日野市はごみ処理の広域化を進めます

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ページID1002987  更新日 平成30年4月11日

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広報ひの平成25年6月15日号掲載内容です。

市では、クリーンセンター可燃ごみ処理施設の建て替えに伴い、ごみゼロ社会の推進、資源循環型社会の構築、環境負荷の低減、市の財政負担軽減から、小金井市、国分寺市と3市共同でごみ処理の広域化を進めます。

広報今号では、新しい可燃ごみ処理施設の概要や、ごみ処理の広域化に伴う環境への影響などをお知らせします。また、日野市民の方を対象に、ごみ処理の広域化に関する説明会を市内全域で開催します。どなたでも参加できます。ぜひ、ご意見をお聴かせください。

新しい可燃ごみ処理施設の概要

施設の建設場所は?

新しい可燃ごみ処理施設は、現施設内の旧し尿処理施設の解体跡地に建設する予定です。

クリーンセンター位置図

新しい可燃ごみ処理施設の概要

新しい可燃ごみ処理施設は、ごみ発電や温水利用、環境学習機能を備えた施設として計画しています。

  • 施設規模:1日あたり290トン(145トン炉2基)
  • 燃焼設備:ストーカ炉
  • 焼却灰の処理:エコセメントとして再利用
  • 熱エネルギーの利用:ごみ発電による売電、温水による熱エネルギーの利用
  • 事業スケジュール:平成31年度中の稼働を予定 
    ※循環型社会形成推進地域計画から

新しい可燃ごみ処理施設の環境保全 トップクラスの排ガス基準に

新しい可燃ごみ処理施設の排ガス基準は、より一層の環境保全を目指し、現施設よりも高度な排ガス処理技術を導入します。これは、全国でもトップクラスの厳しい排ガス基準です。

ばいじんg/m3N

[法律※1]0.04
[現施設の自主規制値]0.04
[新施設の自主規制値]0.005

硫黄酸化物ppm

[法律※1]約2,100※2
[現施設の自主規制値]30
[新施設の自主規制値]10

窒素酸化物ppm

[法律※1]250
[現施設の自主規制値]150
[新施設の自主規制値]20

塩化水素ppm

[法律※1]430
[現施設の自主規制値]150
[新施設の自主規制値]10

ダイオキシン類ng-TEQ/m3N

[現施設の自主規制値]現施設:1、新施設:0.1
[現施設の自主規制値]0.5
[新施設の自主規制値]0.01

※1 大気汚染防止法、ダイオキシン類対策特別措置法による規制値
※2 硫黄酸化物は、煙突の高さや口径など、施設の仕様に応じて排出量を定める「K値規制方式」がとられています。
この数値は、日野市に定められているK値=6.42と、想定される施設の仕様から算出した想定値になります

ごみ処理の広域化とは?

イラスト:広域化イメージ図(単独処理 広域処理)

それぞれの自治体で焼却処理(単独処理)していたものを集約し、複数の自治体で共同処理することで、費用がかかる高度な処理技術を導入することができます。
これにより、ダイオキシン類などの発生を抑えたり、より多くの熱エネルギーを有効活用することができます。また、建設費や維持管理費を低減することで、ごみ処理の効率化を図ります。

広域化の効果

  1. 排ガス処理の高度化
  2. ごみ発電などによるエネルギー有効活用
  3. 建設費、維持管理費の削減

ごみゼロ社会を目指し3市共同で可燃ごみの再資源化を推進 循環型社会の形成を進めます

日野市では、将来的な「ごみゼロ社会」を目指し、これまで市民・事業者との協働により、積極的にごみの減量を進めてきました。

また、小金井市、国分寺市でもごみ減量に取り組んでおり、小金井市では全国でもトップクラスのごみ減量を実現させ、国分寺市でも6月からごみ袋の有料化を行い、更なるごみ減量に努めていきます(3市の1人当たりのごみ量は下記参照)。

