令和5年度 第3回 日野市核兵器廃絶・平和都市宣言40周年イベント「SDGsから平和な未来を考えよう! 産業×環境×平和」を開催しました!
概要
あなたは、何があれば「平和」だと感じますか? 平和な社会って、何でしょうか?
市では昭和57年に宣言した日野市核兵器廃絶・平和都市宣言をもう一度みつめなおし、未来に向けて活かすための取組をしています。
令和5年8月6日(日曜日)、多摩平の森ふれあい館で日野市核兵器廃絶・平和都市宣言40周年イベント「SDGsから平和な未来を考えよう!第3回 産業×環境×平和」を開催しました。
- 日時 8月6日(日曜日)午後2時~3時40分
- 場所 多摩平の森ふれあい館 集会室5
- 参加人数 12名
- スピーカー 金野 啓史 (こんの ひろふみ)(日野市ふるさと文化財課長、新選組のふるさと歴史館長)
「SDGsから平和な未来を考えよう!」とは
昭和57年に宣言された「日野市核兵器廃絶・平和都市宣言」から40年が経った令和4年度から、市では宣言に込められた平和な市民生活への願いをもう一度新たにし、未来につなげるための取り組みを行っています。
令和5年度はSDGs各ゴールの視点から平和な未来を考えるため、講演と対話の場として「SDGsから平和な未来を考えよう!」を開催しました。毎回のテーマに合った魅力的なスピーカーをお招きし、お話に耳をかたむけ、参加者同士も対話ができるイベントです。
今回のSDGsゴールNo.とスピーカー
第3回めはSDGsゴール No. 8「働き甲斐も経済成長も」とNo. 13「気候変動に具体的な対策を」の視点から。
スピーカーはこれまで個別に「点」で捉えていた文化財を、分野や時代を超えた多角的な視点から「面」として把握し、地域の魅力を紹介する、日野市ふるさと文化財課長 兼 新撰組ふるさと歴史館長の金野啓史(こんのひろふみ)です。
文化財に関連した業務はこれまでも市民の皆様の様々なお力添えに支えられてきましたが、地域の文化財を大切にし、それらを活かした魅力ある日野市を築けるよう取り組んでいます。
当日のようす
当日は当事業についての説明から始まって、スピーカーにより「日野市150年の年表」に沿って市の歴史の解説を行いました。そして市より「日野市核兵器廃絶・平和都市宣言」の内容や宣言に至った経緯、令和4年度に大人から子どもまで皆さまから寄せられたご意見を共有し、各グループに分かれて宣言の今後について意見交換を行い、グループごとに発表をしました。
スピーカーの金野館長から、日野から始まる新選組の活動史や産業の発展、農業地帯の変遷、戦前の工業地帯の開発や戦中の動き、戦後の公害、環境問題の解説をしました。
●解説抜粋
- 昭和恐慌の影響で世界で緊張感が高まる中、戦争に備えて工場の分散政策がとられた。当時の日野町や七生村はその際の工場の誘致に成功し、経済が発展したことにより、貧困化を免れ、工業都市として発展する礎ができた。市民生活の向上としては美しい話である一方で、その背景には世界情勢や国策としての軍事産業の発展など大きく影響している面もある。
- 経済厚生指定村であった七生村エリアにある七生丘陵も使われた戦前の一大ハイキングブームの背景には戦争に備えて国民の体力向上に向けた下地作りとしての面もあった。
- 工業誘致をすることで社宅ができ、農業主体だった日野市に新しい生活者層や街並みが生まれ活気に満ちていった。一方でフィルム工場により井戸水の汲み上げがあり井戸が枯渇してしまい、市民生活に影響が出てくる面もあった。
- 環境というとすぐに海洋汚染や温暖化が出てきますが、例えば「ミサイルが飛んでくる危険性がないこと」や「いつか戦地に兵隊としていく不安がないか」という生活環が平和であることも環境の大切な要素としてあるのではないでしょうか。
- 今の私たちの暮らしは世界史の中に成り立っているものがある。環境問題やSDGsなど様々なところで取り組みが行われており、一つ一つは小さなことだが私たちの取り組み一つ一つが世界史につながっている。
- 平和に関しても環境に関してもすぐに取り組めることは少しでも取り組んでいく、これが150年の歴史の上に日野で暮らしている私たちが改めて考えていくべきことではないか。
これらのことをお話いただきました。
金野館長の講演のあと、ワークショップで「私の考える平和」「何があると平和だと思うか」を皆で考え、話し合いました。
参加者の皆さまからの発表では、「宣言の当時を見ていたが、並々ならぬ思いで宣言をしたのではないので大切にしてほしい」や「平和のためには教育と情報こそが大切」、「戦後78年、日野市は宣言からまだ40年、もう中身を変えることを考えてしまうのか」、「情報を理解して、本質を見抜くことが大切」など、多様な言葉が集まりました。
最後に今日の講座を受けてそれぞれの考えた一推しの「私の平和」を葉っぱに書いて、貼っていただきました。
講座全体をとおして、参加者の皆さまからは、
- 戦争に備える中で経済発展があり、戦後に経済復興を優先するあまり公害問題が発生したのは皮肉な話だ
- 平和であることも安心な生活の環境の一つなのは当たり前すぎて忘れていた
- 環境も産業も平和もSDGsにつながることが体感できた
など、たくさんのご意見をいただきました。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!
講座の一番最後に、参加者の皆さんに今日一押しのメッセージ「私は、これがあれば平和だと思う!」を葉っぱに書いて貼っていただきました
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