多摩平団地建替事業 美しい景観と環境に配慮したまちづくりを目指します 市は、独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)東日本支社と「多摩平団地建替事業の整備敷地における総合的なまちづくりに 関する協定」を締結しました。 この協定の目的は、多摩平団地建替事業において生じた18ヘクタールの余剰地における土地利用や公共施設の確保などについて、 市と協議し、良好な市街地環境や景観の継承、周辺の住宅との調和など、安全で快適な住環境を実現するためのまちづくりの基本 事項を確認するものです。 市は本協定に基づき、美しい景観と環境に配慮したまちづくりを目指していきます。 ■これまでの経緯 多摩平団地は、昭和33年に当時の日本住宅公団により整備され、平成9年から老朽化した住宅の建替事業が行われました。 公団は、平成16年に独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)となり、多摩平団地建替事業は、主に従前居住者の戻り入居用の 賃貸住宅整備に限定した事業となりました。 これにより、当初4千400戸の賃貸住宅建設が予定されていた建替事業は、戻り入居用を中心とした賃貸住宅戸数1千528戸の 整備を行い、計画余剰地18ヘクタールを残し平成20年3月で完了となりました。 ■まちづくり協議会や三者勉強会とともにまちづくりを実現 残された計画余剰地18ヘクタールについては、今後、民間事業者により住宅などの整備が行われることになります。しかし、 市ではこれらの余剰地の土地利用を行うにあたり、あらかじめまちづくりに関する方針などの基本的な事項をまちづくり協定として 締結し、日野市まちづくりマスタープランに基づく周辺と調和したまちづくりの実現を目指します。 今後この協定に基づき、平成17年度に市民、交通事業者、企業、関係機関などから組織された豊田駅周辺まちづくり協議会や 多摩平の森三者勉強会により、市民の声を生かした具体的なまちづくりを行っていきます。 ■多摩平の森三者勉強会がLIVCOM銀賞を受賞 多摩平の森自治会、UR都市機構、市の三者の協議会「多摩平の森三者勉強会」がLIVCOM(リブコム)2008において環境 配慮型プロジェクト賞の銀賞を受賞しました。 LIVCOMとは国連の承認を受けた国際的表彰制度で、同賞は良好な景観の形成や環境の保全、持続可能なコミュニティー施策の 推進等に関する事業実績について表彰を行うものです。 三者勉強会としては平成17年の緑の都市賞に続く受賞となりました。 多摩平団地建替事業の整備敷地における総合的なまちづくりに関する協定の要旨 ▼確認基本事項 ●市と協議、合意のうえで土地利用を行うこと ●居住者・近隣住民の日照、安全など周辺住宅への配慮を行い良好な市街地の環境確保に努めること ●継続的にまちづくりに参加すること ●公共公益施設の整備、確保へ協力すること ●計画戸数について既存の住宅を含め4千戸以下とすること ▼協定区域におけるまちづくりの方針 ●豊田駅周辺まちづくり協議会で提言した方針に基づき土地利用を進めること ●樹木の保全と景観への配慮を行うこと ●まちづくり条例、住みよいまちづくり指導要綱に基づく手続きを行うこと