◎地域ぐるみで安全安心なまちづくり  現在、市内では80を超える自治会等の団体がパトロールを実施し、市民の防犯意識はますます向上しているところです。今年度もより一層市民と行政、関係機関が連携して、安全で安心して暮らせるまちづくりを推進します。 [問合せ先]安全安心課 ○犯罪のないまちは地域のつながりから ▼青色パトロールカーの導入 警察官OBを採用  より高い犯罪抑止効果を目指して、今年度から新たに青色回転灯を搭載した車両で市内パトロールを実施します。この車両には警察官OBが乗車し、パトロールのほか、自主防犯活動へのアドバイスなど地域との連携を深めていきます。 ▼自主防犯活動への支援  今年度も引き続き、自主防犯組織による防犯パトロールやわんわんパトロール・買い物パトロールなど、地域で行うさまざまな自主防犯活動に対して支援を行います。 ・パトロール用品の貸し出し ・ボランティア保険の公費負担 ・講習会、研修会の開催 ・新規立上げへの交付金 (10万円を限度に20団体まで) ▼防犯に関する情報提供  防犯意識の向上や、防犯活動推進のためさまざまな情報提供を行っています。 ・広報ひの ・市ホームページ ・日野ケーブルテレビ(「必見!安心生活ガイド」毎日2回放送) ・不審者情報メール配信 ・防犯情報メール(警察) ・自治会情報誌「地域かわら版」 ▼日野台交番が「地域安全センター」に変わりました  警察官OBが地域安全サポーターとして、学校周辺の警戒や各種情報の提供を実施します。 ○子どもたちの安全は地域の力で ▼子どもを守るさまざまな取り組み  子どもたちが安全に毎日を過ごせるために、学校等の内外で犯罪や事故から守る取り組みを引き続き進めています。 ・不審者情報メール配信 ・スクールガードボランティア ・ひのっ子安全パトロール ・児童、生徒への防犯ブザー貸与 ・放課後子どもプラン「ひのっち」 ・ピーポ君の家 ・緊急通報システム等の配備 ・防犯カメラの設置(小・中学校、保育園、幼稚園、学童クラブ、児童館) ○被害者支援の充実 ▼被害者支援窓口を設置しています  犯罪、不慮の事故、災害等の被害にあわれた方々に対し、関係機関の紹介や必要な手続きをご案内しています。困ったときは遠慮なくご相談ください。  安全安心課では、平成18年度に被害者支援に関する小冊子を新たに作りました。市役所や市立病院、日野警察署などで配布しています。  また、市役所以外にも専門の相談窓口があります。 ▽専門の相談窓口=警視庁犯罪被害者ホットライン(電話03-3597-7830)、(社)被害者支援都民センター(電話03-5287-3336) ◎ローマはどのように滅びたか 日野市長 馬場弘融(ひろみち)  大好きな作家・塩野七生さんの大作「ローマ人の物語」が、十五巻にて完結しました。一千三百年に及ぶローマ帝国の興亡を毎年一冊ずつ書き進み、ついに帝国の終焉を迎えたのです。ローマ史を語りながら、今の世界に対する教訓が散りばめられています。市政についても多くのヒントをいただきました。  ローマ史というと衰亡論が多いけれど、こんなに長く繁栄を続けた国は無い。安定成長の秘訣は何か。共和政から君主政への変革は、悪と言い切れるか。キリスト教をどう考える。フランス革命後の民主主義史観だけで判断してよいのか、など。何より、ヨーロッパ及びキリスト教文明外からの著作として、新鮮な視点による歯切れよい文章が魅力です。  塩野さんは言います。  繁栄の基礎には、ローマ市民による不断の努力と、彼らの寛容の精神があった。彼らの見事なバランス感覚。征服した民族も法のもと平等に扱った。平和と安全を第一義に、道路などの圧倒的インフラ整備。エリートたちは危機には先頭に立ち、苦しいことから逃げなかった。  時が過ぎ、ローマ市民が長年持ち続けた長所を忘れ去ったとき、ローマ帝国は誰ひとり気づかぬ内、別格の「盛者」にふさわしい「必衰」であるかのように滅びていった、と。  最近の日本を思うとき、あらためて寛容の精神と不断の努力の大切さを思わずにはいられません。