今後、先進的にごみ減量に取り組む3市で徹底したごみの減量を進め、循環型社会を推進するごみ処理システムを構築していきます。

3市により進めていくこと

  • 新たな分別収集システムの構築
  • バイオ燃料化(エタノール)・堆肥化・バイオガス化などの共同出資による再資源化の検討
  • 環境面におけるCO2削減などの環境低減

平成23年度3市の総ごみ量(1人1日当たり 単位グラム)

[日野市]681.0
[小金井市]611.7
[国分寺市]727.5

費用負担を少なく

可燃ごみ処理施設建設にかかる費用は、日野市、小金井市、国分寺市の3市で負担します(負担割合は今後決定)。

財政状況が厳しい中、3市で負担を分割できることから、日野市の負担額は、単独処理よりも少なくなります(交付金「国からの補助」を除いた金額)。なお、下表の数値は平成24年11月時点での試算額です。

費用比較(地元説明会資料から)

単独処理

建設費総額約82.0億円※1
交付金約21.6億円
日野市約60.4億円

広域処理

交付金約32.7億円
日野市約34.3億円(単独処理に比べてマイナス26.1億円)
小金井市約15.7億円
国分寺市約21.5億円
建設費総額約104.2億円※2

負担割合※3

国分寺市:約30%
小金井市:約22%
日野市:約48%(日野市負担額は約34.3億円)

※1 平成20年度設計額
※2 過去10年間の落札金額の平均から試算
※3 平成23年度ごみ焼却量の割合から試算

多摩地域における可燃ごみ処理施設の広域化の状況

  • 西秋川衛生組合:奥多摩町、檜原村、あきる野市、日の出町
  • 西多摩衛生組合:青梅市、羽村市、瑞穂町、福生市
  • 多摩ニュータウン環境組合:八王子市、多摩市、町田市
  • 小平・村山・大和衛生組合:武蔵村山市、東大和市、小平市
  • 柳泉園組合:清瀬市、東久留米市、西東京市
  • 多摩川衛生組合:国立市、府中市、稲城市、狛江市
  • ふじみ衛生組合:三鷹市、調布市
    • 昭島市(単独)
    • 立川市(単独)
    • 東村山市(単独)
    • 武蔵野市(単独)
    • 日野市
    • 国分寺市
    • 小金井市

多摩地域の3分の2は共同処理

上記の通り多摩地域の3分の2(多摩地域30市町村のうち20市町村)は、共同でごみの焼却処理を実施しています(八王子市と町田市は単独での処理施設もあります)。

焼却灰は日の出町ですでに広域処理がされています

日野市の焼却処理で生じる焼却灰は、すでに広域処理として、日の出町に設置されている広域処理施設で、エコセメントとして再利用および最終処分されています。なお、不燃ごみについても、日の出町にて最終処分されています。

皆さまのご意見をお聴かせください ごみ処理の広域化について説明会を開催

ごみ処理の広域化について、市民の方からのご意見を伺うため、日野市民の方を対象に説明会を開催します。どなたでも参加できますので、ぜひご意見をお聴かせください。

説明会日程および会場

日時

会場(住所)

施設地図(全て別ウィンドウ)

6月26日(水曜)午後7時から午後8時30分

平山季重ふれあい館(日野市平山5の18の2)

平山季重ふれあい館地図

6月27日(木曜)午後7時から午後8時30分

七生中学校食堂(日野市南平6の7の1)

七生中学校地図

6月28日(金曜)午後7時から午後8時30分

多摩平の森ふれあい館(日野市多摩平2の9)

多摩平の森ふれあい館地図

6月30日(日曜)午前10時から午前11時30分

三沢中学校食堂(日野市三沢1の17の4)

三沢中学校地図

6月30日(日曜)午後2時から午後3時30分

生活・保健センター(日野市日野本町1の6の2)

