日野市のごみ情報誌 「エコー」 Vol.38 平成28年3月 発行 利便性よりも未来環境 ごみゼロ社会をめざそう 5つのRで始まるキーワード 1 断る Refuse リフューズ 2 減量 Reduce リデュース 3 何度も使う Reuse リユース 4 返す Return リターン 5 分別徹底 Recycle リサイクル 日野市環境共生部 クリーンセンター ごみゼロ推進課 〒191-0021 日野市石田1-210-2 Tel 042-581-0444 Fax 042-586-6606 http://www.city.hino.lg.jp/ 「エコー」は日野市のホームページでもご覧いただけます。公共施設にも置いてあります。 目指そう ごみゼロ、市民の英知! 第3次ごみゼロプランを策定しています 第3次ごみゼロプランは、市民・事業者・市の3者で構成する策定委員会を立ち上げ、協働で検討しています。 策定委員会ではテーマごとに5つの分科会に分かれ、活発な意見交換が行われています。 今後、各分科会からだされた意見に基づき「第3次ごみゼロプラン(案)」を作成し、パブリックコメントを実施し、平成28年度中の策定を予定しています。 今号の主な内容 ● 剪定枝の拠点収集ルールを守って排出を!   2・3面 ● 強風対策は万全ですか?           2・3面 ● ごみ分別アプリのご利用を!         2・3面 ● 分ければ資源・混ぜればごみ! 分別を徹底し、ごみを減らそう! 4・5面 ● 日野市プラスチック類資源化施設整備事業              6面 ● 新可燃ごみ処理施設整備事業に係る環境影響評価の進捗状況のお知らせ 7面 ● まだ使える家具や衣類などはリユース(再使用)しましょう      8面 この情報誌「エコー」は、環境(Environment)と協力(Cooperation)の頭文字が皆さんのもとへ響き、それが大きな反響となって広がっていくことを願って名づけました。 また、題字には、ごみがどんどん減っていき、最終的には0「ゼロ」に近づけて欲しい、という思いも込められています。皆さんのご意見、ご感想をお寄せください。 2面[剪定枝の拠点収集] 剪定枝の拠点収集ルールを守って排出を!  剪定枝を直接、剪定枝拠点収集会場へ持ち込む場合、市が指定した日にち・時間に持ち込んでください。  拠点収集会場によっては指定日時以外の日に積み上げられてしまっており(写真参照)、公園の利用者や近隣の方々に大変ご迷惑がかかっています。  指定日時以外の日に剪定枝を持ち込むと、剪定枝以外のごみが不法投棄される原因にもなります。  このまま、ルールが守られない状態が続きますと、拠点収集ができなくなりますので、必ず決められた日時にお持ち込ください。  なお、このように不法な排出を見かけた場合には、ごみゼロ推進課までご連絡ください。 指定日時が守られていません! 子どもたちが近づくと大変危険です! 3面[強風対策][ごみ分別アプリ] 強風対策は万全ですか?  これからの季節、春の風が急に強く吹くことがあり、トレー類やペットボトルは強風に飛ばされ、散乱してしまうことがあります。  また、トレー類やペットボトルをケースに入れて出されていたとしても、ケース自体やケースのふたが飛ばされたりすることもあります。  トレー類やペットボトルが散乱したり、ケースやふたが飛ばされ壊れてしまったりすることがないよう強風対策をご紹介しますので、皆さまのご協力をお願いします。  ごみ箱編 ふたと本体を紐で結び、ケースにおもり(水を入れたペットボトルや大きな石など)を入れる  ネット編 おもり付ネットを使用し、門柱などに紐で取り付ける  ごみ箱などのプラスチックケースは経年劣化によるひび割れなどが生じます。  おおむね2〜3年で劣化し割れやすくなりますので、定期的な交換にもご協力をお願いします。 ごみ分別アプリのご利用を  日野市ごみ分別アプリは、ごみ関連情報を確認できるアプリです。  「今日は何のごみの日?」「これは可燃と不燃のどちらで出せばいいの?」「ごみの出し方はどうするの?」「昨晩から雪が降っているけど、ごみを出してもいいの?」  