公民協働〜まちの将来を見据えて 平成22年度予算を公表 まちの将来を見据えて、持続可能な発展が可能となるよう事業の必要性及び有効性、妥当性や費用対効果も含めた総合評価によって、 事業の見直し、再構築を積極的に図り、厳しい財政状況に立ち向かう予算を編成しました。(財政課) 総額934億8,042万円 (前年度比1.2%増) 一般会計 499億9,000万円 (前年度比3.4%増) ↓ ※平成22年度から実施する「子ども手当」による増加分を除くと… ↓ 一般会計 481億8,992万円 (前年度比0.4%減) 特別会計 434億9,042万円 (前年度比1.1%減) 子ども手当(国の事業)により前年度比で増になりました。この影響を除外すると昨年度と比べ減となります。 歳出額を市民1人当たりに換算すると… 1人当たり28万6,357円 民生費:13万104円 高齢者や障害者に対する社会福祉、児童福祉や生活保護のための費用 教育費:3万9,393円 小・中学校教育、社会教育、市民会館、公民館活動などの費用 総務費:3万205円 庁舎管理、徴税、統計、選挙事務や戸籍、住民登録などに必要な費用 衛生費:2万4,059円 ごみ処理、保健衛生、予防接種、環境衛生などの費用 土木費:2万5,053円 道路の新設・維持管理や公園整備、市営住宅の維持管理などの費用 公債費:1万8,926円 市債(市の借り入れたお金)の返済のための費用 消防費:1万2,492円 消防活動、災害対策などの費用 その他:6,125円 市議会運営、労働、農業、商工振興などのための費用 ※歳出額は一般会計のもの ※市民1人当たりの金額は平成22年4月1日現在の人口174,572人で算出 平成22年度予算のポイント ●子どもの安全な学習環境を整備します(学校屋内運動場(7校)、保育園の耐震補強工事、及び児童館の大規模改修工事など) ●高齢者や障害者にきめ細かな支援を行います((仮称)発達支援センター開設準備、豊田駅及び京王線3駅のバリアフリー化など) ●保育園待機児ゼロを目指し、市内保育園の充実を図ります(民間保育園の開設、たまだいら保育園の本設工事など) 1.ともに創る参画と協働のまち……16億4,494万円 ●第5次日野市基本構想・基本計画「(仮称)2020プラン」の策定 ●第4次日野市行財政改革大綱・実施計画の策定 ●寄付財源を活用する公民協働事業の実施(市民・行政コラボレーション事業) ●市立病院改革プランの推進 2.ずっとこのまちで生きる〜健康・福祉施策の充実……13億3,901万円 ●特別養護老人ホーム待機者の解消対策に向けた取り組み ●(仮称)発達支援センター開設に向けた準備 ●(仮称)市民の森ふれあいホールの建設工事 3.安全安心な子どもの学び・子どもと子育て世代が輝くまちづくり……72億4,972万円 ●保育園待機児ゼロを目指し、民間保育園2園を開設(芝原保育園、栄光豊田駅前保育園) ●たまだいら保育園の本設工事 ●「そだちあい事業」の充実 ●学校(校舎・屋内運動場)、保育園の耐震補強工事 ●三中をより魅力ある学校にするプロジェクトの実施 4.快適で安全に暮らせるまちづくり……64億7,945万円 ●市内各所の生活道路改良工事 ●あんしん生活総合相談事業・緊急雇用創出事業の実施 ●緊急通信システム(地域防災行政無線)のデジタル化 ●豊田駅及び京王線3駅(百草園駅、南平駅、平山城址公園駅)のバリアフリー化工事 5.ともに進める環境にやさしいまち……9,062万円 ●ごみゼロ運動事業(容器包装お返し大作戦など) ●ふだん着でCO2をへらそう事業の実施 折り合いをつける 日野市長 馬場弘融(ひろみち) 最近の日本、「ぎすぎす」しすぎていると思う。誰も自分だけが正しいと考えて主張し、相手をけなす。民主主義だから当然だという わけだ。 でも事を進めるには、方向なり方法を絞らなければならぬ。 考えの異なる人が集まったとしよう。まず主張する。そのままでははかどらない。そこでお互いの主張を聴く。歩み寄る努力だ。 時間はかかるし気骨が折れる。自分の考えを修正し、譲り合えば落とし所が見つかる。さすれば事は進む。政治だって同じだと思う。 最近の国政は「とんがり」過ぎていないか。わが日本の歴史を思い返してみよう。 まず、日本人の心情に刷り込まれている「宗教的寛容」だ。年中行事を考えてみる。初詣は神社で彼岸にはお寺。結婚式は教会でも 実りの秋には神輿。年の瀬にはクリスマス、といった具合。イスラムの風習こそないけれど、議論もせずに宗教的慣習を折り合い つけて対応しているではないか。 そもそも日本語がそうだ。外来語としての漢字に添えて大和ことばを生かした。「漢字カナ交じり文」なんて文章の作り方、世界の どこにもないはずだ。欧米語にしても、同じ文章の中で大和ことばと見事に折り合っている。 日本人ほど生活の中で、折り合いのつけ方が上手な国民はないと思う。だったら国政でも発揮してほしい。寛容と融和である。 厳しい不況に喘(あえ)ぐ今の日本。折り合いをつけ、ひとまず先に進もうではないか。さもないと、アジアの発展に後れをとるぞ。