生活・保健センター地図

7月3日(水曜)午後7時から午後8時30分

大坂上中学校食堂(日野市大坂上4の17の1)

大坂上中学校地図

7月4日(木曜)午後7時から午後8時30分

日野第三中学校食堂(日野市程久保650)

日野第三中学校地図

7月5日(金曜)午後7時から午後8時30分

日野第四中学校食堂(日野市旭が丘2の42)

日野第四中学校地図

環境影響について

周辺の大気環境 排ガスの影響は非常に少ないものに

現在稼働中のクリーンセンター周辺の環境は、日野市が測定した結果、国が定める環境基準を大幅に下回っており、良好な環境にあると言えます。
さらに新施設の排ガスによる周辺環境への影響については、近隣市類似施設の排ガス拡散シミュレーション結果によると、数値は大幅に下回り、新しい可燃ごみ処理施設が、全国でもトップクラスの厳しい排ガス基準を設けることからも、排ガスによる影響は非常に少ないものになります。

クリーンセンター周辺の大気環境

[排出物質]浮遊粒子状物質mg/m3
[環境基本法に設定されている環境基準]0.1
[現クリーンセンター周辺の実測値※1]0.031
[新施設の予測値(類似施設のシミュレーション結果から)]0.000026

[排出物質]二酸化硫黄ppm
[環境基本法に設定されている環境基準]0.04
[現クリーンセンター周辺の実測値※1]0.006
[新施設の予測値(類似施設のシミュレーション結果から)]0.000026

[排出物質]二酸化窒素ppm
[環境基本法に設定されている環境基準]0.04
[現クリーンセンター周辺の実測値※1]0.024
[新施設の予測値(類似施設のシミュレーション結果から)]0.00007

[排出物質]塩化水素ppm
[環境基本法に設定されている環境基準]-※2
[現クリーンセンター周辺の実測値※1]0.0008
[新施設の予測値(類似施設のシミュレーション結果から)]0.000026

[排出物質]ダイオキシン類pg-TEQ/m3
[環境基本法に設定されている環境基準]0.6
[現クリーンセンター周辺の実測値※1]0.0057
[新施設の予測値(類似施設のシミュレーション結果から)]0.00026

※1 平成20年度に実施した周辺環境調査の落川交流センターの値
※2 塩化水素については、環境基準の設定がありません

排ガスによる周辺環境への影響

排ガスは、拡散しながら冷やされ降下します。
類似施設のシミュレーション結果によると、拡散により数十万分の1に希釈され、周辺環境への影響は非常に少ないものになります。

ダイオキシン類の影響 健康を損う値ではありません

ダイオキシン類とは、炭素、酸素、水素、塩素を含む物質が熱せられるような過程で発生する副生成物です。(環境省資料より)
ほとんどが食品からの摂取であり、新しいクリーンセンターの排ガスによる影響はきわめて微量で、人への健康被害は、ほとんどありません。

ごみ収集車の排気ガス影響を緩和

広域化により、ごみ収集車の台数は増加が見込まれます。その対策として、ごみ収集車の排気ガスによる影響を緩和するために、従来の浅川沿い搬入ルートを住宅の少ない石田大橋側からの多摩川沿い搬入ルートに切り替えます。

また、ごみ収集車輌を天然ガス自動車やハイブリッド自動車など、環境配慮型に順次切り替えていきます。

なお、今後はごみ減量をさらに進め、収集車の台数を減らしていく取り組みも行っていきます。

ごみ収集車を環境配慮型に順次切り替えます

イラスト:ごみ収集車

  • 天然ガス自動車
  • 電気自動車
  • ハイブリッド自動車
  • メタノール自動車
  • 低燃費かつ低排出ガス認定車

このページに関するお問い合わせ

環境共生部 ごみゼロ推進課
直通電話:042-581-0444
ファクス:042-586-6606
〒191-0021
石田1丁目210番地の2 クリーンセンター
環境共生部ごみゼロ推進課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。