平成21年度決算を公表 市では、市のお金がどのように使われているかを知ってもらうため、毎年2回(5月、11月)に財政状況の公表を行っています。 今号では平成21年度(平成21年4月〜平成22年3月)の決算状況をお知らせします。 なお、健全化の指標及び公会計制度による財政分析は広報ひの12月1日号でお知らせします。(財政課) 【一般会計及び特別会計の状況】 [一般会計] 歳出:552億2,506万円(前年度比5.8%増) 歳入:579億6,316万円(前年度比7.3%増) [特別会計] 歳出:419億7,689万円(前年度比5.0%減) 歳入:418億9,061万円(前年度比4.7%減) [総額] 歳出:972億195万円(前年度比0.8%増) 歳入:998億5,377万円(前年度比1.9%増) 一般会計では、世界的経済危機の影響から法人市民税を中心に市民税収入が大幅減になったものの、国の定額給付金事業の実施や 生活保護費、医療給付費等扶助費の増により、歳入・歳出ともに増となりました。 特別会計では、老人保健特別会計の制度終了などにより、歳入・歳出ともに減となりました。 なお、一般会計の歳入と歳出の差(繰越金)約27億円は、東京都からの総合交付金(財政状況や行革努力により交付)の大幅増 及びコスト削減の努力の結果によるものです。当初予算計上分(3億円)を除く24億円は、将来への備えとするため全額基金に 積み立てました。 歳出額を市民1人当たりに換算すると…(一般会計) 1人当たり:31万1,881円 民生費:13万1,433円 (高齢者や障害者に対する社会福祉、児童福祉や生活保護のための費用) 教育費:4万1,945円(小・中学校教育、社会教育、市民会館、公民館活動などの費用) 総務費:4万5,116円(庁舎管理、徴税、統計、選挙事務や戸籍、住民登録などに必要な費用) 衛生費:3万222円(ごみ処理、予防接種、各種健診・検診、緑地保全などの費用) 土木費:2万7,108円(道路の新設・維持管理や公園整備、市営住宅の維持管理などの費用) 公債費:1万8,103円(市債(市の借り入れたお金)の返済のための費用) 消防費:1万1,545円(消防活動、災害対策などの費用) その他:6,409円(市議会運営、労働、農業、商工振興などのための費用) 合計:31万1,881円 市民一人当たりの市税負担額 :16万3,808円 ※市民1人当たりの金額は平成22年3月31日現在の人口177,071人で算出(外国人を含む) 【平成21年度の主な取り組み】 平成21年度は「市民のあんしん力を高めよう」をテーマに以下の事業を実施しました。 [1]経済危機対策、雇用創出に向けた取り組み…総額4億3,415万円 ○市内企業支援…生活道路舗装改良、学校施設整備 ○雇用対策…放置自転車対策、公園遊具点検、公園・生活道路維持補修など [2]子育て支援施策の充実…総額57億2,498万円 ○待機児解消の取り組み・栄光平山台保育園(定員0〜3歳児、30人)開園 ○私立幼稚園の入園料5,000円補助開始 ○基幹型児童館2館(あさひがおか、さかえまち)整備、学童クラブ分設化など [3]高齢者介護事業の充実・障害者の自立支援・市民の健康サポート…総額28億8,320万円 ○地域包括支援センターを市内9カ所に設置 ○障害者の就労機会の創出、福祉人材の育成と確保 ○新型インフルエンザ対策、妊婦健診補助拡大、がん検診の拡大など [4]市立病院改革プランの推進…総額14億2,026万円 ○医師、看護師確保で全床(300床)稼動体制完了 ○占床率の向上63.0%→74.9% ○市民の病院として救急医療の受け入れ拡大、医療機器の更新など [5]学校教育の充実…総額23億7,009万円 ○四小校舎増築、一中改築終了 ○旭が丘小、三沢中屋内運動場耐震補強工事 ○特別支援学級の新設(東光寺小・二中)〜情緒障害のある児童・生徒一人ひとりに適切な教育支援など [6]地球温暖化対策「ふだん着でCO2をへらそう事業」のさらなる推進…6,938万円 ○「ふだん着でCO2をへらそう」宣言者数の拡大(18,296世帯、468事業所) ○エコひいきなまちづくり事業(太陽光発電システム設置補助・LED街路灯設置工事) ○平山小太陽光発電設置工事など 七生緑小学校おめでとう 日野市長 馬場弘融(ひろみち) うれしい話題です。NHK全国学校音楽コンクール小学校の部において、七生緑小・合唱団が銅賞に輝きました。出場912校中の 三位です。実況放送がありましたからご覧になった方もいるはずです。緑のシャツが印象的でした。特に自由曲は選曲とともに歌唱 も素晴らしかった。聴き手に涙と感動を与える合唱でした。 厳しい練習に耐えた成果です。子どもたちの努力はもとより指導の先生に拍手を送ります。七生緑小は統廃合された新しい小学校。 苦労も多かったはずですが、全てを乗り越えての栄冠です。 旧百草台小は以前から合唱で有名でした。見事にレベルアップしたわけで保護者の喜びもひとしおだと思います。 さらにもう一つ。旧百草台小跡地は地域活動に加えて、「いのちのミュージアム」や青少年の更正保護を指導する拠点として使われて いること。そしてコンクールのテーマも「いのち」だったことです。不思議な(えにし)まで感じさせる今回の受賞でした。 さて七生緑小に限らず、市内の小・中学校では最近子どもたちの活躍が目立ちます。スポーツ競技やブラスバンドなど広い分野で 優れた成績を上げる学校が続出しているのです。市長として折にふれ言い続けた「日本一をめざそう」。ようやく成果が見えてきて 嬉しい限りです。 ちょっと元気がない昨今の大人たち。日野っ子の活躍に見習いたいものです。