そんな時にはぜひ、スマートフォン・タブレット用無料アプリ「日野市ごみ分別アプリ」をご利用ください。  このアプリでは、収集スケジュールやごみ分別辞典などの確認、ごみの出し忘れ防止アラーム設定ができます。ダウンロードは、以下のQRコードを読み取っていただくと便利です。ぜひご利用ください。 4・5面[市民のページ] 目指せごみゼロ 市民のページ知恵袋 Part30 ごみ減量推進市民会議が企画・編集したコーナーです。 ごみ減量推進市民会議とは、“日野市ごみゼロプランを” を実行に移していく会議で、市民約20名で構成されています。  私たちが毎日出しているごみ。多くの市民の方はしっかりと分別を行っていると思いますが、一方で、「手間がかかる」等の理由から分別せずにごみを出している方もいるようです。  きちんと分別すれば資源になるのに、混ぜてしまえばごみになってしまう…これらをしっかり分別して資源化すればどのくらいごみを減らすことができるかを調べてみました。 1.組成分析から見るごみの種類  組成分析とは、収集車の中から無作為にごみを抽出し、そのごみの種類と割合を調査するものです。  平成27年7月に日野市が分析した結果は次の通りです。 @ 可燃ごみの組成分析結果  多くの市民の方が分別をしっかり行った結果、74%は本来の燃えるごみとして出されていました。  しかし、資源化できる新聞や段ボールなどの紙類が10%、水で洗うなど、ほんの少しの手間をかけ買ったお店に返すことができるペットボトルやトレーなどのプラスチック類が12%、古着古布で出すことができる衣類などが1%含まれていました。  これらを適切に分別・資源化すれば、燃えるごみの23%が資源となり、ごみ量も大幅に削減することができます。  なお、スーパーのレジ袋も全体の2%もの量が入っていました。 A 不燃ごみの組成分析結果  プラスチック類が約半数の52%、その他燃えないごみも併せると全体の64%は本来の燃えないごみでしたが、クリーンセンターで処理できない土や砂、不燃ごみとは分けて出すルールになっている有害ごみ、資源化できる衣類や小型家電・金属類が不燃ごみに含まれており、これらの混入は全体の30%を占めていました。  不燃ごみも適切に分別・資源化すれば全体の20%以上を減量することができます。  なお、不燃ごみの中に生ごみなどの燃えるごみが残念ながら6%混入されていました。 @可燃ごみの組成分析結果 燃えるごみ(生ごみ・草等) 73.6% 資源化できる紙類 10.2% 資源化できるプラスチック11.8% 資源化できる衣類 1.4% レジ袋 2.1% 不燃ごみ(金属・ガラス等)0.8% A不燃ごみの組成分析結果 燃えるごみ(生ごみ等) 6.1% プラスチック52.1% ゴム・皮革 5.6% 陶磁器・ガラス3.5% 土・砂 0.7% 有害ごみ(スプレー缶・テープ等) 1.6% 衣類9.8% 小型家電・金属18.3% その他不燃 2.3% 2.適切なごみの分別・資源化で減量できるごみの量  可燃ごみ・不燃ごみのそれぞれ20%を資源化した場合のごみの量は  平成26年度の可燃ごみ量   22,038トン×20%≒4,400トン  平成26年度の不燃ごみ量   5,322トン×20%≒1,000トン   合計5,400トン!  5,400トンものごみが減量できることになります。 3.全体の20%を資源化できれば  資源ごみを含む、市全体のごみ量は変化しませんが、5,400トンのごみが資源化できれば、資源化率を12%も引き上げることができます。  現在、日野市で検討されているプラスチック類の資源化が進めば、さらに不燃ごみの50%が資源化できることになり、不燃ごみは大幅に減少することができます。 4.ごみを減らし、資源化する理由は?  不燃ごみは細かく破砕した後、焼却処理をするものと埋め立てをするものに分けています。  埋め立てするごみを不燃残さといい、日の出町にある二ツ塚最終処分場に持ち込まれ埋め立てされています。  この最終処分場は、すでに44%を超える埋め立てが完了しており、処分場が満杯になってしまうと私たちのごみを埋め立てる場所が他にはありません。  多摩地域の各市では、埋立てゼロを目指して資源化を進めており、日野市でもプラスチック類の資源化を検討しています。  