実践女子学園と相互協力・連携に関する包括協定を締結しました
地域の課題解決や市の施策推進に向け連携
市と実践女子学園では、2月18日に「相互協力・連携に関する包括協定」を締結しました。
これまでも実践女子学園とは、教育機関や子育て支援施設、図書館への実習生の受け入れをはじめ、「新選組まつり」や「よさこいまつり」などのイベントへの参加、生涯学習分野での講座の開催、地産地消を取り入れた食育事業、地域の防災分野の協力等、多岐にわたり連携を進めてきましたが、この協定締結により、今まで個別に取り組んできた連携を整理しながら、より体制を強化し整えていきます。
今後は、これまで培ってきた取組に加え、新たな地域の課題解決や日野市が掲げる健康維持や人口定住化促進、産業立地強化、雇用確保につながるような新たな取組を推進していきます。
【新たな連携】
(1)地域活性化活動
(日野駅周辺トンネル美術館 和モダンテイストのまちづくり)
日野宿通り周辺再生・整備基本計画で位置づけられた「賑わいのあるまちづくり」を具現化するため、「和モダンテイストのまちづくり」をコンセプトに学生から提案された7つの事業を実施し、市内主要3駅のひとつである日野駅周辺全体の活性化を図る。
これまで、「和装お掃除隊」による美化活動や学生と地元商店との連携による「暖簾づくり」を行ってきている。「暖簾づくり」については、平成26年度中に日野駅周辺の商店や駅、公共施設に製作した暖簾を掲示していく予定。
今後は、日野駅直下をくぐる道路の歩道を利用して、絵画や装飾品の展示など地域を巻き込んだ「トンネル美術館」の実現に向けた検討を行う。
(2)健康増進維持活動
(ヘルスケア&ウェルネスコミュニティ交流会)
地域の様々な主体が社会的課題を共有し、その解決に向けた「緩やかなつながり」を作る。
地域の企業や信用金庫、大学や交通事業者、NPO法人、福祉事業者などが参加。
実践女子大学の山田教授を中心に活動する「桜楓散歩会」(おうふうさんぽかい)の多摩平での活動経験、得られた知見を基に、上記の交流会のメンバー等により新たなモデル地域の活動に拡充できないか検討中。今後は、企業や金融機関等と一緒にフィールドワークを始める予定。
(3)創業支援・雇用確保活動
(地域での新たなビジネスの創出や若年層、女性、シニア等への創業支援)
日野市では、平成27年度に多摩平の森地区で新たに「創業支援施設」の整備を計画中であり、地域での新たなビジネスの創出や若年層、女性、シニア等の創業支援を行っていく予定。
実践女子大学では平成26年度から新たに「現代生活学科」が設置されることになっており、本学科のこれからの女性と仕事の関係やリーダーの育成の視点での連携を検討している。
より現場に近いところで、これからの時代の女性と社会、女性とビジネスの在り方やスキル向上など様々な取組や活動を通じて、地域の価値向上につなげるとともに、学生の能力の向上の一助にもなればと考えている。
(4)神明キャンパスの活用方針の検討
(子育て支援施設、生涯学習施設、スポーツ関連施設等)
平成26年4月より、新設された渋谷キャンパスへ文系の学部と短期大学が移転する。
これまで短期大学として使用していた神明キャンパスの一部は、これまでどおり大学の体育施設として活用していくが、残りの敷地について市と大学とが連携しながら跡地活用を検討。
少子高齢化への対応など行政が抱えている様々な課題解決に向け、新たな子育て支援や生涯学習、スポーツ関連施設など同世代だけでなく多世代が交流できるような複合的な機能を有する土地利用を図っていく。
なお、平成26年度は施設の解体工事を実施する予定。
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