02:インタビュー 教育委員会・校長先生に伺いました

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ページID1010718  更新日 令和3年6月23日

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子どもたちが自ら学べる仕組みを常に考えています。 日野市教育委員会 指導主事 下里さん

日野市の教育“ホットワード”01学ぶ力プロジェクト 子どもたちが疑問や驚きから発見した「問い」を追求する学びの循環を目指します。02被災地に学ぶ生きる力プロジェクト 気仙沼中学校との交流を通して生徒が見て感じたことを共有し合うサミットを開催。
03ICT活用教育 タブレットを活用した対話的な授業を積極的に取り入れ、共に学び合う授業を創造。04ユニバーサルデザイン すべての児童・生徒が参加できるプログラムを通して、包み込む教育を推進。05「本物」を体験・体感できる機会 地域、歴史、文化、人とつながる機会を設け、体験を重視したカリキュラムを創造。06幼保小中高による連携 幼保小中高の連携を推進することで安心していきいきと成長できる環境を整えています。07“いのちのプロジェクト” 児童・生徒と教師、保護者が一緒になって、多様な“いのち”の理解を推進。

Q.日野市の教育で、大事にしていることは?

Answer.01 地域に合わせた、地域とつながる教育。日野市の教育の特徴は、地域に合わせた授業づくりを実施している点です。子どもたちが感じていることに対して「本物」を見たり「本物」を体験する機会づくりを大切にしています。例えば「日野市はどんな街?」という問いに対して、日野自動車やコニカミノルタなどの企業がある“ものづくりの街”という答えがあった時は、実際に企業に依頼をして、話す機会を設けて頂きました。一方で自然が身近な学校では公園に出てフィールドワークやワークショップをするなど、子どもたちがわくわく感の中で主体的に学ぶ手法を取り入れた授業を実践しています。そのように地域の特色を活かしながら、子どもたちの知りたいことや疑問を自ら解くカリキュラムを各学校の先生たちが日々一生懸命考えてくれているんです。

Answer.02 AI社会に通用する資質教育をこれからも推進。今まさに平成31年度からはじまる「第3次未来に向けた学びと育ちの基本構想」に向けて話し合っている段階ですが、これからはICTやAIなどの進歩により、どんどん仕事や暮らし方自体が変わっていく社会になると言われています。そんな時代で「自分として生きる」、「わくわくして生きる」子どもたちを育てるために、より一層進化したカリキュラムを創出しないといけないと考えています。また、「すべての子が参加し、わかる、活用できる」授業を目指した特別支援教育についても日野市は力を入れています。平成30年度中に全小・中学校に設置が完了するステップ教室・リソースルームなどのハード面から、支援が必要な子に対する周囲の子どもたちの理解を醸成するソフトプログラムの充実など、包み込む教育をこれからも推進していきます。

コラム 大人も食べたくなる!自校調理のこだわり給食が大人気。

実は、日野市は公立小中学校すべて校内で給食を作る調理方式を採用。旬の日野産農産物を積極的に活用し、だしやルウから手作りし、ひと手間かけて本物の味にこだわる給食を基本としています。献立実例:たまごのみそ蒸し、ソイ(白身魚)の揚げ煮、牛乳、せんべい汁、里芋ごはん

ガラス越しに児童から「大盛おねがい!」と合図が届きます。
日野市は給食を通じて小学校・中学校の9年間で「本物の味」を伝えるために自校調理を推進しています。自然に恵まれた場所だからこそ、地産地消にこだわり、学校の近所で当日採れた泥がついたままの野菜を契約農家の方に持ってきて頂くなど、給食の安全と質にこだわっています。「本物工房ひのマニュアル」というガイドラインに沿って、だしもカツオ、昆布、煮干しなどから全て手作り。スープは鶏がらから、ドレッシングはトマトから等、素材の味を大切にしています。また、農業体験と関連づけて農家の方と児童が「顔を合わす関係」をつくることで、食育だけではなく、生き物や生産者への感謝の気持ちも育めるような機会を設けている点も日野ならでは。担当する平山小学校は「見える給食室」としてすべてガラス張りなのですが、児童が中休みにきて「○年○組は大盛りでお願いします」とアピールしにくるんです。給食を楽しみにしてくれて本当に励みになりますね。

平山小給食委員会 平成29年度給食総選挙ランキング 1位みそラーメン、2位スパゲティミートソース、3位きなこあげパン、給食調理員  柳下さん

ひのっ子たちの活用力はすごいポテンシャルを秘めています。平山小学校  校長 小林 さん

Q.日野市の小学校の強みはなんですか?

Answer.01 全国の小学校で9番目の「学校情報化先進校」です。日野市は古くから「学校の情報化日本一」を目指す方針を掲げ、ICTを活用した授業を推進しています。平山小学校は全国で数えるほどしかない「学校情報化先進校」として様々な研究発表を行っており、全国から毎年1000人以上の学校関係者が視察にきていたほどです。日野市自体も「情報化先進地域」であり、全小中学校が「情報化優良校」となります。あまり知られていないかもしれませんが、実は首都圏全体でみても先進のICT教育が推進されている地域なんです。日野市内の小学校に導入されているタブレットPC

Answer.02 530台のタブレットPCで子供たちが主体的に学ぶ。本校では10年前から無線LAN環境を整え530台のタブレットPCを活用しています。例えば算数のドリル学習では一人一人の習熟やつまずきの状況に応じて、問題が提示されます。また国語の授業では物語教材の主人公の心情を入力し、それを電子黒板に並べ、それぞれの考えをシェアすることも。皆で議論しながら自分とは違う考え方を知ると同時に、自分の個性を認識する機会にもなる。そのように子供たちが主体的に学ぶ授業も、日野市は進んでいると感じています。

Answer.03 農業体験、防災教育など総合的な学びを推進しています。本校では、農業指導者の方に来ていただき、学校の畑で種まき、もみふり、収穫まで指導いただいています。野焼きの土器を作って、その土器でお米を炊き、収穫したてのお米を食べることで、地域とともに“いのち”を学ぶ取組みを進めています。また生き抜く力を育む防災教育にも力を入れています。災害の疑似体験、災害に強いまちづくりや安全な避難経路のプレゼンテーションなど、児童自身が考え、判断する力を育む授業を推進しています。

Answer.04 どんな教育にも対応できる柔軟な子供たちが自慢です。日野市は、ICT活用教育から地域体験型の学びまで、読み書きだけでは身に付かない資質の育成、互いの思いや考えを共有し、学び合う機会づくりを推進してきました。その結果、いま新しいトレンドと呼ばれる教育に近い授業がすでに実践できていると感じています。実際本校の子供たちは主に記述式の「活用の問題」では好成績をマークしています。本校の子供たちなら、どんな人生の岐路においても、論理的に、柔軟に、自分のため、人のためになる判断ができる。そう思っています。

教育の専門家や行政、お住まいの方が語る日野市と子育ての将来性。

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