1月30日 岩手県紫波町と日野市が姉妹都市に 童謡「たきび」の作詩者・巽聖歌(たつみせいか)が取り持つ縁 童謡「たきび」の作詩者・巽聖歌(たつみせいか)(本名・野村七蔵)は、明治38年2月12日、岩手県紫波町に生まれました。 大正14年、巽聖歌のペンネームで初めて投稿した「水口」で北原白秋にその才能を評価され、文学者として歩み始めました。 童謡「たきび」は昭和16年にNHKラジオ番組の依頼を受け、巽聖歌が当時住んでいた中野区上高田の風景をもとに作られました。 昭和23年10月、巽聖歌は知人の紹介で日野市旭が丘に転居。昭和48年4月に68歳で亡くなるまで日野市に住んでいました。 市内や多摩地域の学校の教師とも親交があり、児童詩などの指導も精力的に行い、七生中や四小校歌の作詩もしています。 平成10年、巽聖歌が住んでいた家の取り壊しがきっかけとなり、関係する資料の収集、整理や調査が始まりました。 平成11年4月には旭が丘中央公園に「たきび詩碑」が建立されています。 その後、紫波町と市民の交流が始まり、平成17年の「巽聖歌生誕百周年記念展」開催がきっかけとなり、 翌年から旭が丘で「たきび祭」が開催され、現在まで継続的な市民交流が行われています。 また、平成22年1月からは「たきび」がJR豊田駅の発車メロディーとなっています。 ◎アメリカ・レッドランズ市に続き2番目の姉妹都市に こうした交流をきっかけとして、平成27年に日野市長が紫波町を訪問。町長との会談や町民との交流を行いました。 これを受け、平成28年11月には紫波町長一行が日野市を訪問。日野市産業まつりでは紫波町の特産品販売も行われました。 市では、これまで相互の住民により深められてきた交流を大切にし、 今後は行政間でも歴史や文化、教育などを中心とした交流を進めていくことを目的に、姉妹都市となることを決定し、 1月30日に姉妹都市盟約の締結を行いました。 日野市としては、アメリカ・カリフォルニア州レッドランズ市に続き2番目(国内では初)の姉妹都市となります。 お問い合わせ:シティセールス推進課(電話番号514・8098) ◎紫波町の概要 紫波町は昭和30年に1町8カ村が合併し誕生しました。 岩手県のほぼ中央、盛岡市と花巻市の間に位置し、北上川が中央を流れ、東には北上高地、西には奥羽山脈が縦走しています。 総面積:約239平方キロメートル 人口:約33,000人 主な産業:農業 特産品:リンゴ、ブドウ、西洋梨、もち米、しわ黒豚、紫波もちもち牛、 日本酒※日本三大杜氏の一つ「南部杜氏」発祥の地、ワイン ■紫波町の観光情報 紫波町観光交流協会 電話番号:019・676・4477 ホームページhttp://www.shiwa-kanko.jp/ 紫波町産業部商工観光課 電話番号:019・672・2111(代表) 紫波町長:熊谷泉 日野市の皆さまには、巽聖歌を愛し、長年にわたり顕彰いただいておりますことに心からお礼を申し上げます。 これまで、民間交流が活発に継続され、平成27年の大坪市長のご来町を機とし、姉妹都市のご縁をいただきました。 東京と岩手、その持ち味は大きく異なりますが、それがお互いの魅力であります。 これから各分野での交流を進めてまいりますので、よろしくお願いいたします。