◎郷土資料館特別展 「幻の真慈悲寺を追う」 新選組のふるさと歴史館で開催 鎌倉幕府の公式の歴史書「吾妻鏡」に、「源氏ゆかりの寺院」として浅草寺なみの格式を誇ったことが記されていながら、幻のように姿を消してしまった真慈悲寺。この真慈悲寺は、現在の京王百草園付近からその東方の丘陵に展開する大寺院であることが、有力視されています。昨年、市民・企業・市などで設立した「幻の真慈悲寺調査推進プロジェクト」が調査活動を進めてきましたが、この活動で明らかになっている事実を紹介し、真慈悲寺の謎の一端に迫ります。 [問合せ先] 郷土資料館(電話042-592-0981) [開催期間]9月23日(祝)〜12月16日(日) [開館時間]午前9時30分〜午後5時 ※最終入館は午後4時30分 [休館日]毎週月曜日(9月24日、10月8日は開館)、9月25日(火)、10月9日(火) [会場]新選組のふるさと歴史館 ※案内図参照 [入館料]無料 ●主な展示資料 ・市内(百草)出土の経筒三口(奈良国立博物館所蔵・寄託) 12世紀後半のもので、末法思想の広がりの中、経典を納めた経筒を埋納した経塚は経典を末々まで伝えることを主な目的とし、極楽往生などの願いも込めて各地で盛んに造営されました。 ・東電総合研修センター敷地内(百草)出土の常滑焼の三筋壷 蔵骨器として利用されていたもので、鎌倉時代のものです。真慈悲寺の僧侶の骨を納めたものであろうと考えられています。 ・京王百草園内出土の中世瓦 京王百草園内からは鎌倉時代の瓦が大量に出土しています。当時瓦ぶきの建物といえば、ほぼ寺社に限られるため、真慈悲寺がこの地にあったことを示す有力な証拠となっています。 ・鎌倉市内出土の瓦 ・浅草寺の瓦 ・落川一宮遺跡出土遺物 ・八王子市蓮生寺関連遺跡出 土遺物 ・小林正利寿像 ・武蔵名勝図会稿本 ・準提観音 ■特別展開催期間中の催し ●講演会「百草八幡銅造阿弥陀如来坐像〜鎌倉時代の仏像とその魅力」 [日時]10月7日(日)午後1時30分〜4時 [会場]新選組のふるさと歴史館 [講師]副島弘道氏(大正大学教授) [定員]先着40人 ●シンポジウム「幻の真慈悲寺を追う」 [日時]12月16日(日)午前10時〜午後5時(予定) [会場]市役所5階505会議室 [定員]先着100人 [費用]1千円(資料代) [共催]多摩地域史研究会  いずれも、[申込み]9月15日(土)午前9時から郷土資料館(電話042-592-0981)へ ■「幻の真慈悲寺」 特別イベント開催 ●秘仏公開  真慈悲寺の名を背銘に刻んだ秘仏「阿弥陀如来坐像」が、百草八幡神社の祭礼に合わせて、年に一度だけ公開されます。 [時間]9月16日(日)午後1時〜3時 [会場]百草八幡神社奉安殿 ●現地ガイド  現在進行中の「幻の真慈悲寺発掘調査」の現場などを案内します。百草園周辺の「幻の大寺院・真慈悲寺」を追います。 [受付時間]午後0時30分〜2時30分 ※受け付けは八幡下公園 [コース](予定)旧松連寺山門と松連寺世話役旧宅、京王百草園、百草八幡神社、百草観音堂、発掘調査現場 [参加費]240円(入園料) [主催]幻の真慈悲寺調査推進プロジェクト      いずれも、[問合せ先]郷土資料館(電話042-592-0981)