新しい取り組み始まる 地域で見守る安心な暮らし 高齢者見守り支援ネットワーク この取り組みは、「シルバー日野人(ひのびと)安心いきいきプラン」に基づき、高齢者がいつまでも安心して暮らせる地域づくりを すすめるためのものです。地域に住む皆さんの理解のもと、ふれあい訪問調査などを活用し、連携、協力して高齢者を支えて いきます。 (問合せ先:高齢福祉課) 日常生活のちょっとした困りごとをお手伝い 高齢者や障害者の方の日常生活における「ちょっとした困りごと」のお手伝いをすることで、自立した生活を支援します。 [対象者]概ね70歳以上のひとり暮らしの高齢者及び高齢者・障害者のみの世帯[お手伝いの内容]専門技術を必要としない概ね 30分以内で終了する継続性のない作業(電球の交換、ブレーカー落ちの修復など)[利用料]1回300円(実費については利用者 負担)[申込み]土曜・日曜日、祝日、年末年始を除く午前9時〜午後5時に日野市福祉事業団(電話:585・5252)へ ▼作業ボランティアの募集 将来的には地域の協力者を中心とした事業展開をしていきます。そのため、作業ボランティアとして協力していただける方を募集 します。興味のある方はぜひ問い合わせを ▼高齢者音声電話サービス 昨年度モデル事業として実施した高齢者への自動音声による情報提供、呼びかけについては、本年度も引き続き実施していきます。 ふらっと立ち寄れるふれあい交流の場 「地域の高齢者が誰でもふらっと立ち寄れる」「ここにくれば誰かいる」。昨年、百草団地ショッピングセンターの空き店舗を利用 して、「百草団地ふれあいサロン(電話:594・4499)」が新たに開所されました。 以前から自主的な地域活動のなかで、高齢者が立ち寄れる場所として、南平ミニデイホームよりみち(南平6の22の2/電話: 591・2980)、談話室ひなたぼっこ(大坂上4の20の18/電話:581・1383)でも行われています。 また、湯沢福祉センター(程久保873/電話:593・5959)では、高齢者だけに限らず、誰でも利用できる地域リビング 「ゆざわ・ここからネット」もオープンしています。 近くにお住まいの高齢者の皆さんはぜひ1度お立ち寄りください。新たに施設の立ち上げに興味のある方は問い合わせを。 地域で見守りの輪がひろがっています 地域に住む皆さんや民生委員、店舗、事業所、在宅介護支援センターが連携して高齢者の変化を早めに見つけすみやかに対応する 取り組みです。平成18年から始めた、この取り組みでは、現在、高齢者約190人に対し、ふれあい見守り推進員約230人が 登録し活動を行っています。活動に興味のある方は問い合わせを。 ■ふれあい見守り推進員の見守り ふれあい見守り推進員が玄関先であいさつ(声かけ、およそ月1回)、さりげない様子見(見守り、およそ週1回)を行います。 ■公共公益機関の見守り 警察、消防、郵便局、ごみゼロ推進課が様子を気にかけます。 ■協力事業者との連携 地域の約200事業者の皆さんが異変発見について連絡体制を築いています。 ■在宅介護支援センター 市が高齢者に関する相談窓口として委託している機関です。市内に8カ所あり、このネットワークで、地域の協力者や高齢者の間を 取り持つ中心的な役割を担っています。 高幡(電話:591−1294) 豊田(電話:582−7623) 多摩川苑(電話:582−1707) フラワー(電話:581−7611) すずらん(電話:599−5531) かわきた(電話:589−1710) ふれんど(電話:599−0306) あいりん(電話:586−9141) 源氏物語千年紀 日野市長 馬場弘融(ひろみち) 日本女性が書いた、世界の最高傑作「源氏物語」のことです。 平安時代は、物語だけ書き写され作者はほとんど伝わりません。ですから全巻の完成が何時ごろかはっきりしませんが、内容を示す 記事が最初に見られるのは「紫式部日記」。寛弘五年、つまり西暦一○○八年のことです。藤原公任が式部への挨拶がわりに、若紫の 君はいますか、と問いかけた場面です。この頃すでに若紫の巻は完成していたこと、作者は紫式部であることが分かります。 そんなことから、今年二○○八年は源氏物語千年紀とされます。京都・宇治をはじめ大津など各地で、あるいは放送や出版界でも、 源氏物語にまつわる催しが企画されているようです。 じつは日野市も、源氏物語には関わりを持っています。実践女子学園を創設した下田歌子先生は、女子教育の先駆者であるだけで なく、源氏物語の研究者としても有名でした。優れた論文や注釈書が残されています。大学では、折にふれ市民公開の資料展や講座 などを開催してきました。 千年紀ということで、この秋は日野市と実践女子学園が連携してシリーズ講演会を開きます。初回はNHKとの共催でもあります。 あこがれの王朝ロマン、平安の食文化、香りと装束のみやび、源氏絵巻など興味たっぷりの講座になりました。加えて、第5回 「ひの薪能」では金春流の「葵上」が上演されます。 索漠とした事件が続く昨今ですが、平安貴族のみやびに酔ってみませんか。「源氏物語」を日野の新たな魅力に加えたいものです。