◎身近な障害福祉サービス事業所を知ろう! さまざまな障害福祉サービスを提供する障害福祉サービス事業所は、 障害のある方が日常生活を行ったり、就労などに向けた訓練を行ったりする上で、なくてはならない存在です。 今回は、市内の障害福祉サービス事業所で働く職員の方々に、普段の仕事の内容や魅力などについて、お話を伺いました。 ◆社会福祉法人夢ふうせん 工房夢ふうせんアネックス 《写真》内藤楓さん Q.施設の紹介をお願いします。 A.私が働く「工房夢ふうせんアネックス」は、主に重度心身障害のある方が利用される通所事業所です。 中には、医療的ケアが必要な方もおられ、看護師も常駐しています。 Q.どんな仕事をしていますか? A.利用者の生活支援が主な仕事で、食事や排せつ、日によっては入浴の介助をしています。 Q.この仕事の魅力を教えてください。 A.利用者がコミュニケーションの際に心を開いてくれたと感じる時や、自分に笑顔を向けてくれる時などにやりがいを感じています。 Q.この仕事に就いたきっかけを教えてください。 A.小さい頃から母とボランティア活動をしていました。 地域にある施設の見学や、入所施設で開催されていた夏祭りのボランティアなどに参加していた経験を通して、 福祉に関係した仕事に就きたいと思いました。 Q.仕事で気を付けていることや、心掛けていることはありますか? A.急な変更が苦手な利用者もいらっしゃるので、言葉選びや安心できるような話の仕方、表情などを意識しています。 また、話していることがうまく伝わらなくても、 声に表情を持たせることで状況を感じていただけることもあるので、声色などを変えて話したりしています。 Q.将来、どんな職員になりたいですか? A.親御さんたちから「この人に任せたら安心できる!!」と思ってもらえるような職員になりたいと思っています。 ◆社会福祉法人東京光の家 光の家新生園 《写真》森井詩都さん Q.施設の紹介をお願いします。 A.光の家新生園は、先天的な視覚障害を主に、自閉症や知的障害など他の障害を併せもつ方を対象とした入所施設です。 Q.どんな仕事をしていますか? A.私は作業訓練係という部署で手芸を担当しています。 中には一つの作業を続けることが苦手な方もいますが、 「楽しい」と感じ、できることを作品や役割という形にして自信を持ってもらえるように努めています。 Q.この仕事の魅力を教えてください。 A.支援は利用者と職員の二人三脚で、共に成長していく“共育”という考え方に近い仕事です。 利用者が楽しみながら、できることが増えていく姿を見るととても誇らしく感じます。 Q.この仕事に就いたきっかけを教えてください。 A.元々人の心理や精神的な成長過程に興味があり、人と向き合える仕事をしたいと思い、福祉の道を選びました。 Q.仕事で気を付けていることや、心掛けていることはありますか? A.楽しい時や困った時など、利用者がその状況にふさわしい感情表現ができるように、 先輩職員をお手本にしながら、その状況での正しい感情表現を伝わりやすく出せるように心掛けています。 Q.福祉の道を進む後輩にメッセージをお願いします。 A.福祉の世界では、社会でのさまざまな経験が現場に豊かさをもたらしてくれるため、 新卒から民間企業経験者まで、幅広い方たちが働いています。 自分の身近な人とどう接していけばよいのか、その人生の道しるべとしても福祉施設で働くことはとても良い選択だと思います。