◎4月から始まる75歳以上の方の新たな保険制度 後期高齢者医療制度 現在の老人保健制度は廃止に 特集第2弾保険料が決定!  平成20年4月から75歳以上の方(後期高齢者)の新たな保険制度が始まります(65歳以上75歳未満で老人医療の障害認定を 受けている方も対象です)。  今号では、この制度の導入目的・手続き・保険料・支払い方法等の概略について、問答形式で紹介します。なお、対象となる方には 、2月にこの制度に関する案内を郵送します。  [問合せ先]保険年金課高齢者医療係 [3月まで]国保や会社の健康保険に加入しながら「老人医療制度」で医療を受けます。 (窓口で提示するもの) ●加入している医療保険の保険証 ●医療受給者証 [4月から]新しい「後期高齢者医療制度」で医療を受けます。 (窓口で提示するもの) ●新たに発行される後期高齢者医療制度の保険証 問1 なぜ制度が変わるのですか? 答 医療費は年々増加しています。現在の老人保健制度は、国保・社保等の保険料から75歳以上の高齢者の医療費を負担しています が、この仕組みでは医療費負担が限界になってきました。  この制度では75歳以上の医療費を基に、個人の負担能力(収入額)に応じた保険料を負担していただくようになり、同じ所得であ れば都内で同じ保険料になります。 問2 保険証は変わるの? 答 変わります。新しい保険証(被保険者証)を3月中旬に郵送します。4月以降は新しい保険証を窓口に提示してください。今まで の保険証と老人保健法医療受給者証等は平成20年3月31日で失効します。 問3 保険証をもらう手続きは? 答 手続きは不要です。保険証は平成20年3月末までに、配達記録郵便で送ります。 問4 平成20年4月以降75歳になる人の保険証はいつ届くの? 答 誕生日の前日までに配達記録郵便で送ります。 問5 医療機関での支払いは? 答 現在の医療機関等での支払いと変わりません。病院等の窓口では、これまでの老人保健制度と同様、かかった費用の1割を支払い ます。ただし、現役並み所得の方は3割です。 問6 人間ドックの助成は? 答 この制度ではありません。健康診査を市の事業で行います。 問7 保険料が増えるの? 答 日野市では、国保税より増額となります。医療の高度化と高齢者増加に伴い、医療費は年々増加しています。このため、75歳以 上の方にも医療費(支出)に見合った負担をしていただくために、保険料を見直した結果、日野市では国保税より増額となりました( 保険料率は東京都内同一)。また、今まで保険料を負担していなかった被用者保険の被扶養の方にも保険料を負担していただきます。 ※ 保険料を少しでも低くするために、本来保険料で負担すべき葬祭費や診療報酬明細書の審査支払手数料などの費用を全額市が負担 しています 問8 現在子どもの勤務先の保険証を使っていて自身の保険料は支払っていません。保険料はどうなるの? 答 保険料の負担をしていただきます。ただし、制度施行から2年間は、激変緩和策の適用があります。下記の「保険料凍結について 」を参照して下さい。 ■保険料凍結について  被用者保険(国保・国民健康保険組合以外)の被扶養者は平成20年4月から9月まで保険料はかかりません。10月から平成21 年3月までは、均等割額の1割のみを保険料としてお支払いいただきます。平成21年度の1年間は均等割額の5割が保険料となり、 平成22年度から満額をお支払いいただきます。 問9 収入が少なく、国民健康保険税が軽減されています。軽減制度はあるの? 答 国民健康保険と同じように軽減制度があります。日野市の国民健康保険では、均等割・平等割について6割・4割の率で軽減の適 用がありますが、後期高齢者医療保険では均等割額については、7割・5割・2割の率で軽減があり、世帯の収入等により適用します 。詳しくは下記(「保険料の軽減措置」)をご覧ください。 ■保険料の軽減措置 (1)7割軽減 世帯の総所得金額等が33万円以下(2)5割軽減 世帯の総所得金額等が33万円+24万5千円×被保険者数( 被保険者である世帯主を除く)の合計以下(3)2割軽減 世帯の総所得金額等が33万円+(35万円×被保険者数)の合計以下 ※当分の間、公的年金等控除の対象者には、高齢者特別控除(15万円控除)を適用します ●保険料の比較 日野市国民健康保険 [賦課単位]世帯 [限度額]53万円/年 [平等割]8,400円/年 [均等割]19,200円/年 [所得割]5% [資産割]10% 後期高齢者医療保険 [賦課単位]個人 [限度額]50万円/年 [平等割]なし [均等割]37,800円/年 [所得割]6.56% [資産割]なし ※国民健康保険は19年度の算定基礎値です ※平等割は世帯単位で、均等割は加入者人数で割り当てます ●後期高齢者医療保険の保険料計算方法 1人あたり保険料=被保険者均等割額+1人あたり所得割額(限度額50万円)         =(37,800円)+(総所得金額等-基礎控除(33万円))×6.56% ※収入が少ない世帯には軽減措置が適用されます ●後期高齢者医療保険の収入額別保険料 [収入額(公的年金のみ)]単身世帯 [153万円以下の方]11,000円/年(6割軽減) [収入額(公的年金のみ)]単身世帯 [180万円以下の方]47,900円/年(2割軽減) [収入額(公的年金のみ)]単身世帯 [203万円以下の方]63,000円/年(2割軽減) [収入額(公的年金のみ)]2人世帯(1人は収入0円) [153万円以下の方]22,600円/年(7割軽減) [収入額(公的年金のみ)]2人世帯(1人は収入0円) [180万円以下の方]55,500円/年(5割軽減) [収入額(公的年金のみ)]2人世帯(1人は収入0円) [203万円以下の方]93,200円/年(2割軽減) 問10 保険料は年金から天引き? 答 保険料の支払は原則として、介護保険料と同様に、公的年金からの天引き(特別徴収)になります。天引きとなる方は、年金の年 額18万円以上で、後期高齢者医療保険料と介護保険料の合計額が年金年額の2分の1以下の方です。年金の定期支払時、介護保険料 とは別に天引きとなります。4月から8月までの天引きは仮徴収(一昨年の総所得金額等で計算)として、10月以降は本徴収(当該 年度の保険料決定金額)として天引きとなります。 問11 天引きとならなかった場合の支払方法は? 答 7月中旬に送付される納付書で納めていただきます(普通徴収)。納付書払いで口座振替を希望の方は、納付書に同封の口座振替 依頼書の提出で口座振替ができます。 問12 この制度の導入スケジュールは? 答 2月に市内8カ所で後期高齢者医療制度に関する説明会を開催するとともに(日程は下記のとおり)、現在老人保健医療の対象の 方には後期高齢者医療制度の案内を郵送します。その後、3月に保険証の発送、4月に特別徴収開始のお知らせ、7月に納付書の発送 を行います。また、業務の節目には広報等でお知らせします。 [日程]2月19日(火) [時間]10:00〜11:30 [会場]湯沢福祉センター(程久保) [日程]2月19日(火) [時間]14:00〜15:30 [会場]落川交流センター [日程]2月21日(木) [時間]10:00〜11:30 [会場]七生台地区センター(平山) [日程]2月21日(木) [時間]14:00〜15:30 [会場]中央福祉センター(日野本町) [日程]2月25日(月) [時間]10:00〜11:30 [会場]市役所5階504会議室(神明) [日程]2月27日(水) [時間]10:00〜11:30 [会場]旭が丘東地区センター [日程]2月27日(水) [時間]14:00〜15:30 [会場]南平駅西交流センター(平山) [日程]2月28日(木) [時間]14:00〜15:30 [会場]多摩平の森ふれあい館 問13 この保険制度は日野市で運営するの? 答 この制度は都道府県単位の「広域連合」で運営します。市役所は、申請等の窓口業務と保険料の徴収業務を行います(東京都広域 連合ホームページ「東京いきいきネット」http://www.tokyo-ikiiki.net)。 ●医療費の財源構成 総医療費 患者負担  公費(約5割)〔国:都道府県:区市町村=4:1:1〕 高齢者の保険料(約1割) 被保険者(75歳以上)(口座振替、銀行振込、年金からの天引き等) 後期高齢者支援金(若年者の保険料)(約4割) 各医療保険(健保・国保等)被保険者(0〜74歳)保険料、医療保険者健保組合・国保等一括納付、交付は、社会保険診療、報酬支 払基金 ※患者負担は、1割負担(現役並み所得を有する高齢者は3割負担)各種の負担軽減措置あり 後期高齢者医療制度の財源内訳 総医療費から患者負担分(1割または3割)を除いた額を現役世代からの支援金(4割)及び公費(5割)のほか被保険者が払う保険 料(約1割)で構成されます。 なお、所得割合の高い広域連合では、国の負担(調整交付金分)が減り、被保険者の保険料の負担割合が増加します。 ●高齢受給者証を持つ方(70〜74歳)で窓口負担が1割の方は平成21年3月まで据え置きに  高齢受給者証を持つ方で、これまで一部負担金の割合が1割だった方は、4月1日から2割負担となる予定でしたが、平成21年3 月までの1年間、窓口負担を1割に据え置くことになりました。対象となる方には、3月中に新しい高齢受給者証を送付する予定です 。※既に3割負担の方は対象となりません [問合せ先]保険年金課給付係