国登録有形文化財 旧農林省蚕糸試験場日野桑園第一蚕室(桑ハウス)
明治の「近代化」以来、日本の輸出製品の旗頭だった生糸。日野駅からほど近い「仲田の森蚕糸公園」と市民の森スポーツ公園の一帯には、かつて「旧農林省蚕糸試験場日野桑園」がありました。そこでは桑の苗木育成と品種改良に関する研究や、蚕の優良品種の育成と普及のための研究が行われていました。昭和7年3月に竣工した第一蚕室では、優良な品種を生み出すための研究が行われていました。
しかし産業構造が劇的に変貌した高度経済成長期を経て、昭和55年(1980)に現在の茨城県つくば市に移転するまで、蚕糸試験場日野桑園は、日本の蚕糸科学技術研究をリードする機関であり続けました。
その跡地には仲田小学校や市民の森スポーツ公園ができ、建物の解体が進みましたが、現存している第一蚕室は、平成29年(2017)に「旧農林省蚕糸試験場日野桑園第一蚕室」として日野市初の国の登録有形文化財(建造物)に登録され、令和元年~2年(2019~20)にかけて保存修理工事が行われました。
日野桑園第一蚕室は、日野、そして日本の近代化を物語る「地域の宝モノ」としてこれからも大切に保存され、活用がはかられていくことでしょう。
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