私たち市民も、後世のためになるべく埋め立てごみを出さない暮らしを行い、ごみを減らす必要があるのです。 5.私たちにできること ◆分別の徹底をしましょう。 ● ごみの分別を徹底し、資源化できるものは資源として出しましょう。 ◆ごみはなるべく出さないようにしましょう。 ● 買い物をするときに、詰替え用品や簡易包装商品などの、ごみが増えないようなものを買いましょう ● お買い物の際はマイバッグを持参し、ごみになるレジ袋は断りましょう ● トレーやペットボトルなどは買ったお店の回収ボックスに入れる「容器包装お返し大作戦」を実行しよう! ◆生ごみを減らすため、3きり運動を進めよう。 ● 食材はロスなく使いきりましょう。 ● 作った料理は、食べきりましょう。 ● 生ごみを捨てる前に水きりしましょう。 ※水きりの例 ・三角コーナー用ネットなどに入った生ごみは水を入れたペットボトルの底などで押して水分を絞りましょう。 ・ビニール等に入れて出されている場合は、端を少し切り取って水分を絞りましょう。 ・野菜の皮などを捨ててしまう場合は、三角コーナー等に入れる前に捨てましょう。(三角コーナーなどで更に水分を多く含んでしまうため) 6.最後に  私たち「ごみ減量推進市民会議」では、今後も行政とともに埋立てごみゼロに向けて、さまざまな取り組みの検討を進めていきます。  一緒に検討していただける市民(団体)の方を随時募集しています。事務局(ごみゼロ推進課)までお問い合わせください。 6面[プラスチック類資源化施設] 日野市プラスチック類資源化施設整備事業  ごみ処理施設建設基本設計に基づき、更なるごみの減量と資源化の推進を図るため、新可燃ごみ処理施設稼働(平成32年度予定)に合わせてプラスチック類資源化施設を整備します。  プラスチック類資源化施設では、容器包装プラスチック・製品プラスチックの資源化と不燃ごみの処理を実施する予定ですが、今後、分別方法や処理方法などの詳細を検討し、市民説明会等でお知らせしていく予定です。 主なプラスチック類 ビニール類・詰替え用パック プリン等のプラスチックカップ ペットボトルのラベルとキャップ 食用油のプラスチック容器 トレー類 パック類 灯油用ポリタンク(空のもの) りんご等のネット ● 計画のごみ処理フロー(平成32年度) 可燃ごみ→新可燃ごみ処理施設(浅川清流環境組合)→残灰→エコセメント(資源化) 不燃ごみ→不燃ごみ処理・プラスチック類資源化施設→鉄・アルミ(不燃ごみを破砕して採取) 容器包装プラスチック・製品プラスチック(資源化) プラスチック類(トレー類含む)→不燃ごみ処理・プラスチック類資源化施設→鉄・アルミ(不燃ごみを破砕して採取) 容器包装プラスチック・製品プラスチック(資源化) 粗大ごみ→可燃→新可燃ごみ処理施設(浅川清流環境組合)→残灰→エコセメント(資源化) 粗大ごみ→不燃→不燃ごみ処理・プラスチック類資源化施設→鉄・アルミ(不燃ごみを破砕して採取) 容器包装プラスチック・製品プラスチック(資源化) 有害ごみ→既存施設の活用(保管施設)→処分・資源化 資源物→既存施設の活用(保管施設)→処分・資源化 ● プラスチック類資源化施設整備に向けた今後のスケジュール(案) 土壌調査 平成27年度?平成29年度 事業者選定準備 事業者選定 平成28年度 設計・建設 平成29年度?平成31年度 試運転 プラスチック分別開始予定 供用開始 平成31年度 後期 7面[新可燃ごみ処理施設] 日 野 市・国分寺市・小金井市 問合せ先:浅川清流環境組合(?042-589-0555) 浅川清流環境組合(日野市・国分寺市・小金井市で構成)が実施している 「新可燃ごみ処理施設整備事業」に係る環境影響評価の進捗状況のお知らせ ◆環境影響評価書案を作成  環境影響評価調査計画書(平成26年8月作成)に基づき調査・予測・評価を行い、平成27年11月に環境影響評価書案を作成しました。調査した項目および評価の概要は次のとおりです。 調査項目 @大気汚染 A悪臭 B騒音・振動 C水質汚濁 D土壌汚染 E地盤 F水循環 G生物・生態系 H日影 I電波障害 J景観 K自然との触れ合い活動の場 L廃棄物 M温室効果ガス 評価の概要 「騒音・振動」に関しては「現況とほぼ同程度」、それ以外の項目に関しては、「環境基準値を下回る」、「著しい変化はない」、「影響が及ぶことはない」、「影響の程度は小さい」というものでした。  ◆住民説明会を開催  平成27年12月7日〜平成28年1月12日、評価書案の縦覧・閲覧期間を設け、評価書案の内容に関する住民説明会も併せて開催しました。日野市内で4回、国立市、多摩市、府中市で各1回、計7回の開催で、延べ75名の方々が出席されました。  なお、説明会でいただいた環境影響評価に対する代表的な質問を紹介します。 Q新可燃ごみ処理施設稼動後の大気汚染物質濃度について、予測結果を算出する際の条件、過程を教えていただきたい。 A新可燃ごみ処理施設の自主規制値の濃度、排ガスの温度、排ガスの排出速度、建設予定地における1年間の気象観測結果を用い、365日24時間の拡散計算を行っています。その結果を用いて、地上付近に大気汚染物質が降下した際の濃度を算出し、その結果と現地調査において測定された大気汚染物質の濃度を足し合わせて最終的な予測結果としています。 Q国道20号バイパスの観測地点では騒音レベルが現況で既に環境基準値を上回っているが、どのようにして良好な環境を守っていこうとしているのか。 Aこの地点では従来から走行している車両等の影響により騒音レベルが環境基準値を上回っています。新施設への搬入車両による影響はほとんどなく、「現況とほぼ同程度」という評価となりました。しかし、組合としては低公害車の導入を日野市、国分寺市、小金井市に要請し、運転者へのマナーアップ(アクセルをゆっくり踏み込むことを推奨するなど)の徹底をしていくことで、影響をゼロに近づけるようにしていきます。 今後の予定 環境影響評価 見解書の作成・縦覧  評価書の作成・縦覧  平成27年度?平成28年度半ば 事後調査 平成29年度半ば?平成32年度 事業者選定 事業者決定 平成27年度?平成28年度半ば 施設設計 平成28年度半ば?平成29年度半ば 施設建設工事 平成29年度半ば?平成31年度 後期 施設試運転 平成31年度半ば? 施設本格稼働 平成32年度 8面 あれ、それまだ使えるよ! ごみで出すのはもったいない! まだ使える家具や衣類などはリユース(再使用)しましょう まだ使える家具、衣類や日用雑貨などは以下の場所で引き取ることもできます。 詳細は各施設にお問い合わせください。 安くてちょうどいい家具が揃っています リサイクル事務所  リサイクル事務所では、まだ使える家具、家電製品、健康器具、オーディオ類、食器類などの再生・展示販売を行っています。  なお、使わなくなった家具・家電類を引き取りに伺うこともできます(引取手数料がかかります)。お引き取りできない場合がありますので、必ず事前にお電話でご確認ください。 リサイクル事務所  住  所:万願寺6-5-6       ?042-581-5960  営業時間:午前9時30分〜午後4時30分       (年末年始を除く毎日) 年に1度の謝恩企画〜掘り出し市を開催!  家具などを全品半額で販売しますのでぜひお越しください。  日  時:3月27日(日)       午前9時30分〜午後4時30分 ごみ減量・環境保全暮らしの見直し発信基地 ひの市民リサイクルショップ回転市場  回転市場では、市民の皆さまから無料提供された中古衣類(着物含む)、日用雑貨(食器類、バッグ、アクセサリー)、本などの販売や、身体にも自然にも安全・安心な石鹸製品の販売などを行っています。提供される場合は、お受けできない品物もありますのでご了承ください。なお、回転市場にご来店の際には、マイバッグをご持参ください! ひの市民リサイクルショップ回転市場 多摩平店  住  所:多摩平7-23-2 ?042-587-8707  開店日時:火曜〜土曜日午前11時〜午後5時       (祝日を除く)  提供品受取時間:午前11時〜午後4時30分 ひの市民リサイクルショップ回転市場 万願寺店  住  所:万願寺2-24-7 いなげや日野万願寺駅前店2F       ?042-587-1781  開店日時:水曜〜日曜日午前11時〜午後5時30分(祝日を除く)  提供品受取時間:午前11時〜午後5時