日野リビングラボ 暮らしの夢セッション開催レポート
2019年に開催した「日野リビングラボ 暮らしの夢セッション」の記録を掲載します。
日野リビングラボ 暮らしの夢セッション開催レポート
日野リビングラボ 暮らしの夢セッションとは?
新たな商品やサービスが生まれるきっかけは、いつも誰かの「あったらいいな」から。
「あなたの声」と「誰かが持っているもの」を考えていくと、普段の生活につながるような新しいサービスや大きな変化のヒントが生まれるかもしれません。
今回の暮らしの夢セッションでは、「暮らしの夢」をテーマに、心から「日野に住んでよかった」と思える日々を実現するための「あなたのわがまま」を共有(シェア)するところから始めていきます。
日時 | 場所 | テーマ |
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2019年1月19日(土曜) 午前10時00分から午後0時00分まで |
多摩平の森自治会 さくら集会所 |
「日々の生活で感じること、気づいた課題をシェアしよう」
|
2019年2月3日(日曜) 午後2時00分から午後4時00分まで |
多摩平の森自治会 さくら集会所 |
「「住んで良かった」ともっと思える日野に必要なことを考えよう」
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2019年3月3日(日曜) 午後2時00分から午後4時00分まで |
PlanT (日野市多摩平の森産業連携センター) |
「これからの暮らしを良くするアイデアの実現方法を考えよう」
|
1日目
開催概要
日時 | 2019年1月19日(土曜)10時00分から12時00分まで |
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場所 | 多摩平の森自治会 さくら集会所 |
日野リビングラボは今回が初開催。「生活の場」に近い自治会の集会所をお借りして行いました。
また、この日は自治会で手作りハムを作られている方たちの活動日でもありました。少しずつ場所を分け合いながらリビングラボを始めていきます。
お集まりいただいたのは、お勤めされている方や、主婦の方、日野市内で活動をされている方など。立場も違えば、普段やられていることもバラバラです。
ファシリテーターは株式会社エンパブリックの広石拓司さん。思いのある誰もが動き出せ、新しい仕事を生み出せる社会を実現するため、場づくりとノウハウを伝える活動をされています。
1日目のテーマは「私の生活で感じるあんなこといいな、できたらいいなと思っていることは?」。
本当はあったらいいなと思っていることを、規則やお金の問題、場の空気など普段の制約をいったん外して、わがままになって考えていきます。
なぜなら、どんな商品やサービスもはじめは誰かの「あったらいいな」から生まれたから。今、世の中に無いものを生み出すのは、個人の力そのものが原動力になります。
まずは、「私が」ほしいことや「私が」したいことなど、主語を「私」にして話し合っていきます。「もし、○○だったら?」というカードをめくりながら、自分がその状況になったらどうしたいかを話し合い、それを共有(シェア)していきます。
「タクシーにずっと無料で乗れるチケットに当選したらどうする?」「どんな仕事にも就けて、どこでも成功する力を持っていたらどんなことをやりたい?」
予定の時間を終えた時にはさまざまな「私の」夢やアイデアの種が出揃いました。次回以降は「その解決には、どんな資源があればいい?」か、を話し合っていきます。
「今は難しい」「無理だ」と諦めていたことでも、誰かが持っているリソース(社会にあるモノやノウハウなど)と出会うことができれば実現できるかもしれません。
ご参加いただく方が増えると、同時にできることも増えていきます。ぜひ、一緒に議論に参加していただける方をお待ちしております。
2日目
開催概要
日時 | 2019年2月3日(日曜)午後2時00分から午後4時00分まで |
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場所 | 多摩平の森自治会 さくら集会所 |
今日は2月3日の節分の日。多摩平の森自治会では、毎年この時期に節分フェスティバルを開催していますが、残念ながら今年はお休み。
前回のリビングラボでは「日野の暮らしでできたらいいこと・実現したいこと」をわがままになって考えてみましたが、今日は地域の中で「困っていること」と「できること」が、どのように出会えたらいいかということを考えていきます。
前半はワークシートを使いながら、未来の日野で「困った」はどんな風に解決しているのかを考えていきます。
まずは、前回の参加者の声から関心のあるテーマを選び、困っている人のエピソードを考えます。そして、その解決策を実現するにあたって、「協力してくれるとよい人や組織は?」について深掘りしていきました。
ワークで出たアイデアは「子育て中も飲みに行ける高級レストラン」、「学童クラブで地域交流」など。さまざまな「モノ・ヒト・情報」がつながっていくことが、自分たちの暮らしを良くしていくことにつながるのかもしれません。
※概要は添付資料としてページ下部に掲載しています。
合間には情報通信企業にお勤めの方から、前回話題になった「つながり」をテーマにシェアリングエコノミー(シェアエコ)の最近の動向に関するミニ講座も。
シェアエコは、日本においても家事・育児を含むスキルや家の空きスペース、マイカーや駐車場のシェアなど、さまざまなサービスが展開されています。
インターネット環境やスマートフォンが普及した現在では、自分の暮らしに合わせたカタチで働いたり、活動したり、ちょっとしたスキルが誰かの役に立ち、対価も得ることができやすくなる土壌が整いつつあります。こういったサービスも地域のニーズとリソースが出会いやすくなるためのヒントになるかもしれません。
困りごとや解決できる人がいたとしても、それを言い出しにくい理由があるはず。
普段の生活の中で、家族や友人だからこそ言い出しづらい、そんなこともあると体感的にはわかっていますが、それがなぜなのか、しっかりと考える機会はあまりないかもしれません。
・周りの人に「ヘルプ!」とは言いづらい理由はなんだろう?
・どんな条件が整えば「助けて」と口に出すことができ、「手伝うよ」と言えるのだろう?
・手をあげたり、声をかけたりしづらいなら、それはなぜだろうか?
後半はそんなことを言葉にして、シェアしていきました。
議論で出てきたものは「ママ友に話すと広がってしまいそう」「困りごとを共感してくれないかもしれない」「知らない人だとだと嫌だけれど、見え過ぎるのもちょっと」など。
実際にシェアしようとした場合のちょうどよい距離感や生じそうなリスクなど、さまざまな意見を通じて見えてきたところで本日は終了となりました。
今日は「暮らしの夢」を話し合った次の段階として、実際にどうすれば実現できるのか、その可能性を参加者同士で意見交換し、学びながら探りました。
日常の中のさまざまな「モノ・ヒト・情報」がスムーズにつながっていくことは、便利になりそうな感覚がある反面、実際にそれを実現しようとした場合には、制度や法律などの社会システム以外にも、私たちの心の中にある障壁や他人との関係性などもバリアとなっていることがわかりました。
でも、それがあるのは当たり前のこと。今までは何となく感じていたことを気づき、言葉にして伝えていくことが大きな一歩なのかもしれません。
そしてその積み重ねが10年後、20年後の自分自身につながっていくのではないでしょうか。
次のリビングラボは3月3日(土曜)。多摩平の森産業連携センターPlanT(日野市多摩平2-5-1)に場所を移し、いよいよ、具体的な動きを考えていきます。
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