日野の水と緑をみんなで守り、育て、そして次世代へ 10月は日野市環境月間 緑が豊かで水に恵まれたまち「日野」。河川・用水・湧水などの水域が市域の約15パーセントを占め、崖線や多摩丘陵には豊かな 緑が残されています。豊富な湧き水もあり、「水の郷日野」にふさわしい財産です。このような身近な自然環境を守り、元の自然 あふれる姿に戻すことは、次世代に対する私たちの重要な役割です。 市では、10月を環境月間としてさまざまなイベントを実施します。 問合せ先:緑と清流課 ●緑と清流ポスター展● 市内の小・中学校の児童・生徒が緑や清流への思いを描いたポスターを展示します。 10月31日(金)までの午前8時30分〜午後5時15分※31日は午後4時まで。日曜日、祝日を除く/市役所1階ロビー ●ミニ水族館● 市内の用水や河川に生息する魚類などを水槽で紹介します。 10月31日(金)までの午前8時30分〜午後5時15分※31日は午後4時まで。日曜日、祝日を除く/市役所1階ロビー ●水辺の資料館● 水と緑を中心に、環境問題に取り組んでいる市民団体・小学校などの活動報告や研究内容、用水路に生息する水生生物について紹介・ 展示します。 10月6日(月)〜17日(金)午前8時30分〜午後5時15分※17日は午前中のみ。土曜・日曜日、祝日を除く/市役所1階 101会議室 ●日野用水クリーンデー● 東光寺から日野駅までの用水路を清掃します。用水路の中に入りますので長靴などをご用意ください。 10月19日(日)午前10時〜11時※9時45分に(1)よそう森公園(2)栄町4丁目バス停付近(3)日野駅北土地区画整理地入口の いずれかに集合。小雨実施 八ヶ岳高原大成荘 秋の見どころ情報 ●紅葉 例年10月中旬から始まり、10月下旬にピークを迎えます。川俣川にかかる東沢大橋(通称「赤い橋」)や八ヶ岳高原大橋、吐竜 (とりゅう)の滝が有名です。 ●シルクロード美術館 日本画家平山郁夫氏が開設した美術館で、画伯の作品はもちろん、シルクロードに足を運んで収集した美術品が展示されています。 また新館の完成記念特別展示「平山郁夫と大いなるシルクロード展」を12月15日(月)まで開催しています。その他「ミレーの 美術館」として親しまれている山梨県立美術館もお薦めです。 ●醸造元・蒸留所 北杜市は、日本名水百選に指定された八ヶ岳南麓高原湧水群を始め、おいしい水に恵まれた土地です。その水がおいしいお酒を 育んできました。山梨の銘酒「七賢」を製造する山梨銘醸株式会社、ウイスキーのサントリー白州蒸留所、ワインのシャルマン山梨 ワイナリーなどが点在しています。 ●八ヶ岳高原リゾートバス(11月まで土曜日、休日運行) 清里と小淵沢を結ぶ巡回バスです。清泉寮や風林火山館、パノラマの湯や延命の湯など、人気のスポットを結んで運行します。車窓 からの景色もお楽しみください。 ▼大成荘の申込方法 電話:0120・489(よやく)・571(ごあんない)(午前9時〜午後7時)※3カ月前〜前日。市内在学・市外の方は 2カ月前〜前日。 企業公社ホームページ(http://www.kousha.jp)からメールフォームを送信※2カ月前〜14日前利用可能。 ※年末年始、ゴールデンウイーク、夏休み期間宿泊分の申し込みについては問い合わせを。 消費生活相談室から 新聞契約をめぐるトラブル (Q1) 現在契約中の新聞社を名乗ったセールスマンが訪れ、購読継続と思い契約書にサインしてしまった。よく読むと契約書が別の新聞社 のものだった。 (Q2) 新聞勧誘を断り続けたが、セールスマンが「配達される前に電話があるから、その時に断ればいい」と言うので、半年後から3カ月 間の契約書にサインをした。電話が無いので半年後に断ろうとしたら「契約書がある」と拒否された。 (A) 訪問販売は、キチンと会社名、販売の目的を告げなければならないのはもちろんのこと、契約の際に虚偽の説明をしてはいけない ことになっています。 新聞の訪問販売では、ルールを守るセールスマンには「新聞セールス証」が与えられています。話を聞く前にまず確認しましょう。 また、不本意な契約をした場合は、契約書を受け取ってから8日間がクーリングオフ期間となりますので、ハガキで解除通知を 出せば契約解除出来ます。 8日間を過ぎると、無条件での解除は出来ません。口頭でのやりとりは立証が難しいのが現実です。「いつでもやめられる」などと いう言葉を鵜呑みにせず、契約書への署名は慎重にしてください。 今後、このようなトラブルが減るよう、消費生活センターと(社)日本新聞協会各支部とで定期的に懇談会が開催される予定です。 (消費生活相談室電話:581・3556) 平成20年度日野市民体育大会の競技結果 ●バドミントン(家庭婦人) 実施日:5月13日 会場:南平体育館 参加者数:62人 優勝者・団体名(敬称略): 新人戦…小澤恵子、笹志保子 Aランク…高木富美子、宮本薫 Bランク…森下清美、山内恭子 Cランク…磯真奈美、藤原優子 ●ゲートボール 実施日:6月1日 会場:浅川スポーツ公園グラウンド 参加者数:41人 優勝者・団体名(敬称略):美好会 困ります! 自転車置き去り しらんぷり 迷惑駐輪はやめよう! 駅前放置自転車クリーンキャンペーン 10月22日(水)〜31日(金) 自転車は、とても便利な乗り物ですが、所構わず放置され困っている方が大勢います。「ちょっとだけ」という軽い気持ちで放置 された自転車は、高齢者や体の不自由な方の通行の妨げになるだけでなく、緊急車両などの活動に支障をきたす場合があります。 特に、駅周辺には放置自転車が数多く見受けられます。自転車は駐輪場に置き、「放置しない・させないまち」にしていきましょう。 問合せ先 ・キャンペーン…都市計画課 ・放置自転車・駐輪場…道路課 ●交通ルールとマナーを守ろう 自転車に乗ったらあなたもれっきとしたドライバーです。信号や一時停止など交通ルールを守って走りましょう。 また、自転車は防犯登録が義務付けられています。自転車を購入した際には、必ず防犯登録を行いましょう。 ●放置自転車などは撤去します 市では、放置自転車を減らすため、法律と条例に基づき、自転車等放置禁止区域に放置された自転車などを保管場所(上図参照)に 撤去します。撤去された自転車などの引き取りの際には、撤去料を徴収します。 なお、引き取りのない自転車などは、2カ月間保管した後に処分します。 ▽撤去料=自転車2千円、バイク3千円 ○自転車等保管場所 撤去された自転車等は、保管場所で引き渡します ▽受付時間=月曜〜土曜日午前9時〜午後4時※正午〜午後1時、祝日、12月29日〜1月3日を除く ●放置自転車特別対策を実施 日野駅・豊田駅・高幡不動駅・万願寺駅・甲州街道駅では、放置自転車に対し警告や指導及び駐輪場への誘導を行っています。 特に駅周辺においては、自転車などは必ず駐輪場に置きましょう。 ○駅周辺自転車等駐輪場 日野駅・豊田駅・高幡不動駅・南平駅・平山城址公園駅・百草園駅・万願寺駅・甲州街道駅・程久保駅 栄町3丁目地区市有地は、エコ住宅用地として公売しています! エコひいきな街づくりモデル街区・栄町3丁目地区市有地公売 市仕様のエコ住宅を建てていただいた方には、3つの特典があります。