日野地域未来ビジョン2030の概要について
日野地域未来ビジョン2030とは?
このビジョンは、2030年、それ以降について、日野に住む人々、日野に関わる様々な人々がどのようなふるまいをしていくことが望ましいかを共に考え、行動していくためのヒントになるものです。
私たちは、私たちが暮らす日野、そして社会には今後10年間で後戻りできない大きな変化が訪れることを認めます。このビジョンは、これから起こる変化を肯定的に受け入れ、私たち自身を変容させていくための一歩となるものであり、迷った際に立ち返ることができるものでもあります。
私たちは、いま日野に住まう人やこれから日野に住まう人だけでなく、日野に関わる人、関わろうとする人々と協力し合い、このビジョンの実現を目指して取り組みます。
計画概要
名称
日野地域未来ビジョン2030 ※“2030”の読み方はニーゼロサンゼロです
期間
2023年4月~2031年3月
ビジョン策定の背景
日野市のこれからを考えていくためには、社会と日野市、日野市に関わる私たちの3つの視点から考えていく必要があります。
近年、特に進展したグローバル化とデジタル化は世界や人々の距離を近づけ、新たなコミュニケーションを生んできました。豊かな暮らしを営むためのサービスは享受しやすくなる一方で、社会の大きな変化である人口や気候変動、ライフシフト、テクノロジーといった社会環境の大きなトレンドは、日野市にも影響を与えています。
私たち自身に目を向けると、ライフスタイルの個別化や価値観の多様化が進むとともに、複雑な問題への多面的なアプローチが求められるようにもなっています。
今日のような時代の転換期においては、状況や課題の移り変わりが早く、明確な将来像を描き切ることは困難になっています。また、複雑な課題に対応していくためには、日野に住む人、通勤・通学に関わる人、行政など異なる立場の人が課題理解を深め、今、自分の役割で何ができるのかを考え、取り組んでいくことが大切であり、行政が取り組むことを列挙する行政計画ではなく、しなやかに対応していくための行政計画が必要であると考えました。
こうした背景をもとにしながら、ビジョン検討をスタートしました。
日野地域未来ビジョン2030の全体像
ビジョンで実現したい価値観・未来像は「しあわせのタネを育てあう日野」
幸せのカタチは人それぞれ。
一人ひとりの未来への想いをタネになぞらえ、2030年に咲かせたい花(こうなったらいいなという理想の日野)を思い描いて、一人ひとりが日々のアクションで未来に向かってタネを育てていきます。
ビジョン策定プロジェクトで目指したもの
地域未来ビジョンは私たち自身の未来への想いを共有しやすくなるものとして使ってほしいという想いもあります。
ビジョン策定プロジェクトにおいては、サービスを受ける市民と提供する行政という関係性を前提とするのではなく、多様な主体が日野に関わる一人として参加することの誘発と対話の場づくりを行うこととしました。
ビジョン策定プロジェクトでは、一人ひとりの未来への想いを相互に共有しながら、目指すべき日野の姿を探索していきました。
地域未来ビジョンのコンセプト
ありたい姿(花)
2030年に持続可能で、ウェルビーイングを実感できる日野市が実現した時に、どんなことが起きているといいでしょうか?現在の市民の想い(タネ)や動き始めていること(芽)が、2030年に花咲いた状況で何が起きているのか、こうなっていたいという市民、職員の声を基にまとめました。
ありたい姿(花) | 解説 |
---|---|
使うものも買うものも、意識しなくても環境にやさしいまち |
環境負荷が高い/低いを選ぶのではなく、環境負荷が低い行動やサービスが当たり前になり、特別に意識しなくてもよくなっている。 |
みんなで協力しあう、ごみゼロ日本一のまち |
ごみ量が全国2位(2020年度)であることを知らない方が多数。それぞれが工夫しながらも地域の共通目標として1位を目指そう! |
水やみどりが日々を豊かにしているまち | 東京の中で豊かな自然環境。自然を守るだけではなく、暮らしや生活、アクティビティに積極的に活かしていくことで普段の暮らしがもっと豊かになっていく。 |
自分の何気ない取り組みがまちのGoodにつながるまち |
自分や仲間の間でいいなと思ってしたことが、まち全体にもつながっていく。 |
環境にやさしく、住むことが誇りになるまち | 日野というまちで暮らすことが環境にやさしく、みんなが誇りに感じている。 |
自分の暮らしの背景を理解し、暮らしに必要なものをつくれるまち |
持続可能性を自分たちでつくる。自分の暮らしに必要なものは何かと考え、不可欠なものを自分たちで協力しながら作っていく。 |
誰もが当事者として考え、意思決定に参加できるまち | 性別や障害の有無にかかわらず、誰もが場に参加することができ、当事者の視点が反映される。 |
年齢に関係なく自分の活動を実践できるまち | 年齢や肩書に関わらず、フラットな関係性の中で、自分のしたいことにチャレンジ/誰かのしたいをフォローしやすくなっている。 |
共に創る、地域情報が飛び交う賑わいのまち | リアルでもデジタルでもにぎわう。話したいことやローカル情報の話題が日野に関わる人の間で垣根なく、活発に共有されている。 |
顔の見える、一人ひとりが自分を活かし、認め合う共創のまち | 相手の顔が見えることで身近に感じられる。個々を活かしあいながら、共に未来を創っていくことができる。 |
自分と他者が生きている、生きてきた背景を認め合えるまち | 個々の思いや背景を安心して共有できるようになっている。 |
まちと企業が結びつき、暮らしの中からイノベーションがうまれるまち | 産業(しごと)と暮らしの近さを活かすことで、新たな視点やアクションが生まれやすい。 |
