【5~6カ月】よくある質問
まずはじめに下記リンクをご覧ください。
離乳食開始前
果汁は与えた方がよいでしょうか?スプーンの練習は必要でしょうか?
この時期の赤ちゃんの栄養源は母乳やミルクなので、離乳食開始前に果汁・ジュースをあげる必要はありません。果汁・ジュースなど甘いものを早い時期から与え過ぎると、母乳・ミルクの量が減り、低栄養や発育不良につながりやすいこと、離乳食を早期に与えると消化不良を起こしやすいことや肥満になりやすいことについて報告があります。
また、スプーンの練習も必要ありません。赤ちゃんは生後4~5カ月ごろまでは哺乳反射という赤ちゃんの意思とは関係ない反射的な動きで、口に入ってくるものを舌で押し出そうとします。5カ月以降は少しずつ反射が薄れ、押し出そうとする動きが消失していき、スプーンが口に入ることも受け入れられていきます。スプーンの使用は離乳食が始まってからでよいでしょう。
離乳食を始めるにあたって、何を用意したらよいでしょうか?
【調理器具】
最初はすりつぶしたものをあげるので、すり鉢・すりこぎ・裏ごし器などが必要になります。また、フリージングをする場合には、製氷皿・密閉容器があると便利です。
【食器】
子ども用のものを用意しても、大人と同じものを使っても、どちらでもかまいません。洗剤でよく洗って、しっかり乾燥すれば衛生的には問題ないでしょう。赤ちゃん用に販売されている割れにくい耐熱性の食器などを使用してもよいでしょう。
【スプーン】
離乳食用のスプーンを用意しましょう。離乳食用のスプーン1杯は小さじスプーンの3分の1程度の量です。全体的に小ぶりで横幅が小さく、くぼみが浅いものがよいでしょう。
【食事用スタイ・手拭きタオル】
食事用のスタイと手拭きタオルを用意しましょう。
スタイは布製で撥水加工のされているもの、シリコン製で食事を落としてもキャッチできるポケット付きのものなど様々ありますが、ガーゼやハンカチ・タオル等で代用もできます。
お子さんによってはスタイの素材を嫌がる場合などもあるので、お子さんに合うものを選びましょう。
【椅子】
支えがなくても座れるようになるまでは、保護者がだっこして背中を支えてあげましょう。
支えがなくても座れるようになってきたら、足底が床や補助板につくようにタオル等で調整して座らせてあげましょう。
離乳食はいつから始めたらよいでしょうか?
以下のポイントが離乳食を始める目安です。
- 首のすわりがしっかりして支えてあげると座れる
- よだれや指しゃぶり、おもちゃなめが多くなった
- 口をもぐもぐさせたり、よだれを流して食べたそうなそぶりをする
- 1日の生活リズムが大体決まってきた
- 大人が食べる様子を見て欲しそうな仕草をする
- スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる
※哺乳反射が残っている場合は、離乳食をすぐに出してしまうこともあります。
その場合は、1週間ぐらい経ってから様子を見ながらはじめてみましょう。
赤ちゃんのサインや成長・発達には個人差があります。例えば、よだれを垂らす子、垂らさない子など様々です。赤ちゃんの様子を見ながら、離乳食を始めてみましょう。
離乳食開始後
どんな姿勢で食べさせたらよいでしょうか?
体を前に起こしすぎても、寝たままでも食べづらいです。はじめの頃は抱っこで、腕で赤ちゃんの背中を支えて食べさせてあげましょう。腰がすわってきたらベビーチェアに座らせてもよいでしょう。
食器や洗剤は大人と同じものを使用してもよいでしょうか?
食器・洗剤ともに大人と同じものを使用して構いません。大人用を使用する・赤ちゃん用を用意する、いずれの場合も食器は洗剤でよく洗って、泡を落とし、しっかりと乾燥させましょう。
水分補給はどのようにしたらよいでしょうか?