(1)土地代金の3パーセント割り引き(2)住宅ローンの金利 優遇(3)太陽光発電システムをモデル設置 申込資格…代金の支払い能力がある個人/申込み・案内書配布…10月13日(祝)までの午前8時30分〜午後5時15分に市役所 4階財産管理課へ※土曜・日曜日、祝日も受け付け/財産管理課 ●エコ住宅勉強会 10月11日(土)午後1時から/市役所5階504会議室/環境保全課へ申込 日野の歴史と民俗(116) ほどくぼ小僧・勝五郎生まれ変わり物語(2) 勝五郎と平田篤胤 文政6年(1823)4月、源蔵と勝五郎父子は、中野村(現八王子市東中野)の領主多門(おかど)伝八郎に呼び出されて江戸へ やってきました。この時の勝五郎の風貌は「髪をけし坊主(当時の子どもの一般的な髪型)にして、面長で痩せていて色黒だった。 賢そうな子どもに見えた。紺の縦縞の着物を着て、赤いちりめんの縁取りをした守り袋を持ち、白い木綿の鼻緒の草履をはいていた」 (『甲子夜話』)と記録されています。 勝五郎が江戸に来ていることを友人から聞いた国学者の平田篤胤(あつたね)は、4月22日に、自分の学舎「気吹舎(いぶきのや)」 に父子を呼んで話を聞きました。 この頃平田篤胤(あつたね)は、天狗に伴われて8年間異界を旅した天狗小僧寅吉の聞き取り調査をして『仙境異聞』をまとめたり、 30日間妖怪と闘った三次(みよし)(広島県)の稲生(いのう)平太郎のことを調べたりなど、幽界・冥界の研究を熱心に行なって いました。篤胤にとっては、あの世から戻ってきた(生まれ変わった)と自ら語る勝五郎の話は、どうしても聞いておきたいもの だったのでしょう。 勝五郎は、気後れしてなかなか生まれ変わりのことを話そうとしなかったのですが、菓子や刀を買い与えると約束するなどして機嫌 をとりました。勝五郎はやっと25日になって、人の聞いていない所でと言って話し始めました。この場には、国学者の伴信友と 天狗小僧寅吉がいました。17歳の寅吉は、何かと勝五郎の面倒を見てくれたようです。子どもの言葉でたどたどしく語る勝五郎の 話を、伴信友がまとめ、篤胤はこれを元に『勝五郎再生記聞』を著しました。 平田篤胤上洛する 文政6年7月、平田篤胤は京(京都)へ上りましたが、この時『勝五郎再生記聞』を、仁孝天皇(孝明天皇・和宮の父にあたる)、 光格上皇に見せました。勝五郎の生まれ変わりは、天皇や御所の女房たちに大評判となり、次から次へと写しがとられ、50日間も 戻ってこなかったそうです。篤胤はこのことを大変誇りとして、上皇が、読みながら折り曲げた箇所にわざわざ朱線を入れ、この時 のことを上覧本の始めに朱書きで詳しく記録しています。上洛の様子は、『上京日記』に記録されています。 勝五郎、篤胤の門人となる 文政8年8月、勝五郎は平田篤胤の門人となりました。気吹舎の門人帳には、「武州多摩郡中野村源蔵忰 小谷田勝五郎 十一才」と いう記録が残っています。しかるべき紹介者が記されていることが多いなかで、勝五郎には記されていません。平田篤胤が自ら門人 になることを勧めたことが伺われます。学舎の記録『気吹舎日記』同年8月26日の項には「源蔵、勝五郎を連れて来る」という 記述があり、翌年の3月25日まで、気吹舎に滞在していたことがわかります。その後も文政10年ごろまでは、学舎に出入りして いたことが記録されています。 勝五郎は、平田篤胤からどのようなことを学んだのか、同じく門人だった天狗小僧寅吉と何を語り合ったのか、興味は尽きませんが、 記録には残っていません。生まれ変わりを語った勝五郎は、思いがけず学問をする機会に恵まれたのです。 (郷土資料館 北村澄江) 12月14日(日)まで、特別展「ほどくぼ小僧・勝五郎生まれ変わり物語」開催中。門人帳を始め、平田篤胤関係の貴重な資料を 展示。10月25日(土)講演会「平田篤胤が考える幽冥界」(講師・遠藤潤氏)を開催(要申込)。 郷土資料館(電話:592・0981) ▲国立歴史民俗博物館所蔵 気吹舎の『誓詞帳(門人帳)』