市内農業者が農林水産大臣賞を受賞しました！

梨で農林水産大臣賞を受賞！奥住方彦さんにインタビュー

令和4年10月下旬に開催された第51回東京都農業祭品評会にて、1000点を超える出品農産物の中から、東光寺地区農家の奥住方彦(おくずみみちひこ)さんが出品した梨（新高）が、最高賞である農林水産大臣賞を受賞しました！令和5年11月下旬には、全国から農林水産大臣賞を受賞された方たちが集まる「第62回農林水産祭・農林水産式典」が明治神宮にて行われました。

プロフィール

• 氏名：奥住　方彦(おくずみみちひこ)　さん
• 栽培品目：梨・ぶどう・キウイフルーツ・野菜
• 出荷先：みなみの恵み、庭先直売所、学校給食
• 東京都エコ農産物認証制度「エコ25」を取得※
  ※慣行栽培と比べ化学合成農薬と化学肥料を25％以上削減して生産される農産物を東京都が認証する制度
• 息子の潤哉（じゅんや）さんが令和3年度に就農

「農林水産大臣賞」を受賞していかがですか？

奥住さん：

正直、最初はあまりピンときていなかったです。

品評会での審査も品目ごとに分かれているのですが、品目一つ当たりの出品数が多くないと賞をもらう枠すらもらえないと聞きました。そのような中、梨（新高）で農林水産大臣賞を受賞できたのはとても光栄ですし、「今まで頑張ってきてよかった。」と心から思いました。

また、梨で受賞も珍しく、JA東京みなみ管内で受賞したのも初めてだそうで、より嬉しかったです。

奥住さん：

令和5年11月には、明治神宮にて行われた全国の農林水産大臣賞の受賞者が集まる「第62回農林水産祭・農林水産式典」にも参加しました。この式典に参加でき光栄でしたし、身の引き締まる思いで臨みました。

力を入れて取り組んでいること、栽培で気を付けているポイントはありますか？

奥住さん：

梨は一年に決まった時期しか採れないので、毎年工夫して生産しています。特に、「土づくり」と「木づくり」に気を付けています。

毎年同じ方法でやるのではなく、土壌検査を行ってから土の状態に合わせて肥料を入れるようにしています。土をこだわることで、木が大きく・太く育ち、根っこも細根までしっかり土の中で張るようになるんです。枝の剪定も重要です。常に新しい花芽で咲くように、枝の状態を見極めて慎重に行っています。

これから取り組んでいきたいことや今後に向けての抱負を教えてください。

奥住さん：

常に新しい情報や作目に目を向け、販売傾向を分析しながらお客様の声に耳を傾けていくことでお客様に満足してもらえるような農家であり続けたいです。

最近でいうと、キウイフルーツの生産を始めました。相続でぶどう畑が大幅に減ってしまったことがきっかけで、農薬の使用量が少なく済むキウイフルーツを試してみたらよくできたんです。庭先直売所での反応も良かったので、これからはキウイフルーツの生産にも力を入れていきたいです。ふるさと納税の返礼品にもなっているので、よかったらチェックしてみてください。

また、息子の潤哉が2年前に就農しました。息子に私の技術を伝えていきつつ、これからも親子で協力しながら生産していきます。

市長に表敬訪問されました。

令和6年1月24日（水曜日）には奥住さんに市役所までお越しいただき、市長に表敬訪問を行いました。

農林水産大臣賞を受賞するまでの経緯や農業への思いを市長にお伝えしました。

市長も、市内の梨が名誉ある農林水産大臣賞を受賞したことにとても驚き、感激していました。また、「気候変動により梨の生産が厳しい状態だが、今後も頑張ってほしい。」と奥住さんに激励の言葉をかけました。

最後に（都市農業振興課より）

この度は農林水産大臣賞の受賞、誠におめでとうございます。

都市農業振興課は、認定農業者・認定新規就農者を始めとした市内農業者の皆様が農業をしやすい環境整備や各種補助金制度のご紹介など、今後も全力でサポートを行います。

市民の皆様にも、新鮮な日野産農産物を旬の時期にたくさん味わっていただけるように、情報発信などを今後も行います。ぜひ、日野市の農業を「買って応援」しましょう！