◎郷土資料館企画展  「たきび」の詩人巽聖歌(たつみせいか)生誕百年記念展−9月23日(祝)〜11月13日(日)−  童謡「たきび」の作詩者として知られる巽聖歌(本名・野村七蔵)は、明治38年(1905)2月12日、岩手県紫波郡日詰町(紫波町)に生まれ、今年は生誕100年にあたります。  昭和23年、日野町東大助(ひがしだいすけ)(現在の旭が丘)に居を定め、昭和48年4月に68歳で亡くなるまで暮らしました。  郷土資料館では、聖歌が生前所蔵していた蔵書・原稿・日記・書簡類など多数の資料の寄贈を受け、整理・保管を行ってきました。企画展では、これらの資料を展示し、大正・昭和の児童文学の世界に大きな足跡を残した聖歌の生涯と業績を紹介します。 ▽開館時間=午前9時30分〜午後5時※最終入館は午後4時30分 ▽休館日=毎週月曜日(10月10日を除く)、10月11日(火) ▽会場=新選組のふるさと歴史館(旧ふるさと博物館)※案内図参照 ▽観覧料=無料 ▽問合せ先=郷土資料館(電話:592・0981) |||主な展示内容||| (1)童謡「水口(みなくち)」の誕生  雑誌『赤い鳥』で認められるまでの、ふるさと紫波町での生活や日記・書簡・自筆原稿など (2)北原白秋と聖歌  北原白秋との出会いから、児童文学者として独立し、活躍する昭和戦前期の活動 (3)童謡「たきび」の誕生  「たきび」をめぐるさまざまなエピソード、資料、ゆかりの場所など (4)新美南吉と聖歌  聖歌が世に出すことに尽力した新美南吉。半田市の新美南吉記念館から借用の自筆書簡も展示 (5)児童詩・少年詩の誕生  日野に移り住んでからの聖歌の仕事 (6)巽聖歌と校歌  聖歌が作詩した数多くの校歌(市内では四小と七生中)に関する資料 (7)伊藤整と田中冬ニ  日野市において交流のあった文学者・詩人の活動 (8)野村千春と聖歌  妻である洋画家・野村千春の作品と生涯 (9)ふるさと紫波町で  「巽聖歌童謡祭り」など、ふるさとにおける顕彰活動や、母校日詰小学校の生徒の総合学習の取り組みと成果 >>旭が丘地区センターでの展示>>  「たきび」詩碑のある旭が丘地区センター(旭が丘中央公園内)でも展示を行います。 ▽日時=10月8日(土)〜15日(土)午前9時30分〜午後5時 ▽内容=巽聖歌と旭が丘、地元たきび会による詩碑建立にかかわる資料などの展示、たきびコンサート、座談会など※展示の案内をしていただけるボランティアを募集中 ▽共催=中央公民館 |||期間中の催し||| ■講演会「巽聖歌と新美南吉〜日本児童文学の夜明けのなかで」  10月1日(土)午後2時〜4時/講師・保坂重政氏(元編集者。巽聖歌とともに『新美南吉全集』の編集を行った)/50人 ■ゆかりの地を訪ねるバス見学会  10月30日(日)午前9時〜午後5時※新選組のふるさと歴史館集合/展示見学後、詩碑(日野・八王子)、童謡「たきび」の舞台となった中野区上高田、夕焼け小焼けの里(八王子市恩方)などをめぐる/先着25人/200円 ■初心者向け講座  日本語の美しさをとても大切にした聖歌の作品は、声に出して読んでみると、一層すばらしさを実感できます。 (1)巽聖歌の詩を朗読してみよう  10月22日(土)午後2時〜4時/講師・内藤和美氏/30人 (2)巽聖歌の詩を歌ってみよう  11月3日(祝)午後2時〜4時/講師・茂呂薫子氏、蓼沼明子氏/30人  いずれも9月15日(木)午前9時から郷土資料館(電話:592・0981)へ