食育コラム 令和2年6月1日号
日野市は「ベジ活350(サンゴーマル)両手山盛りいっぱいを習慣に 1日350gの野菜を食べよう」をキャッチフレーズに、食育を推進しています。
食中毒を防ぎましょう
「食中毒」というと飲食店などの外食で発生するものというイメージはありませんか?
実は、家庭でも発生します。家庭での発生件数は全体の1割程度ですが、症状が軽かったり、家族のうち全員には症状がでない場合もあるので、食中毒と認識されないケースも少なくありません。
夏場になると湿度や気温が高く、細菌が増えやすくなります。家庭での食中毒を防ぐために、3つの原則を意識してみましょう。
食中毒予防「3つの原則」とは
(1)細菌を食べ物に「つけない」
手にはさまざまな雑菌が付着しています。
調理を始める前やトイレに行った後など、こまめに手を洗いましょう。
(2)食べ物に付着した細菌を「増やさない」
肉や魚などの生鮮食品やお総菜などは、購入後、できるだけ早く冷蔵庫に入れましょう。
また、はやめに残った食材を食べきることも大切です。
(3)食べ物や調理器具に付着した細菌を「やっつける」
ほとんどの細菌は加熱によって死滅します。肉や魚、野菜なども加熱して食べると安全です。
また、お肉は新鮮なものかどうかに関わらず、深刻な食中毒が発生する危険性があります。
特にお子さんやお年寄りなど抵抗力の弱い方は注意が必要です。
6月は食育月間です
免疫力を高めましょう
食事は栄養バランスに気を付けて
免疫に関係する栄養には、エネルギー・たんぱく質・ビタミン・ミネラルなど多くの成分があります。
ある特定の栄養素や食品に依存せず、いろいろな食品から、栄養バランスのとれた食事を取ることで、免疫力を高めることができます。
- 主食(ごはん・パン・麺)
- 副菜(野菜・きのこ・いも・海藻料理)
- 主菜(肉・魚・卵・大豆料理)
- 牛乳・乳製品
- 果物
をまんべんなく食べ、水分も意識してとるようにしましょう。
また、一度に少しずつしか食べられない方は、毎食のおかずに使うことの少ないものを間食でとりましょう。
ヨーグルトやチーズなどの乳製品や果物がおすすめです。
野菜を食べましょう
生活習慣病などを予防し、健康な生活を維持するために「野菜を1日350g以上食べましょう」と言われていますが、十分な量をとるためには意識的に工夫することが必要です。
野菜を食べることのメリット
野菜は、ビタミンやミネラル、食物繊維を多く含んでいます。
- ビタミン
ごはんなどに含まれる炭水化物が体内でエネルギーに変わる手助けをします。 - ミネラル
身体機能の維持・調整に不可欠です。特に野菜に多く含まれるカリウムは、余分なナトリウム(塩分)を対外に排泄するのを手助けしてくれます。また、色の濃い野菜(かぼちゃ・水菜など)には、カルシウムも多く含まれています。 - 食物繊維
小腸での栄養素の吸収の速度を緩やかにし、食後の血糖値の上昇を抑える効果があります。
また、コレステロールを吸着し体外に排出することで血中のコレステロール値も低下させます。
食べるときのポイント
野菜は「かさ」が多く、満腹感を与えてくれますが、一方で、「かさ」が多く食べにくいという場合もあります。そんな時は、熱を加えることでかさが小さくなって食べやすくなります。
また、ドレッシングなどをたっぷりかけてしまうと野菜のメリットが減ってしまいます。ドレッシングの代わりに香辛料やレモンなどのかんきつ類を使ってみたり、低塩の調味料などを選んでみたりしましょう。
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