |
第五位 |
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日野市 |
永住者 |
留学 |
技術・人文・国際 |
家族滞在 |
特別永住者 |
東京都 |
永住者 |
技術・人文・国際 |
留学 |
家族滞在 |
特別永住者 |
全国 |
永住者 |
技能実習 |
特別永住者 |
技術・人文・国際 |
留学 |
日野市の外国人市民の割合は、総人口の 約1.8%で、毎年増加しています。
かつては外国人と接する機会と言えば、海外旅行や特別な場面でのことで、いわば非日常だったかもしれません。
しかし今は暮らしの中で外国人と接する機会は日常であり、外国人市民は、同じ地域に暮らす仲間です。
国籍を問わず、お互いの文化や習慣を尊重しながら、共に暮らすことで、一人ひとりを大切にする多様性のあるまちを目指します。
第一位 |
第二位 |
第三位 |
第四位 |
第五位 |
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日野市 |
中国 |
韓国 |
ベトナム |
フィリピン |
インドネシア |
東京都 |
中国 |
韓国 |
ベトナム |
フィリピン |
ネパール |
全国 |
中国 |
ベトナム |
韓国 |
フィリピン |
ブラジル |
日野市の外国人市民は9割が東南アジア圏出身の方です。
そのため市内の外国人市民と日本語以外の言語では、英語がほとんど通じません。
そこで共通言語となるのが、「やさしい日本語」です。
やさしい日本語とは?
難しい言葉を言い換えるなど、相手に配慮したわかりやすい日本語のこと。
Point
- 多くの外国人が理解できる「易しい」言葉
- 日本人と外国人がお互いに歩み寄ることで成立する「優しい」言葉
外国人の日本語の理解度に関する主な調査
日本語を日常生活レベル以上で話せると回答した割合
- 2009年 国立国語研究所 生活のための日本語:全国調査 61.7%
- 2016年 法務省 外国人住民調査 82.2%
- 2019年 横浜市 外国人意識調査 76.6%
- 2020年 埼玉県 外国人住民意識調査 96.2%
このような調査結果より日常生活レベルの簡単な日本語であれば十分通じることが分かる。
日野市では「やさしい日本語」を推奨しています。
2 ひの多文化共生プロジェクト
国籍を問わず地域で共に暮らすためには、相互理解、様々な主体による支え、地域全体の交流を丁寧に行う必要があります。
しっかり土台づくりを行い、具体的な取り組みを経て、多文化共生のまちを目指す活動全体を、『ひの多文化共生プロジェクト』と表現します。
Step1 多文化共生を進める土台づくり(令和3年度)
- 日野市 外国人相談…暮らしの中の困りごと、不安の解消
- 支援団体ネットワーク会議…市内支援団体のつながり構築
- 多文化共生版・地域懇談会…外国人市民、日本人市民がお互いを知る、理解する、交流する場づくり
Step2 外国人市民の暮らしを支える具体的な取組(令和4年度以降)
- 生活支援…防災、教育、医療など、関係部署による支援
- コミュニケーション支援…外国人向け情報発信の工夫、支援団体による日本語学習支援、外国人市民の参加
- 多文化共生への理解…相互理解の啓発促進、やさしい日本語の普及、市内支援団体との連携拡充・強化
Step3 めざすまちの姿 『多文化共生のまち、ひの』
国籍や民族等の異なる人々が、互いの文化的ちがいを認め合い、対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員として共に生き、一人ひとりを大切にする、多様性のあるまち『多文化共生のまち、ひの』へ。
3 多文化共生のプラットフォーム『多文化共生版・地域懇談会』
ひの多文化共生プロジェクトの核となるのは、『多文化共生版・地域懇談会』です。
外国人も日本人も。行政、事業者、学校など、みんな。地域を構成する様々な方が集い、多文化共生に向けた現状や課題を共有し、何ができるかを考え発信します。
この場所に来れば、多文化共生の今がわかる、取り組む人に出会える、日野の多文化共生を体現するプラットフォームです。
このページに関するお問い合わせ
企画部 平和と人権課
男女平等ダイバーシティ推進係・平和と多文化共生係
直通電話:042-584-2733
ファクス:042-584-2748
〒191-0062
東京都日野市多摩平2丁目9番地 男女平等推進センター
企画部平和と人権課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。