乳がん
乳がんの特徴
乳がんは、女性の死亡率第4位のがんです。
乳腺の組織にできるがんで、多くは乳管から発生します。
30歳代から増え始め、40歳から50歳の女性に最も多く、高齢になるほど減少しますが近年では閉経後に乳がんにかかる人も増えています。
主な症状は、「乳房のしこり」「乳房にえくぼやただれができる」「左右の乳房の形が非対照」「乳頭から分泌物が出る」などです。
乳がんのリスク要因
乳がんのリスク要因として以下のものが挙げられます。
- 長年にわたってエストロゲン(女性ホルモン)のレベルが高い状態にある
- 過剰なアルコール摂取
- 閉経後の肥満
- 遺伝性、家族性
乳がんの予防
乳がんは女性ホルモンの影響を受けます。乳がんが増えている背景には、女性の晩婚化、少子化、ライフスタイルの変化も関係していると考えられています。女性ホルモン以外の要因としては過剰なアルコール摂取、閉経後の肥満、遺伝性、家族性などがあります。さらに、飲酒、閉経後の肥満、運動不足といった生活習慣も乳がんを発生するリスクを高めると考えられています。
- 節酒する
- 1日あたりの平均アルコール摂取量が、純エタノール量換算で23g未満の人に比べ、46g以上の場合で40%程度、69g以上で60%程度、がんになるリスクが高くなります。
飲む場合は純エタノール量換算で1日あたり約23g程度までとし、飲まない人、飲めない人は無理に飲まないようにしましょう。毎日飲む人は以下のいずれかの量までにとどめましょう。
飲酒量の目安(1日あたり純エタノール量換算で23g程度)
種類 | 飲酒量の目安 |
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日本酒 | 1合 |
ビール大瓶(633ml) | 1本 |
焼酎・泡盛 | 原液で1合の2/3 |
ウィスキー・ブランデー | ダブル1杯 |
ワイン | ボトル1/3程度 |
- 体重管理
-
男女とも、がんを含むすべての原因による死亡リスクは、太りすぎでも痩せすぎでも高くなります。特に閉経後は肥満が乳がんのリスクになることが報告されています。
BMI値の目安:男性はBMI値21~27、女性はBMI値21~25
※BMI:Body Mass Index 肥満度を表す指標です。値が高くなるほど、肥満度が高いことを表します。
BMI値=体重÷(身長×身長) - 適度な運動
- 厚生労働省は、「歩行またはそれと同等以上の強度の身体活動を毎日60分行うこと」、それに加え「息がはずみ、汗をかく程度の運動を毎週60分程度行うこと」を推奨しています。
日野市乳がん検診
日野市乳がん検診は、厚生労働省の「がん予防重点教育及びがん検診実施のための指針」に定められた検査項目を実施しております。
- 視診・触診
- 視診では、えくぼやただれの有無、乳房の形の左右の差、乳頭からの分泌物の有無を、目で見て観察します。触診では、指で乳房からわきの下を触って、しこりの有無や大きさ、硬さ、動き方などを確認します。
- マンモグラフィ
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病変の位置や広がりを調べるために行う乳房専用のX線検査です。乳腺の重なりを少なくするために、2枚の板の間に乳房を挟んで圧迫し、薄く伸ばして撮影します。
- 出典
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国立研究開発法人国立がん研究センター がん対策研究所
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