■痴漢や子供への声かけ事案に注意しましょう! 夏休み期間は、痴漢や子供を狙った声かけ事案が多発する傾向にあります。 被害に遭わないために「夜間の一人歩きは避け、明るく人通りの多い道を通る」「外出時は防犯ブザーを持つ」 「歩きながらのスマホ・イヤホンはしない」などの防犯対策をお願いします。 万一の場合は、大声を出して近くの交番やコンビニなどに駆け込むなど、助けを求めましょう。 また、子供たちには、不審な人がいないか周囲をよく確認し、知らない人についていかないことを繰り返し教えてください。 子供を犯罪から守り、安心して生活できる地域づくりにご協力をお願いします。 問合せ:日野警察署(Tel586・0110) いかのおすし いかない のらない おおごえをだす すぐにげる しらせる ◎発掘調査最前線 掘り起こされた地域の歴史 市ではさまざまな地域で埋蔵文化財発掘調査を行っています。 広報今号では、平成27年度、最も多くの調査が行なわれた「平山遺跡」の調査成果についてご紹介します。 問合せ:生涯学習課代表Tel ■平山遺跡とは 平山遺跡は、東はJR豊田駅周辺から西は西平山4丁目付近の範囲にわたる遺跡です。 縄文~平安時代までの各時代の痕跡が残されていますが、近年の大きな成果は、平成26年度の調査で西平山3丁目付近で発見された 平安時代の「大型四面廂(しめんびさし)建物跡」です。 ■約60坪の大型四面廂建物跡 この建物跡は南北約20メートル、東西約11メートルの規模があり、 通常の建物跡が約5.4メートル×3.6メートルほどの大きさであることからみても、かなり大きな建物であったことが分かります。 これだけの規模をもつ建物跡は、東京都内でも府中市で発見された古代武蔵国府※の中心的建物跡くらいのもので、 全国的にみても珍しいものです。 イメージ図 写真 ▲四面廂建物跡 ※武蔵国府:古代律令制下において東海道に属し、現在の東京都と埼玉県のほぼ全域と神奈川県東部を含めた地域を治める地方行政府 ■東京ドーム1個分を包む大きな溝 平成27年度の調査でも四面廂建物跡の周辺で規模はやや小さいものの、やはり大型の建物跡が発見されており、 それら建物群を取り囲むようにして掘り込まれた約220メートル四方の大溝の続きやこれまで発見されていなかった 南北に延びる溝も発見されるなど成果が続いています。 これらの遺構の「正体」についてはまだよく分かってはいません。 ただ、これだけの大きさの溝や建物があるということは、 当時の行政府にとって平山地域が重要な拠点であったことを示しているのか、 はたまた平安時代以降に活躍する武士の台頭を象徴するものなのか、さまざまな想像をかき立てます。 写真 ▲大溝 写真 ▲掘立柱建物跡 ■今後の成果にご期待ください 平山遺跡については、日野市の郷土史もしくは日本の歴史上に名を残す大発見に向けて引き続き調査を進めていきます。 そのほか、日野市の各地域では区画整理事業に伴う埋蔵文化財発掘調査が行われ、把手付顔面土器(写真)、氷室など さまざまな遺跡・遺構が発見されています。 このような調査を行う上で、包蔵地と呼ばれる区域を定めています。包蔵地の区域内の建築・工事は生涯学習課へ届け出が必要です。 事前にご相談ください。