【栄誉】日野市が世界最大規模のGISイベントで「SAG賞」を受賞しました!
「SAG賞」を受賞しました!
2024年7月15日(月曜日)から19日(金曜日)の間、世界最大のGIS(※1) イベント「Esri ユーザー会」(※2)が、米国カリフォルニア州サンディエゴ市にて開催されました。
本イベントにおいて、日野市における地域課題解決でGISの取り組みが評価され、職員2名(※3)がSAG賞を受賞しました。
※1…地理情報システム(Geographic Information System)。デジタルの地図上で、位置に関するさまざまな情報を可視化することで、情報の分析や傾向の把握などが可能。
※2…今年で44回目を迎え、世界各国から約20,000名が参加。(米国Esri社主催)
※3…環境共生部環境政策課 課長 中平 健二朗、総務部建築営繕課 主任 氏家 健太郎
「SAG賞」とは?
米Esri社が世界30万以上のArcGISユーザーである企業や政府機関、自治体、教育・研究機関の中から、先進的かつ革新的なGISの導入および活用によってコミュニティや社会の変革に貢献したと認める団体を表彰するものです。(※4)
※4…ESRIジャパン株式会社(東京都千代田区:代表取締役会長兼社長 正木千陽)の記事「東京都日野市がGISテクノロジーの先進的利用を推進する団体に贈られる「SAG賞」を受賞」より引用。
GISを活用した取り組みの実績と効果
日野市では、2012年にArcGIS自治体サイトライセンス(以下、「ArcGIS」という。)(※5)を導入し、多くの部門でArcGISを利用しています。
2023年4月には、「日野市DX推進計画」を策定し、本計画の実行に向けて、DXに興味のある職員を有志で集い「デジタル改革推進検討会」(以下、「検討会」という。)を立ち上げました。
検討会におけるテーマの一つとして、基幹システムとの連携、データの共有・利活用、EBPMに基づくまちづくりの推進に取り組んでおり、ArcGISを活用した庁内業務の効率化及び高度化を図っています。
また、日野市が抱えるベッドタウンの高齢化と産業の構造転換という2つの大きな地域課題に対し、ArcGISを用いて地域課題の可視化と分析を行い、政策立案や対策支援に役立てています。
日野市においてGISを用いた事例として以下4つ があります。
1 経済指標の分析・可視化(例:イオンモールの誘致)
- GISによる立地実現性を分析し、データで説明
→ 商業用途への都市計画変更 → 現イオンモールの実現
- 物流施設の車両導線の誘導(最も影響の少ない導線を調査・分析し調整を実施)
- コロナ禍における移動販売・事業者支援
→都市機能(商業地域等)の空白・充足地域をGISで分析
2 コミュニティ活動効果の可視化(例:空き家利活用)
- GISによる徒歩圏の生成、圏内の年齢別人口、世帯、地域に不足する機能、空き家利活用の効果の可視化
3 業務改善(例:まちづくり部窓口一元化)
- GISによる地図情報システム配信
→事業者の来訪時間の短縮、職員の対応時間は50%減
- スマホとダッシュボードによる現場情報の可視化
→ 現状把握のコストは同規模他市比較で40-70%に低減
4 民間データ、統合データの集積(地域特性可視化)
- 住民情報の可視化(※6)、民間データを含めたデータをGISに蓄積
これらの取り組みにより、日本国内における同様の課題を抱える地方自治体に対し、大いに参考になる取り組みであると高く評価されました。
※5…ESRIジャパン株式会社(東京都千代田区:代表取締役会長兼社長 正木千陽)提供。様々な業務アプリケーションの GIS 基盤として利用するもの。
※6…試行中
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