保護猫団体にインタビュー
保護猫団体の方にインタビューをさせていただきました。
保護ねこ広場 にゃん福゜
日野市広報10月号に掲載した「ペット特集」では、紙面の都合によりインタビューの一部を掲載しました。
このページでは、広報紙では紹介しきれなかった内容も含め、インタビューの詳しい内容をご紹介します。
「保護ねこ広場 にゃん福゜」で活動する観興寺さん
一匹の猫との出会いをきっかけに保護猫活動を始め、現在は「保護ねこ広場 にゃん福゜」で活動するとともに、東京都動物愛護推進員も務めています。TNRや保護・譲渡、地域からの相談対応などに取り組みながら、猫の命だけでなく、猫を通じた人や地域とのつながりも大切にしています。
Q 猫と暮らすことは、人の心に何をもたらすと思いますか。
一番は、優しくなれることだと思います。猫は言葉を話せないので、「今、何を思っているのだろう」「どうしてほしいのだろう」と想像しなければなりません。その積み重ねが、自分以外の存在を思いやる力につながります。高齢の方なら、「この子のために元気でいよう、長生きしよう」という気持ちが生まれることもあります。私自身も、猫と関わる中で、人への接し方が少し柔らかくなったと感じています。
Q 猫が地域のつながりを生むこともありますか。
あります。以前、一人暮らしの高齢者が地域の猫を引き取り、飼っていました。その方が亡くなったとき、近所の人たちが「猫が残されているはず」と心配し、無事に救出することができました。猫を飼っていることを地域の人が知っていたからこそ、人も猫も見守られていたのだと思います。また、「あの猫、いつもここにいるね」といった会話から、人と人がつながることもあります。猫が安心して過ごせるまちは、人にもやさしいまちだと思います。
Q 猫を飼う人には、どのような責任がありますか。
自分の子どものように考えてほしいです。病気になれば病院へ連れて行く。いなくなれば、すぐに探す。外には交通事故など多くの危険があるため、完全室内飼いをしてほしいです。餌代や医療費もかかりますし、旅行や外出の仕方も変わります。子猫の時期は短く、その後は十数年から二十年ほど一緒に暮らします。その場の勢いではなく、家族全員で話し合い、最期まで責任を持てるか考えてから迎えてほしいです。
Q 猫を飼っていない人や地域には、どのような役割がありますか。
猫が苦手な人は、無理に好きになる必要はありません。ただ、石を投げたり、水をかけたりせず、静かに見守ってほしいです。飼い主のいない猫を増やさないためには、捕獲して避妊・去勢手術を行い、元の場所へ戻すTNRが必要です。猫が好きな人だけでなく、猫に困っている人にとっても、増やさないことは問題の解決につながります。地域の餌やりさん、ボランティア、動物病院、行政が情報を共有し、それぞれができることを担うことが大切です。
※TNRとは飼い主のいない野良猫を捕獲(Trap)し、避妊・去勢手術(Neuter)を行い、元の場所に戻す(Return)活動のことです。
Q どのような街になってほしいですか。
一部の人だけが負担を抱えるのではなく、個人で活動している人も支えられ、「少しなら協力できる」という人が増えてほしいです。飼う人、飼っていない人、地域、行政がそれぞれの立場で命に向き合うことで、人と動物がともに安心して暮らせるまちになると思います。
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