児童虐待防止の推進
日野市の児童虐待対応状況、子どもを虐待から守るための方法、体罰によらない子育てのヒント、子育てに困った際の相談先などを掲載しています。
日野市における児童虐待の現状

新聞報道等でご承知のとおり、児童虐待件数は増加の一途を辿っています。日野市においても、290件(令和元年度)、378件(令和2年度)、731件(令和3年度)と、顕著に虐待受理件数が増大しています。誰もがいつ何時、児童虐待の現場に遭遇することになるかわからない状況と考えられます。
地域の力で子どもを虐待から守る
2020年、児童福祉法等改正により、法律においても体罰が明確に禁止されました。2022年12月16日には民法が改正され、”親権者は監護及び教育のために必要な範囲で子を懲戒できる”としていた規定が削除されました(令和4年法律第102号)。
命にかかわる暴力だけが虐待ではありません。近年は、虐待が子どもの脳の発達に深刻な影響を及ぼすことが様々な研究で明らかになりつつあります。しつけや教育が目的であったとしても、体罰その他の子どもの心身に有害な影響を与える不適切な言動は許されません。
市では、地域の力で子どもを虐待から守るため、日々活動しています。
虐待あるいは虐待が疑われることを見聞きしたら、ためらわずにご連絡(通告)してください。通告は子どもを守るだけでなく、困っている家庭を支援につなげることにもなります。周囲の子どもたちに関心を持ち、社会全体で子育て世代を見守り、応援していきましょう。
※通告を守秘義務違反と解釈してはいけません(児童虐待の防止等に関する法律第14条)
- 日野市子ども家庭支援センター虐待相談専用電話 042-599-5454
- 八王子児童相談所 042-624-1141
- 全国児童相談所共通ダイヤル 189(いちはやく)※夜間・休日も対応、通話料無料
- 警察 110番 ※緊急性が高い場合
児童虐待とは?
児童虐待とは、保護者(親、または親に変わる養育者)によって子どもに加えられた不適切な行為で、大きく4つに分類されます。虐待する親たちには様々なストレスや葛藤があります。そして苦しんでいても助けを求められずにいます。親を非難するだけではなく、親の間違った行為を正し、家族を支援していくことが必要です。
以下は代表的な児童虐待の例です。
身体的虐待
殴る、蹴る、叩く、つねるなどの暴力、手で口をふさぐ、投げ落とす、激しく揺さぶる、溺れさせる、タバコの火などを押し付ける、逆さづりにする、戸外にしめ出す など
ネグレクト
家に閉じ込める、食事を与えない、ひどく不潔にする、乳幼児を家に残したまま外出する、自動車の中に放置する、病気なのに医師にみせない、学校等に登校させない など
性的虐待
子どもへの性交や性的行為、性的暴行、子どもに性交や性的行為を見せる、ポルノグラフィの被写体にする、売春させる など
心理的虐待
無視や拒否的な態度、罵声を浴びせる、言葉によるおどしや脅迫、きょうだい間での差別的扱い、子どもの目の前で家族に対して暴力をふるう(DV) など
しつけと体罰はどう違う?
