バランスよく食べて低栄養を防ぎましょう
低栄養とは
低栄養とは、健康的に生きるために必要な量の栄養素が摂れていない状態を指します。その中でも特に、たんぱく質とエネルギーが充分に摂れていない状態のことを「PEM(Protein energy malnutrition):たんぱく質・エネルギー欠乏(症)」といいます。
一般に高齢になると、食事の量が少なくなり、あっさりしたものを好むようになるため、食事に偏りが生じやすくなります。このような食生活を長く続けると、たんぱく質やエネルギーが不足し、PEMとなるリスクが高まります。
また果物や生野菜・肉類をあまり食べず、野菜類もよく煮たものしか口にしなくなると、ビタミンやミネラル類も不足しがちとなります。固いものや繊維質の多いものを食べるのが難しくなるため、食物繊維が足りなくなることもあります。
高齢者では特にPEMが問題となっており、寝たきりの人はその割合が高くなっています。
PEMは、血清のアルブミンの値が一定以下になっているか、また体重がどれくらいの割合で減少しているかといったことから判断されます。
出典:e-ヘルスネット(厚生労働省)
食事のバランスを整えるポイントBOOK
バランスの良い食事にするため「3つの食品群」を組み合わせましょう。
食品は、体内での主な働きで「3つの食品群」に分けられます。
食事のバランスを整えるには、1つの食品群だけに偏るのではなく、
3つの食品群をそれぞれ組み合わせることが大切です。
栄養やバランスを考えながら様々な食品を使用していきましょう。
3つの食品群
- エネルギーのもとになる(炭水化物、脂質が多く含まれる)
- 身体をつくるもとになる(たんぱく質やカルシウムなどが多く含まれる)
- 身体の調子を整えるもとになる(ビタミンや無機質が多く含まれる)
このパンフレットでは、1つの料理に3つの食品群が揃ったレシピを紹介しています。
シニア世代は”やせすぎ注意”
生活習慣病予防からフレイル予防に健康対策の切り替えを!
フレイルとは、年齢とともに心身の活力が低下し、要介護状態となるリスクが高くなった状態をいいます。
高齢者が若い頃と同じ意識で自己流で食事制限を続けていると、必要な栄養が不足してフレイルになることがあります。高齢期はやせすぎや低栄養に注意しましょう。
1日3回、主食・主菜・副菜を組み合わせ、適切な量の食事をバランスよくとりましょう
主食はしっかり
主食を減らしすぎると、必要なエネルギーが不足して低栄養のリスクが高まります。
主食 のほかに 毎日 7 品目以上 の食品をとりましょう。
同じ食品ばかり食べていると、摂取できる栄養素の種類が少なくなるので、いろいろな食品を偏りなく食べることが大切です。
主食のほかに「さあにぎやか(に)いただく」の 10 品目の食品をできるだけ毎日揃えましょう。
※病気などで食事に制限のある方は、主治医の指示に従ってください。
さ:魚
あ:油
に:肉
ぎ:牛乳・乳製品
や:野菜
か:海藻
い:芋
た:卵
だ:大豆・大豆製品
く:果物
10食品群チェック表
まずは1週間、ご自分の食生活を振り返ってみましょう。添付ファイルからダウンロードできます。
配食サービスを上手に利用しましょう
配食サービスとは
配食サービスは、一人ひとりに合った栄養バランスの良い食事を届ける民間事業者のサービスです。
以下の時には配食サービスの活用が有効です。
自分に合った配食を選択し、健康づくりに役立てるには、自らの身体状況などをしっかり把握した上で、配食事業者に正しく伝えることが重要となります。
食事を通じた健康づくりや介護予防・病気の重症化予防のために、配食サービスを上手に利用しましょう。
配食サービス利用のポイント
ご自身の状況を事業者などに正しく伝えることは、個々に対応した食事を届けてもらうために必要です。
注文時
- ご自身の身体状況・健康状況、食事の状況などを確認しておきましょう。
- 食事を選ぶときに何か疑問のある人は、事業者にきちんと尋ねましょう。
- 健康上の理由から食事選びについて不安がある人は、かかりつけ医・歯科医に相談しましょう。
ご利用時
- 硬くて飲み込みにくかったり、量が多かったり、少なかったりする場合は、遠慮せずに事業者に相談しましょう。
- 体調に異変を感じた場合には、速やかに、かかりつけ医・歯科医に相談しましょう。
- 配食は料理の組み合わせ、味付け、量などの参考にもなります。日々の食事にも役立てましょう。
健康課では、配食サービスの利用に関するご相談をお受けしています。
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