基本的には母乳やミルクから水分を補給しているので必要はありません。また、離乳食にも水分が含まれているので、赤ちゃんが水分を欲しがらなければ足りていると思ってよいでしょう。
ただ、汗ばんだ時やお風呂上りには、哺乳瓶でカフェインのない麦茶やほうじ茶、湯冷ましを与えてみましょう。欲しがらなければ無理に与えることはありません。
ジュースやベビー用イオン飲料は、虫歯や肥満、食欲不振を招きやすいので普段は必要ありません。
離乳食はどの程度の温度まで冷ましたらよいでしょうか?
人肌程度に冷ましましょう。離乳食を与える人が味見をして確かめてみましょう。
食べたものがそのまま便に出てきます。
固形物を食べるようになってくると、食べたものが便にそのまま出てくることはよくあります。特ににんじん、ほうれん草など、色が鮮やかなものはよく目立つので気になりますが、赤ちゃんの機嫌がよく、下痢をしていなければ心配いりません。また、離乳食を始めたころは便がゆるくなったり、便の回数が1~2回増える場合もあります。
食物アレルギーが心配です。
食物アレルギーは「正しい診断に基づく必要最小限の除去」が原則です。つまり、「心配だから」「念のため」で除去しないということです。また、アトピーなどのアレルギー体質がある、家族に食物アレルギーの人がいるなどの場合でも、特定の食物の摂取を遅らせることは推奨されていません。
自己判断で食物の除去はせず、医師に相談しながら離乳食をすすめていきましょう。
食物アレルギーが心配な場合は、「いつ」「何を」「どのくらい食べたか」をメモしておきましょう。
症状が出た際にすぐに医療機関に行けるように、初めて食べる食材は午前中の離乳食で与えるのがおすすめです。
卵は初期からあげても大丈夫でしょうか?
穀類のおかゆ、野菜類を食べ始めて1カ月くらい経ったころ、豆腐や白身魚・しらすなど他のたんぱく質源に慣れてからあげましょう。
はじめは固ゆでした卵黄を耳かき1杯程度のごく少量から始めましょう。卵白のほうがアレルゲン性が強い(アレルギーが起こりやすい)ため、卵黄から始めます。
離乳食を嫌がって食べない時の対処法を教えてください。
嫌がって食べない場合は、離乳食を切り上げて母乳やミルクをあげましょう。お腹が空いて機嫌が悪い可能性もあるので、授乳と離乳食の間隔を少し調整してみてもよいかもしれませんね。
離乳食の前に母乳・ミルクを欲しがってしまう場合も、お腹が空きすぎていることが原因かもしれません。その場合も授乳と離乳食の間隔を少し調整してみましょう。また、離乳食の形状があっていない可能性も考えられますので、形状の確認をしてみましょう。
食事中に寝てしまいました。
寝てしまった場合は、起こして食べさせる必要ありません。いつも食事の時間に眠くなってしまうようであれば、食事の時間帯を見直してもよいかもしれません。
また、口の中に離乳食が残っている場合は、寝ている間に気管にはいってしまう心配があります。やさしく手で出してあげると安心です。
食べる量にムラがあります。毎日同じくらいの量を食べられるまで1回食のままがよいでしょうか?
食べる量にムラがあっても、2回食にすすめて問題ありません。離乳食を始めて1カ月頃を目安に、離乳食に慣れてきている・食材のバリエーションが少しずつ増えてきているようであれば、様子をみて2回食にしてみましょう。また、おかゆを「ごっくん」と飲み込むことが上手になっているかどうか見てみましょう。舌で押し出してしまい、食べるのを嫌がるようなら、まだ1回食でもよいでしょう。2回食開始直後はどちらかの食事を少なめにすると赤ちゃんの負担になりません。食べない場合は切り上げて、母乳やミルクをあげるようにしましょう。
2回目の食事時間はいつがよいでしょうか?
早朝や午後8時以降は避け、1回目の離乳食との間が4時間以上空いていれば、どの時間帯でもよいでしょう。できるだけ毎日同じ時間帯に食べさせて、食事の時間にお腹が空くリズムを作っていきましょう。
このページに関するお問い合わせ
健康福祉部 健康課
直通電話:042-581-4111
ファクス:042-583-2400
〒191-0011
東京都日野市日野本町1丁目6番地の2 生活保健センター
健康福祉部健康課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。