日野市青少年健全育成基本方針

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ページID1004064  更新日 平成30年2月27日

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日野市青少年問題協議会では、次代を担う青少年の健全な育成を願って「日野市青少年健全育成基本方針」を平成16年2月20日に策定いたしました。今後、この基本方針を家庭・学校・地域・行政が連携し、子どもたちがいきいきと育つ環境の日野市になるよう積極的に推進していきます。

青少年問題協議会とは

青少年問題協議会は地方青少年問題協議会設置法に基づき設置しています。

市長の付属機関として市長が会長を務め、青少年の健全育成に関する総合的な施策の樹立に向け調査審議するとともに、関係機関相互の連絡調整・連携を図る、市の青少年施策を決定する最高機関です。また、必要があれば関係行政機関に対し意見を述べることができます。

日野市青少年健全育成基本方針

基本方針 育てよう 心豊かなひのっ子を!

青少年育成のイメージ写真

重点目標

  1. 心のかよう温かい家庭を作ろう 
  2. 人と人とのつながりのある地域を作ろう
  3. 親も子どもも自ら進んで社会体験・自然体験の機会を増やそう

基本方針の趣旨

次世代を担う青少年が、地域社会に育まれ心身ともに健康でたくましく成長していくことは市民全体の願いであり、それを実現するための環境を作り上げていくことが私たち大人の責務です。

今日子どもたちを取り巻く社会環境は、経済的発展と科学の進歩により物質的な豊かさと便利さを手に入れた反面、価値観の多様化が進み、既存の価値観が大きく揺らいでいます。一人ひとりの多様な生き方が可能になった一方で、時代を超えて変わらない価値観(正義感や公平さを重んじる心・生命を尊重する心・我慢し譲り合う心など)の認識が社会全体に薄れ、自ら進んで努力して何かを身につけていくことの意義を、軽んじる風潮が広がっています。

また、急激な少子化の進行は、家庭・地域のあり方にも大きな変化をもたらしています。家庭では親は子育てに対する孤立感を深め、地域では連帯意識が薄れたことによって、子どもが幼い頃から多様な人間関係を経験する機会が減少し、社会性や規範意識の形成を妨げています。

急速な通信メディアの普及は、世界中の情報や、生活に密着した様々な情報を瞬時に手にいれられる便利さを生みました。その反面、直接的な体験・ふれあいの機会やゆとりを減少させると同時に、子どもたちの周りに不健全な情報を氾濫させました。その結果、子どもたちがインターネットや携帯電話を利用した犯罪に巻き込まれることが多くなりました。

このような状況の中で、子どもたちが心豊かな人間性を備え、伸び伸びと育っていくためには、まず私たち大人が自らを見直し、良き手本となるように努めるとともに、自分の子どもも他人の子どもも分け隔てなく、時には厳しく社会の中で生きていくために必要な心得を伝えていくことが重要です。

このたび、日野市では「育てよう 心豊かなひのっ子を!」を基本方針に挙げ、その実現に向けた3つの重点目標を定めた「青少年健全育成基本方針」を策定いたしました。今後、基本方針の趣旨を踏まえ、家庭・学校・地域・行政が相互に協力し連携を取りながら、子どもたちの健やかな成長を、社会全体で積極的に推進していきます。

重点目標 1 心のかよう温かい家庭を作ろう

子どもにとって家庭は、家族の温かい愛情に育まれ、心身の健やかな成長を図る場であり、大切なやすらぎの場です。また、社会のルールを守るという規範意識や基本的な生活習慣・豊かな情操を育てる重要な場所です。さらに、家庭は地域の伝統・日本の文化を伝える場でもあります。

子どもたちに親の生き方や働く姿を通して、社会のために役立とうとする気持ちを育てることは、子どもの人間形成に大きな影響を与えます。

しかしながら、核家族化・少子化などの家庭環境の変化にともない、子育てによる育児不安に悩まされ、子どものしつけに無関心であったり、人任せにする親たちが増え、家庭の教育力の低下が問題となっています。

このような家庭の教育力の低下に対して、私たち大人は、子どもの成長にとって家庭の役割がいかに重要であるかを再認識するとともに、親として果たすべき責任・役割を自覚し、家族のふれあいを通して、心のかよう温かな家庭づくりを推進するよう努めます。

行動目標

  1. 「おはよう」で始まる家庭にしよう
  2. 家族の思いを伝え合えるようにしよう
  3. 家庭のしつけで物事の善悪や社会のルールを教えよう
  4. 家族みんなで時間を共有できる生活パターンを作ろう

重点目標 2 人と人とのつながりのある地域を作ろう

地域社会は家庭・学校とともに、子どもが社会の一員としての自覚を持ち、自立していく場として大きな役割を持っています。

しかし近年、都市化や価値観の多様化により、地域における人間関係の希薄化・モラルの低下が進み、地域社会の教育力が低下しています。

今こそ地域の教育力回復に向け、地域の人々が世代を超えて交流していく中で、豊かな人間関係を築いていくことが求められています。 全ての大人が子どもたちの成長を温かく見守りつつ、時には厳しく導いていける地域社会を作ることが重要です。 そのためには、私たちがまず、自分の住む地域に誇りと愛着を持ち、自主的に地域の活動を担っていこうという姿勢が大切です。

「子どもは地域社会で育つ」という視点の基に、家庭・学校を含めた地域社会が連携し、各々の機能を十分発揮していくことで、地域社会の育成能力の向上に努めます。

行動目標

  1. 地域の中で仲間作りを進めよう
  2. さまざまな世代が交流し合える地域を作ろう
  3. 地域の中で大人も子どもも声をかけ合おう
  4. 地域住民が学校に関わり、開かれた学校作りをともに進めよう

重点目標 3 親も子どもも自ら進んで社会体験・自然体験の機会を増やそう

現代の子どもたちは、物質的に豊かで便利な生活をしている反面、ゆとりのない忙しい生活を送っています。また、テレビやインターネット等の擬似体験・間接体験に多くの時間を割いている一方で、生活体験・自然体験が著しく不足し、家のことを手伝ったり、外遊びの時間が極端に少ないという報告がされ、社会性の欠如が指摘されています。

子どもが地域の様々な活動に参加したり、多様な社会体験を積み重ねることは、自らを律しつつ人と協調し、他人を思いやる心などの社会性を育む上でとても大切です。また、自然保護や福祉活動などのボランティア活動に子どもの頃から関わることは、社会の中で責任や役割を認識するとともに、人や自然を愛する心を養うなど、豊かな人間性を培う上で大きな意味があります。

学校5日制実施に伴い、子どもにゆとりある生活を取り戻す努力をするとともに、学校・関係機関・地域社会が協力し、多様な体験活動やボランティア活動の機会を充実し、親子の参加・参画の促進を図っていきます。

行動目標

  1. 子どもに群れ遊びや、地域の自然に触れ合う機会を作ろう
  2. 親子でボランティア活動に参加しよう
  3. 学校行事・地域行事に積極的に参加し、運営に関わっていこう
  4. 子どもに地域の文化・伝統・昔遊びなどを伝えよう

このページに関するお問い合わせ

子ども部 子育て課
直通電話:
地域青少年係(放課後子ども教室「ひのっち」等) 042-514-8579
助成係(手当・医療証等) 042-514-8598
子育て係(児童館・学童クラブ等) 042-514-8636
代表電話:042-585-1111
ファクス:042-583-4198
〒191-8686
東京都日野市神明1丁目12番地の1 日野市役所2階
子ども部子育て課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。