しつけとは、子どもの人格や才能等を伸ばし、自律した社会生活を送れるようにサポートしていくことです。そのためには、体罰ではなく、どうすればよいのかを言葉で伝えたり見本を示したりして、本人が理解できる方法で伝える必要があります。
こんなことしていませんか
これらはすべて体罰であり、虐待です。
- 何度も言葉で注意しても言うことを聞かないので、頬を叩いた
- 友だちや家族を叩いたので、痛みをわからせるために叩いた
- いたずらをしたので、長時間正座をさせた
- 宿題をしなかったので、夕食を与えなかった
- いくら言ってもゲームをやめないので、ベランダに出した
※道に飛び出しそうな子どもの手をつかむといった、子どもを保護するための行為などは該当しません。
(厚生労働省「体罰等によらない子育てを広げよう!」より)
-
体罰等によらない子育てを広げよう! (PDF 2.0MB)
体罰によらない子育てのヒントが掲載されています。内容は上記画像と同一です。
子どもの前での夫婦けんかやDV(ドメスティックバイオレンス)
子どものいる家庭での配偶者等に対する暴力(DV)等は、子どもへの心理的虐待にあたります。
夫婦けんかであっても、子どもに心理的外傷を与える可能性があります。
例えば、不安や心配が大きくなる、おびえる、自己肯定感が低くなる、口げんかに敏感に反応するようになる、落ち着かなくなる、友達とうまく遊べなくなる、学校や保育園に行きたがらなくなる、などが子どもの心身の不調として現れることがあります。
(東京都「たかが夫婦げんかと思っていませんか?」より)
児童虐待防止啓発動画
子ども家庭支援センターの職員を中心に啓発動画の作成を行いました。
児童虐待とは何か、困ったときはどこに相談したらいいかを、寸劇やスライドでの説明を通してわかりやすくお伝えします。お子様だけではなく、保護者の皆様もぜひご覧ください。
本動画は日野市動画利用規約に基づき作成しています。
- おとなはこどもを叩いたり怒鳴ったりしてはいけないよ
- こどもは「やめて」と言っていいし、近くの信頼できるおとなに相談していいんだよ
- おとなは虐待を受けているかもしれないこどもを見つけたら、助けることになっているよ
- こどもの気持ちを大切にしながら、安心して暮らせるように子ども家庭支援センターや児童相談所など、たくさんの人がお手伝いするよ
こんなときは子ども家庭支援センターにご連絡ください
話して欲しいあなたの気持ち
- イライラして、つい、子どもにあたってしまう
- 自分の子どもなのにかわいいと思えない
- 配偶者が仕事で忙しくて何もかもひとりでやっている
- 育児や子どものことを話せる相手がいなくてつらい
- 子育てがうまくいかずに自分を責めてしまう
- 一緒に住んでいる人が子どもを虐待している気がする
気づいて欲しい子どもと保護者のSOS
- 子どもの泣き叫ぶ声が頻繁に聞こえる
- 子どもが夜遅くまで外で放置されている
- 親が子どもに大声で怒鳴ったり暴言を吐いたりしている
- 学校や幼稚園、保育園を理由もなく休みがち
- 子どもがけがをしたり、病気になったりしても、病院に連れて行かない
電話や対面で相談する
子ども家庭支援センター(高幡)
042-599-6670、042-599-5454(虐待相談専用電話)日曜、祝日、年末年始を除く9時~午後5時
地域子ども家庭支援センター万願寺「にこにこ」
042-586-1312、042-586-1171(相談電話)火曜、祝日、年末年始を除く 9時30分~午後4時30分
地域子ども家庭支援センター多摩平「はぴはぴ」
042-589-1260、042-589-1262(相談電話)月曜、祝日、年末年始を除く 9時30分~午後5時
東京都八王子児童相談所
042-624-1141(代表番号)土曜日、日曜日、祝日、年末年始を除く 9時~午後5時
東京都児童相談センターよいこに電話相談
03-3366-4152(相談電話)年末年始を除く 9時~午後9時(月~金)、9時~午後5時(土曜、日曜、祝日)
LINEで相談する
子ゴコロ・親ゴコロ相談@東京
東京都では、児童虐待を防止するため、LINEを利用した子どもや保護者からの相談窓口を開設しています。 子育ての悩みや困っていることなど、ひとりで抱え込まず、気軽に相談してください。詳細は本ページ下部の「関連情報」に掲載しているリンクからご確認ください。
日時 午前9時00分~午後9時00分(※土曜、日曜、祝日は午後5時00分まで)
問い合わせ先 東京都福祉保健局少子社会対策部計画課(03-5320-4137)
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このページに関するお問い合わせ
子ども部 子ども家庭支援センター 地域支援係・相談援護係
直通電話:042-599-6670
ファクス:042-599-6671
〒191-0031
東京都日野市高幡1009の4
子ども部子ども家庭支援センターへのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。