紙面から 日野市表彰式を開催…4 平成25年度4月保育園・幼稚園園児募集…4 11月10日・11日日野市産業まつり…8 11月21日から25日ボクシング国体リハーサル大会を開催…8 平成23年度決算を公表 市では、市のお金がどのように使われているかを知っていただくため、毎年2回(5月、11月)に財政状況の公表を行っています。 広報今号では平成23年度(平成23年4月から平成24年3月)の決算状況をお知らせします。なお、詳細は市ホームページをご覧ください。 問合せ先:財政課 総 額 歳出:1025億2370万円(前年度比 3.9パーセント増) 歳入:1050億5098万円(前年度比 4.3パーセント増) 特別会計 歳出:460億7668万円(前年度比 7.8パーセント増) 歳入:464億7520万円(前年度比 8.2パーセント増) 一般会計 歳出:564億4702万円(前年度比 0.9パーセント増) 歳入:585億7578万円(前年度比 1.4パーセント増) 特別会計 [会計名]国民健康保険特別会計 [歳入]165億2329万円 [対前年度比]6.9パーセント [歳出]162億4722万円 [対前年度比]5.8パーセント [会計名]土地区画整理事業特別会計 [歳入]37億1123万円 [対前年度比]7.0パーセント [歳出]35億6210万円 [対前年度比]10.2パーセント [会計名]下水道事業特別会計 [歳入]65億5414万円 [対前年度比]34.6パーセント [歳出]64億3982万円 [対前年度比]34.9パーセント [会計名]介護保険特別会計 [歳入]96億4517万円 [対前年度比]4.4パーセント [歳出]96億2314万円 [対前年度比]5.1パーセント [会計名]後期高齢者医療特別会計 [歳入]29億1438万円 [対前年度比]3.4パーセント [歳出]28億9551万円 [対前年度比]3.5パーセント [会計名]市立病院事業会計 [歳入]71億2699万円 [対前年度比]0.2パーセント [歳出]73億889万円 [対前年度比]マイナス1.7パーセント [会計名]合計 [歳入]464億7520万円 [対前年度比]8.2パーセント [歳出]460億7668万円 [対前年度比]7.8パーセント ※老人保健制度の廃止に伴い、老人保健特別会計の設置も平成22年度末で廃止となりました。 一般会計 ( )内は構成比 歳出 564億4702万円・前年度比 0.9パーセント増 民生費 250億663万円(44.3パーセント)・前年度比 4.6パーセント増 教育費 75億7199万円(13.4パーセント)・前年度比 10.6パーセント増 総務費 75億6946万円(13.4パーセント)・前年度比 18.8パーセント減 衛生費 48億9636万円(8.7パーセント)・前年度比 7.2パーセント増 土木費 47億2185万円(8.4パーセント)・前年度比 0.3パーセント減 公債費 33億2320万円(5.9パーセント)・前年度比 0.2パーセント増 消防費 22億4115万円(4.0パーセント)・前年度比 0.1パーセント増 その他 11億1638万円(1.9パーセント)・前年度比 12.7パーセント増 歳入 585億7578万円・前年度比 1.4パーセント増 市税 283億9598万円(48.5パーセント)・前年度比 0.2パーセント増 国庫支出金 78億8824万円(13.5パーセント)・前年度比 10.3パーセント増 都支出金 78億6866万円(13.4パーセント)・前年度比 12.6パーセント増 繰入金 30億7404万円(5.2パーセント)・前年度比 19.6パーセント減 交付金など 30億437万円(5.1パーセント)・前年度比 0.1パーセント減 市債 20億4910万円(3.5パーセント)・前年度比 118.2パーセント増 繰越金 18億5359万円(3.2パーセント)・前年度比 32.3パーセント減 地方交付税 14億2261万円(2.4パーセント)・前年度比 7.8パーセント減 使用料および手数料 12億2637万円(2.1パーセント)・前年度比 3.6パーセント増 その他 17億9282万円(3.1パーセント)・前年度比 13.2パーセント減 平成23年度の主な取り組み 平成23年度は「自治に親しみ 自治を楽しむ-公民協働のまちづくりを更に深める」をテーマに事業を実施しました。 