プライベートと仕事が相乗効果を生み出す、職住近接の刺激を感じられるまち | 地域のコミュニケーションやつながりが仕事にも良い影響を与え、刺激を得ることができる、職住近接の良さを感じることができる。 |
新しいものも古いものも取り入れながら、日野らしさが続いていけるまち | これまでの伝統を守るとともに、これからの伝統をつくっていく。「今あること」を大切にすることで、人間中心の取組みが生まれている。 |
三方よし!の関係から新たなコトが生まれるまち | 「売り手良し・買い手良し・社会良し」の精神を大事にしていくことが信頼感を生み、結果的に新たな取り組みや活動が生まれやすくなっている。 |
未知をおもしろがり、探求できるまち | 学びを中心に「未だ知らないこと」を楽しもうという人がつながり、個々の興味・関心から課題や社会を探索できるようになっている。 |
何があっても、何とか働き続けられるまち | 長い人生の中で、例え病気や障害があっても、子育てや介護があっても、理解やサポートを得ながら自分らしく働き続けられるようになっている。 |
気軽に集う居場所、コミュニケーションのあふれるまち | どんな人にとっても、誰にとっても安心して集まれるような居場所や関わり合いが自然と生まれている。 |
心地よい居場所、住み続けたいまちを自分たちでつくるまち | 今ほしいのは、小さくても自分にしっくりくる場所。そうした居場所を自分や仲間で試行錯誤しながらもつくっていくことができる。 |
居場所に集う人も集わない人も、認め合えるまち | さまざまな人生や価値観がある中でも、緩やかにつながり合い、ほどけ合うことができる。 |
地域で人と人との関わり合いが実感できるまち | 身近にどんな人がいるか感じられる。 |
適度な距離でいろんな人が好きなことをやっているまち | 何かをやろう/頼ろうとした場合、親しい方が良いときも、親しくない方が良いときもある。時にはおせっかいやちょっかいをかけながらも、さまざまな好きなこと、得意なことができている。 |
デジタルで利便性アップ、職員の顔が見える笑顔の市役所があるまち | デジタルを使いこなすことがコミュニケーションの質をあげることにつながる。顔が見えやすくなり、仕事の質も信頼性もUPしている市役所がある。 |
知ると思わず参加したくなる○○があるまち | 自分が住む/関わっているまちのメンバーが楽しそうであることが嬉しい。知ると思わず仲間になりたくなるような取組や場が増えている。 |
暮らしの余白が価値を生み出すまち | 日野市は暮らし(家・学校)や仕事(企業など)が点在している。その間を埋めるのではなく、間にあるものを見つめ直し、うまく付き合っていくことが日野らしい暮らし(ライフスタイル)であり、何かを生み出す余白がある。 |
自分の住むまちと暮らしに納得して誇りに思えるまち | よそと比較・評価するのではなく、自分の周りにあることと丁寧に関わっていくことがまちと自身をつなぎ、誇りにもつながる。 |
ローカルな出会いから好きを発信できるまち | 自分が好きだと思うローカルなひと/ことを、もっと気軽に発信することがポジティブさや寛容さを生み出している。 |
人を気づかいながら言いたいことを言えるまち | 自分も相手も大事にし、自分の気持ちを伝えられる。 |
未来へのやさしさを誇りに、誰もが安心して学び・学びあい、歩んでいけるまち | このまちで生きていくことを誇りに感じながら、自分らしく学びあっていくことができる。 |
問い=花を咲かせるために、自分にできることを考えるきっかけになるもの。問いかけ。
2030年の自分や日野がこうなっていたい、というありたい姿に近づけるために、2030年までその時々に、暮らし、地域活動、市役所のそれぞれの活動において考え続けていきたいこと、考えるきっかけとするための問いかけをまとめました。
- 個々の背景を知ることができ、リスペクトし合える地域とは?
- 市役所と地域がよりよい信頼関係をつくっていくには?
- 地域に価値を生み出す協働の仕組みとは?
- 地域で多様なかかわりあいの生まれる、適度な距離感のコミュニティや居場所とは?
- 日野のことを好きと言える人を増やすには?
- 変化を前向きにとらえ、自分のものにするには?
- デジタルでみんながもっと便利になり、コミュニケーションを深めるには?
- 自分の知らないものにもっと出会えるには?
- 次世代につなげていきたい暮らし(サステナブルな暮らし)を実現していくには?
- 自然を楽しみ、普段の暮らしをもっと豊かにするには?
- 未来へのやさしさを誇らしいと思えるようにするには?
- やりたいことが実現しやすくなるまちにするには?
- 必要なものを自分たちでつくりやすくするためには?
- 自分に合った関わり方を見つけやすくするには?
- 自分らしいと思える暮らしに近づくには?
- 働きやすく、働き続けられるまちを実現するには?
- ちょっとしたことが持続できるようになっていくには?
行動指針=問いを考える際のヒント
これまでの日野を基に、2030年に向けて暮らし、地域活動、市役所のそれぞれの現場において、大切にしたい指針となる価値観をキーワードとしてまとめました。日野に住まう人、関わる人にとっても新たな価値となり、このまちに暮らしている良さを外に発信することを通して日野の良さを再認識し、より良い未来をつくる推進力となるものです。
- 未知をおもしろがる
- ごちゃまぜの場を増やす
- 自分たちでつくる
- 次の世代につなげる
- 自分らしく働き続けられる
日野地域未来ビジョン2030
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