◎8月は平和月間です ID:1004658 [お問い合わせ]総務課(電話番号042・514・8128) 日野市は、昭和57年に日野市核兵器廃絶・平和都市宣言を制定、昭和61年に日本非核宣言自治体協議会に加盟、 平成25年に平和首長会議に加盟し、 「平和が市民生活の基本」の理念のもと、戦争による悲惨な生活を繰り返さないよう、平和事業に取り組んできました。 今年は戦後75年の節目の年です。長い年月を経て、戦争を体験した人は年々少なくなっています。 改めて、人々に大きな苦しみと悲しみをもたらした戦争について学ぶことで、平和の尊さを見つめ直し、 平和憲法の精神尊重と恒久平和の実現を目指しましょう。 そして、一人一人が平和の心を育み、いつまでも、平和の尊さを語り継いでいきましょう。 ◆広島平和記念資料館・長崎原爆資料館より日野市民の皆さまへのメッセージ 広島平和記念資料館、長崎原爆資料館より、日野市民の皆さまへのメッセージをいただきました。 併せて、両資料館の子ども向けホームページもぜひご覧ください。 ▼広島平和記念資料館 世界で初の原子爆弾が広島に投下された1945年8月6日から、今年で75年を迎えます。 キッズ平和ステーションでは当時の広島の様子や原子爆弾の恐ろしさなどについて、分かりやすく解説していますので、 このサイトをご覧いただき、被爆の実相について触れてみてください。 新型コロナウイルスの影響で広島に足をお運びいただくことが難しい状況ですが、 このような事態が落ち着きましたら、ぜひ広島平和記念資料館にご来館ください。 ●広島平和記念資料館「キッズ平和ステーション」 ホームページhttp://pcf.city.hiroshima.jp.kids/ ▼長崎原爆資料館 今年、被爆75周年という大切な節目の年を記念して、長崎でもたくさんのイベントが計画されていました。 しかし、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、やむなく延期や中止となっています。 核兵器や環境問題、新型コロナウイルス、世界的な問題に立ち向かうには、 私たち一人一人が当事者意識をもち、まわりを思いやり、何ができるかを考え、行動に移すことが必要です。 長崎原爆資料館は6月1日から再開しました。 皆さんの生活が普通に戻り、自由に行き来できるようになりましたら、ぜひ長崎へお越しください。 ●長崎原爆資料館「キッズ平和ながさき」 ホームページhttp://nagasakipeace.jp/japanese/kids/nagasaki.html ◆日野市平和派遣事業報告書の紹介 [お問い合わせ]総務課(電話番号042・514・8128) 日野市の子どもたちが広島、長崎、沖縄の戦争関連施設を訪れ、世界平和を願う特別な雰囲気の中で、 感じたこと、体験したことを素直な感性で表現しています。 報告書は市内図書館または市ホームページに掲載しています。 ◆黙とうを捧げましょう [お問い合わせ]総務課(電話番号042・514・8128) 戦没者のご冥福と世界平和を願い、黙とうを捧げましょう。ご家庭や職場などで平和を祈る輪を広げましょう。 広島原爆投下の日…8月6日(木)午前8時15分 長崎原爆投下の日…8月9日(日)午前11時2分 終戦の日…8月15日(土)正午 ◆平和をテーマとした図書展示 [お問い合わせ]中央図書館(電話番号042・586・0584) 市内図書館(市政図書室を除く)で平和関連図書の展示を行います。 [日程]8月1日(土)~30日(日)※10日(祝)を除く月曜日は休館 [会場・テーマ] 中央図書館(電話番号042・586・0584)…生きている、生きていた 高幡図書館(電話番号042・591・7322)…銃後の人々 日野図書館(電話番号042・584・0467)…難民 多摩平図書館(電話番号042・583・2561)…世界の紛争・内乱~そこに生きる人々 平山図書館(電話番号042・591・7772)…考えよう!戦争と平和について 百草図書館(電話番号042・594・4646)…物語で知る平和と戦争 ◆郷土資料館パネル展「戦争体験を語り継ぐ」 市域と戦争とのかかわりを通して、平和の尊さを学びます。 [日程]9月11日(金)まで [内容]市内に残る戦争ゆかりの地の紹介 [会場・お問い合わせ]郷土資料館(電話番号042・592・0981) ◆公民館平和事業実行委員会による「平和への祈り」メッセージ動画配信 [配信方法]市ホームページ、中央公民館ホームページに掲載 [お問い合わせ]中央公民館(電話番号042・581・7580) ◆図書の紹介 [お問い合わせ]中央図書館(電話番号042・586・0584) 平和の大切さ、戦争は二度としてはならないという思いが強く伝わってくる3冊を紹介します。 ▼「ヒロシマ消えたかぞく」 指田和/著・鈴木六郎/写真・ポプラ社・2019年7月発行 これは、広島で生きていた鈴木六郎さん一家の記録です。 この写真絵本には、六郎さんが撮影した家族の日常が詰まっています。 戦時中ですが、生き生きとした姿がそこにあります。 しかし、ある1ページを境に一変します。 1945年8月6日。広島の上空に原爆が落とされ、この一家の暮らしは消し去られてしまいました。 家族の写真とともに、それぞれの最期が記されています。 写真はどれも笑顔です。だからこそ、原爆や戦争の残酷さが痛いほど伝わってきます。 ▼「おじいさんおばあさんの子どもの頃日本は戦争をした」 中村攻/ほか編・而立書房・2015年9月発行 昭和16年12月8日、太平洋戦争が始まりました。戦況は次第に悪化し、人々の暮らしは厳しくなっていきました。 この本は当時子どもを育てていたお母さんの世代(祖父・祖母)、当時子どもだった世代(父・母)が、 直接現代の子どもたちに作文によって戦争のことを語りかける形式になっています。 どの文章も、戦争はつらくむごいものとして書かれ、二度と戦争をしてはいけないという思いが強く伝わってきます。 ▼「わたしの町は戦場になったシリア内戦下を生きた少女の四年間」 ミリアム・ラウィック/著・フィリップ・ロブジョワ/著・大林薫/訳・東京創元社2019年10月発行 今年は戦後75年。 この間、日本では平和な暮らしが続いていますが、 世界に目を向けると、さまざまな理由で戦争・紛争・内戦が起きている国や地域があちらこちらにあります。 この本は、2012年7月から2016年12月まで続いたシリア内戦下、 最大都市アレッポで生まれ育った一人の少女ミリアムが書き続けた日記から生まれました。 子どもの目から見た戦争、過酷な状況の中でも希望を捨てずに試練を乗り越えようとしてきた人々の実態がひしひしと伝わってきます。 そして、今なお過酷な状況にある国々が世界中にあることを忘れてはならないと強く感じさせる1冊です。 ◆戦後70年公民館平和事業「一枚のはがき(平成27年8月発行)」より [お問い合わせ]中央公民館(電話番号042・581・7580) 当時の子どもたちが戦争の中で、どんな体験をし、どう感じたのか。市民の方から寄せられた文の一部を紹介します。 ▼「戦争は、人を思考停止にする」 昭和19年の初め、小学校六年生だった。女学校入試の面接試験の練習のとき「大きくなったら何になりたいですか」と聞かれた。 「立派な荒鷲(あらわし)(空軍兵士)の母になりたいです。」と私。 「その答え、誰かに教わったの?」「いいえ、自分で考えました。」「そう。」先生はなぜか淋しそうだった。 戦後になって、先生の気持ちがわかった。 あのころ、私にとってあの戦争は正義の戦いだった。だが本当は侵略戦争だったのだ。 だんだん負けいくさになり、敵が本土に上陸してきたら最後の一人になるまで戦うつもりだった。何のためにかも考えずに。 自宅も学校も空襲で失い、将来のことなど何もなかったのに。いつか必ず勝つと思っていた。 戦争は人を思考停止にしてしまう。十二、十三歳ころの自分を思うとそう考えざるを得ない。 《写真》 ▲戦後50年平和事業(平成7年8月15日発行) ▼「戦争は怖かった(当時六歳)」 小学生の姉二人は、学童疎開していて、父はお店を守るため家に残り、 空襲警報が鳴ると防空頭巾をかぶり、母が妹を背負い弟の手を引いて、 その後を私が泣きながら10分ほど先の横穴防空壕まで走って逃げていました。 沢山のB29の編隊が富士山の方向からこちらへ不気味な爆音を立てながら攻めてきたことや 夜に敵機を探すサーチライトの光の帯が空全体に動き、とても恐ろしかったことは忘れません。 戦争は絶対にしてはいけない。世界中から争いがなくなるよう祈ります。