市民のあんしん力を高めるために 市立病院の診療体制がさらに充実 小児科のチーム医療再開 慶應義塾大学医学部の協力により50人を超える医師の確保・看護師の充実 救急診療の充実 平成14年、市立病院は現在の新病院を建設し、ベッド数300床、診療科目16科目となりました。 平成16年、医師が自由に研修先を選べる「新臨床研修医制度」の影響などで医師が39人まで減少、昨年には産科分娩の受け入れ 中止や、受け入れ患者数の減少など診療体制および経営環境とも大変厳しい状況が続いていました。 市民の皆さまの健康・安心の拠り所の当院が機能を十分に発揮出来ず、大変ご不便、ご迷惑をお掛けしました。 しかし、平成19年に就任した熊井新院長の体制のもと、医師確保などの取り組みが実り、4月から医師10数人を採用し50人を 超える医師を確保、本来の機能を十分発揮出来る環境が整いつつあります。 今号では今後充実していく市立病院の体制について紹介します。 (市立病院電話:581・2677) 4月から常勤医師が50人超に増加・看護師も充実 地域の中核病院として機能を十分に発揮するためには入院治療が必要な患者さんを受け入れられる体制を整える必要があります。 それには医師の確保が重要な課題でした。 平成19年に慶應義塾大学内視鏡センター長の熊井浩一郎院長を迎え、新院長とともに、医師を増やすことを市の最優先課題として 積極的に働きかけてきました。 その結果、慶應義塾大学医学部から小児科医2人と、そのほかからも外科医1人を新たに増員することが出来ました。さらに、4月 から7人以上の医師派遣を受ける予定です。また、同時に看護師も9人増員する予定です。 医師増加で診療が変わります ▼小児科のチーム医療、産科分娩の全面再開が実現 小児科医師増員に伴い、すでに2月に再開している小児科入院診療および二次救急医療が4月からは常勤医5人体制のチーム医療と なりさらに充実します。また、小児科医師のバックアップにより分娩が全面再開となります。 ▼救急診療の充実 かかりつけ医などからの紹介患者さんの受け入れや、救急車などで搬送される急患に対し、迅速に対応出来る体制を組みます。 ▼外科・内科系医師の充実で高度医療が実現 それぞれの診療科目において、最新医療機器を用いた高度な医療提供が可能になり、地域の中核病院の役割を果たします。 市立病院が今後掲げる目標 ●市立病院改革プラン(経営健全化計画)に沿った病院経営 ●医療の質の向上 病院機能評価(第三者機関である日本医療機能評価機構による評価制度。当院は平成17年に1回目の認定を受けています)の更新 ●市民の方などが市立病院をサポートする病院応援団の発足 病院の機能を発揮するために〜市民の皆さまへのお願い 中核病院として機能を十分に発揮するため、まずかかりつけ医に受診し、紹介を受けてから市立病院にお越しください。市立病院が 存続し続けるため、職員一同最大限の努力をします。市民の皆さまのご協力をよろしくお願いします。