平成21年 謹賀新年 市民のあんしん力を高めよう ▲高幡橋付近から富士山を望む 前向きの年でありたい 日野市長 馬場弘融(ひろみち) 新年おめでとうございます。 市民の皆さまには平成21年・己丑(つちのとうし)年の輝かしい初春をお迎えのこととお慶び申し上げます。年頭にあたり新しい 年への思いを申し上げます。 昨年は殺伐とした事件、東北地方の大地震などあまり良くない年でした。市立病院でも産科のことでご迷惑をおかけしました。 特に世界同時不況の荒波で、市内企業も打撃を受け、市税収入の大幅減が避けられません。そのため苦渋の決断でしたが、(仮称) 市民の森ふれあいホール建設を休止しました。とはいえ、子育て支援、福祉、教育など必要な施策はしっかり進めます。ご安心 ください。 生活不安が高まっているこんな時こそ、自治体・日野市の出番。困っている市民の皆さまに、最後のより所の役割を果たしたいの です。 そこで今年のメインテーマは、「市民のあんしん力を高めよう」 としました。すでに本庁舎2階に立ち上げた、あんしん生活推進事業「セーフティネットコールセンター」が中核になります。 幅広い市の施策に国や都の緊急対策を加え、全庁横串しで対応します。ご相談ください。 今年は丑年。 牛はのろいけれど後戻りしません。文豪夏目漱石が若き芥川龍之介への手紙に書いています。 『牛になることはどうしても必要です。吾々はとかく馬にはなりたがるが、牛には中々なり切れないです。 あせってはいけません。根気づくでお出でなさい。世の中は根気の前に頭を下げることを知っていますが、火花の前には一瞬の記憶 しか与えてくれません。牛は超然と押して行くのです。』 静かな牛のように、ひたすら前に押してゆく。信念を持って前向きに行動する。そんな年にしたいと思います。これまでの経験を 踏まえ、全力で市政に取り組む所存です。引き続きご協力ください。 新しい年のご多幸をお祈り申し上げ年頭の挨拶といたします。