日野宿本陣

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ページID1002355  更新日 平成29年9月6日

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写真:日野宿本陣の部屋

「本陣」とは何か、ご存知ですか?

江戸時代に、「宿場」というところが街道のあちこちにありました。一般の旅行者は宿場にある問屋で買い物をしたり荷物を運ぶ馬を用意してもらったり、そして旅の途中で休んでいました。いろいろな宿泊の施設の中で、「本陣」という特別な場所がありました。本陣は普通の宿屋と違って、大名や幕府役人、身分の高い人が訪ねていました。

当時、日野市はそういった宿場の一つで、「日野宿」と呼ばれていました。日野宿の本陣は、日野宿の名主の、問屋の責任者であった佐藤彦五郎の屋敷でした。佐藤彦五郎の本陣に出入りした人の中で、特に今でも知られている人物もいました。それは、佐藤の義理弟の土方歳三でした。

写真:日差しの良い廊下

佐藤彦五郎の妻の弟であった土方歳三は新選組の副長になる前、日野宿で育てられました。義理兄の佐藤が天然理心流という剣術に入門して、自分の本陣に道場を建てました。土方はその道場で剣術を学びました。土方以外にも、新選組の局長となる近藤勇や沖田総司などが日野で稽古を重ねていました。

新選組が京都で結成された後も、土方が江戸に帰る途中で日野宿に寄って、日差しの良い日野宿本陣で昼寝をしたという言い伝えも残っています!

写真:本陣にある五つの部屋

日野宿本陣は150年以上前に建てられたもので、江戸時代の建築文化に触れるチャンスだからぜひ見に行ってみてください!案内してくれるガイドはとても話しやすくて、本陣の細かい知識もスラスラと説明してくれます。たとえば、床に刻まれている面白い形は、かつて庭にあった池の形だそうです。親戚の家が燃えた時に、佐藤彦五郎は本陣の客室を切り離してそのまま移築しました。そのために大切にしていた池を埋めざるを得ませんでした。だから、池の思い出を残すように、形を床に刻んだと伝えられています。

写真:コウモリの釘隠し

その他にも、説明を聞かないとわからない情報がたくさんあります!たとえば、このコウモリの形をした飾りが釘を隠すために壁に掛けてあります。西洋では、コウモリは吸血鬼の仲間だというイメージが強いかもしれませんが、昔の日本では夜眠らずに家を見張ってくれる存在として見られていました。そして、コウモリの「コウ」が「幸」にも似ているので、掛けてある部屋に寝ている人の幸せを守る見張りという意味合いで使われていました。コウモリ以外にも、兎の釘隠しもあります。兎にこめられた意味合いが知りたければ、今度ガイドさんに聞いてみてね!

アクセス

公開時間

  • 午前9時30分から午後5時(最終入館午後4時30分)

休館日

  • 月曜日、年末年始
  • ※月曜が祝日の場合は、翌日(例えば9月18日は開館して19日が休館です。)

交通案内

  • JR中央線日野駅より徒歩10分

地図や詳細は日野宿本陣のホームページを参照ください。

このページに関するお問い合わせ

企画部 市長公室 広報係
〒191-8686 東京都日野市神明1丁目12番地の1 日野市役所4階
直通電話:042-514-8092
代表電話:042-585-1111
ファクス:042-581-2516
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