広報ひの 平成29年(2017年) 1月1日号 第1390号 新年号 2面 ■本日1月1日に高齢者憲章を制定 昭和57年、日野市で老人憲章が制定されてから約30年がたちました。 現在の高齢者は、仕事、趣味、ボランティアなどさまざまな分野で活躍しています。 また、超高齢社会では、行政のなすべき公的な支えのよき連携役および地域や社会の担い手として期待されています。 市では、平成26年度から2年間の意見募集や意見交換会などを経て、 全ての高齢者がいつまでも健康で明るく幸せに暮らしていけることを願って「日野市高齢者憲章」を制定しました。 [問い合わせ先]高齢福祉課(電話番号514・8495) ▲老人憲章が制定された昭和57年生まれの34歳仲良し夫婦 高齢者憲章制定の今年、子供が生まれた二人の会話を聞いてみましょう。 ※日野市の高齢化率(人口に占める高齢者の割合) 1/20→1/4 昭和57年は5.6%、平成28年は24.0% お父さん「上の数字は何?」 お母さん「私たちが生まれた年(昭和57年)の日野市の65歳以上の高齢者は20人に1人。 今は、4人に1人になりましたって、数字ね。」 お父さん「えっ、そんなに変わったの?全然気が付かなかった。」 お母さん「そうよね。私たちの父や母だって、今年65歳だから、年齢的には高齢者だけど、まだ仕事に趣味にと忙しそうね。 「お年寄り」のイメージとは違うわよね。」 お父さん「一昔前のように、ひなたでゆっくりすごすイメージじゃなくて、今は、地域の活動でも中心になって活躍されているね。」 お母さん「年齢に関係なく、地域みんなの知恵と力をお借りするってことね。 老人クラブの方が自治会の活動を手伝ったり、地域の方が通学路や小学校の校庭で見守る姿をよく見かけるわ。」 お父さん「ちょうど日野市は、高齢者憲章を制定したみたいだよ。 たくさんの市民と意見交換しながら『これからも高齢者が活躍すことへの期待』を憲章に表したってことらしいけど。」 お母さん「『支えの必要な時には、高齢者を周囲の人々や社会が支え』って言うからには、 日野市にはしっかりしてもらわないとね私たちの世代にできることってあるのかしら? お父さん「ぼくたちの世代が介護のことに関心を持ち、お年寄り世代が子育てのことに関わる、 みんな総出でやっていくと地域が元気になりそうだね。」 お母さん「うちの子と同じ年度に生まれたこの憲章が、子供の成長とともにみんなに大事にされていくといいわね。」 ■日野市高齢者憲章 平成29年1月1日制定 わたくしたち日野市民は、日野市民憲章の趣旨を大切にしたまちづくりを進めて参ります。 高齢化が進む中、意欲と経験のある高齢者は、社会の大切な担い手として活躍し、 支えの必要な高齢者は、周囲の人々や社会がしっかり支え、 全ての高齢者がいつまでも健康で明るく幸せにくらしていけることを願って、この高齢者憲章を定めます。 [1]全ての市民は、長く社会につとめた先輩として、高齢者を敬愛します。 [2]高齢者は、家庭及び地域や社会の一員として、共に支え合います。 [3]高齢者は、家庭及び地域や社会により、健康と明るいくらしが守られます。 [4]高齢者は、知識や能力を活かして社会で活躍し、知恵や経験を次の世代に伝えます。 [5]高齢者には、健康維持と生きがいをつくるため、社会参加の道が開かれます。 全ての高齢者がいつまでも健康で明るく幸せに暮らせるまちへ