1 参画と協働のまち…約25億円 ●まちの将来を見据えた取り組み (仮称)50年ビジョンプロジェクト、三世代交流促進事業の実施 ●多世代交流の場となる「市民の森ふれあいホール」を建設および開設 など 2 子どもが輝くまち………約19億4000万円 ●保育園待機児解消に向けた民間保育所の開設支援 ●小中学校普通教室(最上階)などに冷暖房機を設置、小学校全校にリソースルームを設置、学童クラブの育成時間を延長 ●子どもの発達に関する窓口として「発達支援室」を設置、相談支援などを開始 など 3 健やかでともに支えあうまち………約4億9000万円 ●特別養護老人ホームの開設に向けた支援 ●小規模多機能型居宅介護事業所と障害者就労継続支援事業所を整備 ●健康増進施設「健康サポートルーム"輝"」を開設 ●子宮頸(けい)がん等ワクチン接種の促進 など 4 安全で安心して暮らせるまち………約11億7000万円 ●木造住宅の耐震診断・改修工事および家具転倒防止器具の設置への助成 ●災害発生時を想定した備蓄品を更新(児童・生徒の帰宅困難時用に毛布を配置など) ●高齢者などを中心とした買い物弱者への支援(地元商店会との連携による宅配サービスの開始) ●東日本大震災被災地の復興支援として職員を派遣 ●市立病院における医療機器の計画的更新 など 5 地域の魅力を活かした活気あるまち………約42億7000万円 ●多摩平の森重点地区におけるまちづくりの推進 商業施設整備の誘導、新たな公共公益施設の整備構想を策定 ●都市計画道路3・4・14号線(一番橋通り)、都市計画道路3・4・22号線(緑橋通り)の整備 ●JR豊田駅自由通路のバリアフリー化工事の実施 ●土地区画整理事業のさらなる推進 など あらためて藝術文化の効用 日野市長 馬場弘融(ひろみち) 例年秋に開催される全国都市問題会議。市長や議員などが一堂に会します。今年は大震災復興を踏まえ、盛岡市で開催されました。 基本テーマは、新しい公共および東日本大震災で見えた『絆』の可能性です。 多くの講演が、被災地を超え日本全体の地域振興に繋がるもので、明日の日野市に向けた示唆を頂きました。 最も心に残った講演について、私なりに要約します。 演劇で活躍する平田オリザ氏の『文化による地域復興を目指して』という話。 「宮沢賢治」の農民藝術概論に書かれた、国家より地域のための教育を、銘々がみな藝術家たる感受をもて、 止むなき表現を個性的になせ、などが下敷きです。 画一化が進みコミュニティーも崩壊。利便性を求めるあまり、大切な機能をもっていた森や伝承を失くした現代都市。 かつて銭湯、床屋、駄菓子屋など無意識のセーフティネットがあった。 ガキ大将のいた原っぱや路地裏は子どもたちの居場所でもあった。重層性を失くした現代社会。 新しい広場を作るべし。公共は文化による都市の再生を考え、アートを通じ弱者を社会に繋ぎとめよ。 被災地では、伝統の祭りが地域再生の契機になっているではないか。 誰かが誰かを知っている、そんなゆるやかなネットワークを創りたい。文化による「社会包摂(ほうせつ)」だ。 単に他所から人を呼ぶ博覧会ではなく、地元の人が先ず楽しみ参加したくなるような文化イベントをもちたい。 富良野におけるラベンダーのように、自分たちの誇り強みを生かす。ミニ東京を目指すのではなく地域性を発信すべし。 いわばソフトの地産地消である。東北はもとより全国で、今こそ文化によって地域の力とコミュニティーを回復しよう。 被災地に限らず真の自立を目指すには、賢治が言ったように民草(たみくさ)一人ひとりが藝術家となって感性を磨き、 地域の付加価値を高める以外に道はない、と。 日野の今にも通じる話です。