意欲ある農業者の認定・認証制度 ■認定農業者制度 認定農業者制度は、農業経営基盤強化促進法に基づく制度です。自ら経営改善に取り組む農業者が作成した農業経営改善計画を市が 認定しています。改善計画が認定された農業者を認定農業者と言います。 市の認定農業者は平成22年度末現在、55人です。市内の中核を担う農業者として、また、農業振興におけるけん引役と位置づけ、 各種施策によって積極的に支援しています。 ■東京都特別栽培農産物認証制度 栽培期間中に使用する化学肥料と節減対象農薬を、慣行基準の5割以上削減して生産した農産物を都が認証する制度です。認証期間は 1年で、申請時に栽培・出荷計画書などを提出し、認証される必要があり、現地確認や残留農薬の調査なども実施されます。 市では、2人の農業者が特別栽培農産物認証制度の認証を受けています。認証を受けた農産物には認証マーク(写真)を貼ることがで きます。 ■エコファーマー制度 「持続性の高い農業生産方式の促進に関する法律」に基づき、環境保全型農業に取り組む農業者を知事が認定する制度です。 エコファーマーになるには、5年間で化学肥料・化学農薬の使用を20パーセント以上低減する生産方式の導入計画を知事に提出し、 適当と認められる必要があります。 市では、平成22年度末現在、19人の農業者がエコファーマーに認定されています。 直売所で日野産農産物を買いましょう 日野産農産物を購入できる直売所は、庭先販売からJAの直売所など100カ所以上あります。広報今号では、共同直売所の一部を ご紹介します。 ▼マルシェひらやま(平山農産物直売所) 日時:毎週月曜〜土曜日午前9時〜午後2時※売り切れ次第終了。年末年始を除く、会場:平山5−18−19、内容:品目…野菜 全般、果物など、問合せ先:同直売所(電話:591−0700) ▼日野農産物直売所 日時:毎週月曜〜土曜日午前10時〜午後4時※売り切れ次第終了。年末年始を除く、会場:万願寺6−35−13、内容:品目… 野菜全般、果物、野菜苗、花など、問合せ先:同直売所(電話:583−2115) 頑張っています女性農業者 ■日野市女性農業者の会〜みちくさ会 女性農業者の仲間づくりと経営参画の促進、また、女性起業家やリーダー的人材を発掘・育成するため、平成17年度に日野市女性 農業者の会「みちくさ会」が発足しました。 旬の日野産農産物を使ったレシピの配布や、料理講習会、「農の生け花」展示など、積極的に活動しています。レシピは市ホーム ページでご覧いただけます。 農薬使用について〜市民の皆さまのご理解を 農薬は、農産物を害虫、病気、雑草などから守り、農作業の省力化や農産物の成長を助けることに利用されます。適正に使用すれば 有害ではありません。市内の農地においては、使用方法を守るだけでなく、使用回数や使用量を控えることを心掛けています。また、 農林水産省や東京都で毎年農薬の適正使用調査を行っているほか、JAでは生産履歴開示による農薬使用状況の情報公開も行ってい ます。 ※農薬を散布する際に使用される防薬シャッター。市では、この防薬シャッターに対して補助金を出すなどの支援をしています。 (仮称)ファーマーズセンターの整備 市では、東光寺上地区(新町4・5丁目)を農あるまちづくりのモデル地区として整備し、そのシンボル的な施設として「(仮称) ファーマーズセンター」を整備します。この施設は、農業理解に役立つ各種事業を実施したり、援農ボランティアの活動拠点や日野 産農産物の即売所としての機能を併せ持ったものとして整備していきます。また、農業者と市民の交流を通して、農業に対する理解 の普及・促進を図る場所としても活用していく予定です。 都市農地保全の取り組み 現在、都市農業と都市農地の多面的な機能や、環境への有用性が再評価されています。一方で都市農地は高地価という地域特性を有し ているため、相続に伴う宅地への転用などにより減少が著しく、大きな課題となっています。市では農地保全に向けた施策に対し 積極的に取り組んでいます。 ■都市農地保全推進自治体協議会 日野市を含む都内38自治体が参加する「都市農地保全推進自治体協議会」は、都市農業振興や都市農地の保全のためのPR活動、 農地関係法・都市計画関係法・関係税法などの改正を、国などへ要望するなどの取り組みを行っています。 「第2次日野市農業振興計画・後期アクションプラン」の概要 「第2次日野市農業振興計画・後期アクションプラン」は、6つの振興施策と19のアクションプランからなり、安心して農業を続ける ことができる環境づくりや農地保全に関する施策の充実が図られています。 ■日野の農業の振興目標について 日野の農業を振興する新しい視点は、「農業者、市民、市が協働して都市農業を守っていこう」です。 市の農業振興の施策の目標は、次の4つを基本とします。 ●今ある農地を次世代に残していこう ●農業・農業者を理解し、みんなで応援していこう ●農業者・市民・行政が協働(パートナーシップ)しながら進めよう ●農の恵みを市民も享受しよう 日野産大豆栽培を広げよう ■日野産大豆を学校給食に〜日野産大豆プロジェクト 「国産大豆を市内の畑で栽培し、収穫後に市内の豆腐屋さんに加工をお願いして、その製品を学校給食で市内の子どもたちに食べても らおう」。このようなアイデアが学校栄養士や市内農業者から寄せられ、平成15年3月にプロジェクトが発足しました。無理せず 長く続けることを目指し活動しています。平成22年度は500キロの大豆を収穫し、市内の小・中学校の給食に提供されました。 ■市内小学校の学童農園で大豆を栽培 平成22年度は、市内小学校における学童農園での大豆栽培を17校中12校で実施しました。学童農園で収穫された大豆は、みそ 作りや豆腐作りなどの体験学習に活用されています。