◎財政非常事態宣言 ID:1013565 このままでは、お金が足りません! 近年、喫緊の課題である保育園の定員拡大や、老朽化した大規模公共施設の整備に対し、 国や都の補助制度や地方債(※1)、基金(※2)などの財源を活用しながら事業を進めてきましたが、 令和2年度予算において、税制改正などに伴う市税収入の悪化や、 会計年度任用職員制度(※3)への移行に伴う歳出予算の増加などを受け、大幅な財源不足が発生しました。 これを受け、令和2年度当初予算編成では新規事業の抑制を図る一方、 子どもや教育分野などへの「未来への投資」に積極的に財源を活用するなど、 より一層のメリハリをつけた予算編成を行うことで厳しい財政状況に対応してきました。 しかしながら、前年度と比較して地方債や基金の活用は抑えられたものの、引き続き大幅な財源不足の状況は続いており、 このままでは令和3年度以降に、真に必要な行政サービスの提供ができなくなってしまいます。 そこで、この厳しい財政状況を、まずは市民の皆さまにご理解いただき、将来世代に魅力ある市を引き継いでいけるよう、 財政再建に向けて力を合わせて共に進めていくために、ここで財政非常事態宣言を行うこととしました。 [お問い合わせ]財政課(042・514・8076) ◆歳入・歳出はどうなっているの? 近年、歳入予算の根幹である市税収入はほぼ横ばいで推移している一方、 予算額は社会保障関連経費などを中心に右肩上がりが続いています。 これにより、予算額と市税収入の差額は年々増加しており、地方債や基金に頼る財政運営となってしまっています(グラフ(1))。 ◆今後はどうなっていくの? ▼歳入は減少していきます 海外経済の先行きの不透明感や将来的な生産年齢人口(15歳以上~65歳未満)の減少などにより、 市税収入は減少傾向となることが見込まれます。 ▼歳出は増加していきます 近年の保育園の定員拡大などへの対応や高齢化の進展などから、扶助費(※4)、 そして介護保険・後期高齢者医療の特別会計への繰出金は年々増加しています(グラフ(2))。 今後、団塊の世代が75歳を迎える2025年問題などを受け、これら経費はより一層の増加が見込まれます。 ◆財政危機克服のため 今後は厳しい財政事情の中、限りある財源を有効に活用するために、 現在市が行っているあらゆる事業について立ち止まって考え直す必要があります。 その一環として、日野都市計画道路3・4・24号線道路整備事業という大型公共事業を暫時休止するという判断を行いました。 ◆財政再建に向けて取り組みます! 市民の皆さまが安心して暮らし続けることができる、持続可能なまちを実現していくために、 令和3~7年度の5年間を財政再建期間と位置付け、今後改定を予定している基本構想・基本計画やSDGsなどの考え方、 そして今後の財政収支見通しを踏まえ、 令和3年度からの開始を予定している第6次行財政改革と連携した「財政再建計画」の策定・推進を行っていきます。 ◆令和2年度の取り組みについて 令和2年度は、以下の取り組みを行います。 「財政再建計画」の策定に向けては財政再建の方針を定める予定であり、夏ごろを目途に方向性を決めていきます。 計画の策定にあたっては、市民の皆さまや外部の方から意見をいただきながら進めていきます。 ◆市民の皆さまへお願いです 今回お知らせした、この財政状況をご理解いただくとともに「諸力融合」の下、市民の皆さまと力を合わせ、 この財政危機を乗り越えるための取り組みを進めていきますので、ご理解・ご協力をお願いします。 【令和2年度に行うもの】 ■市長、副市長、教育長の報酬の減額 ■日野都市計画道路3・4・24号線道路整備事業における主要工事の休止 ■職員の働き方改革の推進による時間外手当の削減 ■市負担が大きい事業を中心とした既存事業の見直しによる経費削減 ◆用語解説 (※1)地方債 多額の資金を必要とする事業を実施するため、国や銀行から借り入れるお金のことで、 長期にわたって使用する公共施設の財源とすることで世代間の公平性の確保という意義もあります (※2)基金 家計における「預貯金」にあたるもので、 急激な税収の減などに対する年度間の調整機能や、予測ができない災害に備える機能を持っています (※3)会計年度任用職員制度 令和2年4月からの地方公務員法および地方自治法の一部改正に伴い、 これまでの臨時・非常勤等職員が新たに会計年度任用職員へ移行するもので、期末手当の支給などが新たに加わることになります (※4)扶助費 社会保障制度の一環として児童・高齢者・障害者・生活困窮者などへの支援に要する経費のことです ■グラフ(1)当初予算額および地方債・基金の活用状況 ▼平成10年度財政非常事態宣言 [市税収入]281億円 [予算額]456億円 [差額]175億円 ▼平成20年度財政非常事態宣言 [市税収入]282億円 [予算額]484億円 [差額]202億円 ▼令和2年度 [市税収入]305億円 [予算額]683億円 [差額]378億円 財源不足額 ▼平成11年度 [地方債の発行・基金の取り崩し]31億円 ▼平成21年度 [地方債の発行・基金の取り崩し]43億円 ▼令和2年度 [地方債の発行・基金の取り崩し]76億円 ■グラフ(2)決算額における扶助費と繰出金の推移 ▼平成21年度 [扶助費]103億円 [後期高齢者医療特別会計繰出金]12億円 [介護保険特別会計繰出金]13億円 ▼平成30年度 [扶助費]188億円 [後期高齢者医療特別会計繰出金]19億円 [介護保険特別会計繰出金]20億円 市政のお知らせ ◎ごみ・リサイクル…ホームページ:くらし・手続き ■引っ越しに伴うごみは計画的にお出しください ID:1011276 3~5月は新生活を始める方も多く、粗大ごみが増える時期です。粗大ごみを出す際には早めに計画を立て、お申し込みください。 また、リユース(再使用)はリサイクル(再生利用)よりも良いごみ減量の方法です。 まだ使用できる、状態の良い家具や衣料は次の場所でも引き取っていますので、ぜひご利用ください。 ▼リサイクル事務所 [開店日時]毎日午前9時30分~午後4時30分※年末年始を除く [所在地]万願寺6の5の6※下図参照 [主な取扱品目]家具、家電製品、健康器具、オーディオ類、食器類など問リサイクル事務所(・581・5960) ▼ひの市民リサイクルショップ回転市場 万願寺店… [開店日時]水曜~日曜日午前11時~午後5時30分※祝日、年末年始を除く [所在地]万願寺2の24の7万願寺タウンビル2階※下図参照 [主な取扱品目]衣料品、日用雑貨問同回転市場万願寺店(・587・1781) 多摩平店… [開店日時]水曜~土曜日午前11時~午後5時※祝日、年末年始を除く [所在地]多摩平7の23の2※下図参照 [主な取扱品目]衣料品、日用雑貨問同回転市場多摩平店(・587・8707) 《地図あり》 ▼粗大ごみの申し込み先 この時期は収集申し込みが混み合います。 また、収集効率を高めるため、地区ごとに収集の曜日を決めており、収集までに2週間近くかかる場合もあります。 計画を立て早めにお申し込みください。 [申込]電話 [お問い合わせ]株式会社日野環境保全(電話番号042・581・4331)